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【完了報告】新型コロナウイルス対策緊急支援
緊急支援
(更新)
緊急・復興支援2021年度活動報告
プラン・インターナショナルは、2020年3月から52カ国で実施していた「新型コロナウイルス対策緊急支援」について、2021年6月に活動を完了しました。
活動内容
世界中での新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大を受け、プランは2020年11月までに、活動国52カ国において、約1240万人の女の子を含む8190万人以上に支援を届けることができました。衛生用品の支給や水衛生設備の設置、衛生啓発、貧困世帯に対する食料や現金支給、自宅学習や学校再開のための支援、感染拡大で増えた早すぎる結婚やジェンダーに基づく暴力に関する啓発など、支援内容は多岐にわたりました。他地域からの移動が制限されるなか、弱い立場に置かれていた人々への支援の中心的役割を担ったのは、各地のコミュニティ・ボランティアや若者たちです。2020年12月以降は、徐々に通常の地域開発支援を再開していきましたが、感染拡大が続く国々では緊急支援に注力せざるを得ませんでした。プランは引き続き、新型コロナウイルス感染症対策を取り入れながら、各国での支援活動を展開していきます。
おもな活動の成果
地域 | 活動国52カ国 |
---|---|
期間 | 1年4カ月(2020年3月~2021年6月) |
おもな支援内容と対象 |
アジア地域
中東・アフリカ地域
中南米地域
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プロジェクト背景
新型コロナウイルス感染症の感染拡大は、世界各地に深刻な影響をもたらしました。安全な水の供給や医療設備が十分ではない地域では、感染症への対策が脆弱であるため、対応が急務でした。感染の拡大は、もっとも困難な状況にある人々、なかでも女の子と女性の安全を脅かし、差別や不平等を助長する恐れがあります。プランは、特に見過ごされがちな女の子への支援を最優先に、感染予防対策を行いました。
長年のご支援をありがとうございました。
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現地の声
ロギさん、生理用品を受け取った母親(ギニア)
「コロナ禍以前は、生理用品は1パック1ドル(約110円)しました。お金のある人にとってはたいした出費ではないと思いますが、そうでない人にとっては大きな負担でした。感染拡大の影響で生理用品の価格が上がり、入手がますます難しくなってしまいました。プランが支援してくれた布ナプキンは、洗って繰り返し使えるので、生理用品のための支出を抑えることができます。衛生的に利用するための、正しい洗濯や乾燥の方法も学びました」
イサベラさん、12歳、復学した女の子(ガーナ)
「母は学校で食べ物を売り、父は首都でバス運転手として働くことで一家の生活費を稼いでいました。しかし、新型コロナウイルス感染症の拡大による休校や移動制限によって仕事がなくなり、食べていくため貯金に頼って暮らす毎日でした。学校の再開後は、母に『お金ができるまで学校には行かないで』と言われました。その後、プランから52ドル(約5720円)の支援を受け、学用品などの必需品を買い揃えることができ、復学することができました」
リンさん、25歳、妊娠中の女性(ラオス)
「初めての妊娠で産前健診を受ける必要がありましたが、感染を恐れ、診療所に行くのが怖くなってしまいました。プランの活動を通して感染予防の方法を学び、石けんを使った手洗い、マスクの着用、あまり周りの物を触らないこと、人混みを避けることなどを実践しています。今では、安心して診療所に通えるようになりました」