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【第9報】感染症拡大の影で増加する暴力~新型コロナウイルス感染症対策支援~

緊急支援

更新)

新型コロナウイルス対策緊急支援

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現在ラテンアメリカは、新型コロナウイルス(COVID-19)がもっとも猛威を振るっている地域であり、感染爆発が危惧されています。各国政府の感染症封じ込めのための移動規制は、ニカラグアを除くすべての国で行われています。一方、国内の規制緩和を始める国もでてきており、各国はさまざまな段階の対応構築に着手しています。

プラン・インターナショナルが活動するすべての国に共通してみられるのは、女の子と女性がジェンダーに基づく暴力の増加です。2019年5月と比較して20%の増加がみられ、コロンビアにおいては、都市封鎖中のドメスティック・バイオレンス(以下、DV)が175%増加したと報告されています。また、同じく昨年と比べて少なくとも10代の妊娠が25%増加していると伝えています。DVの70%は家庭の経済状況に関連して起きています。

また、中米の国グアテマラでは、出稼ぎ先からの帰国移民の増加によるさまざまな負担が増しています。保健システムが整っていない国の一つでもあるグアテマラは、労働契約や社会のセーフティネットが整っていないため、日々の労働に依存した生活をしている人が多くいます。労働人口の70%以上が極端な経済的苦境に直面しており、困難な状況下でのさまざまなストレスは弱い立場にある女の子や女性へむけられがちです。

中南米地域に暮らす女の子の声とその国でのプランの活動をご紹介します。

ニカラグアのプランの活動

ニカラグアは唯一、感染症対策のための行動制限や経済活動の制限を行っていない国です。学校も通常通り開校していますが、親たちの判断により登校を停止している子どもたちが多くいます。
コミュニティの人々のニーズ調査に基づき、衛生キット約3000セットと教育教材を約1万3000人に配布しました。コミュニティ・ボランティア550人の協力を得て配布を実施することができました。確実に増加しているジェンダーに基づく暴力を防ぐために、SNSを通じてキャンペーンを行いました。また教師向けに、オンライン教育を実施するためのスキル強化の研修を提供しました。

写真:リキシアナさん 17歳 ニカラグア

リキシアナさん 17歳 ニカラグア
「社会の中でもっとも弱い立場にある私たちへの不平等は助長されています。家族の中でのストレスやもめごとは暴力につながります。学校へも通っていないのでほとんどの時間を家で過ごします。女の子と女性はいつも何かしら家事を頼まれ、断ると叱られます。電話を使うことも許可してもらえず、さらにひどく叱られることもあります」

エルサルバドルのプランの活動

感染症による経済活動の停止により家計がひっ迫し、ドメスティック・バイオレンスが増加しています。75%の子どもと女性が家で暴力を受けており、これは173万世帯で暴力が起きていることになります。プランは、新型コロナウイルス(COVID-19)による感染症対策下にあっても、性的暴力やその他の権利の侵害などの防止を家族や社会の優先事項とすべきだとメディアを通じて指摘しました。

また、これまでに、活動地域で経済的危機に陥っている400世帯以上へ食料支援を行ったほか、衛生キット200セットを支援、感染予防の啓発リーフレットの配布と活動にかかわる人への防護具を提供しました。

写真:ビルマさん 13歳

また、これまでに、活動地域で経済的危機に陥っている400世帯以上へ食料支援を行ったほか、衛生キット200セットを支援、感染予防の啓発リーフレットの配布と活動にかかわる人への防護具を提供しました。

ビルマさん 13歳 エルサルバドル
「私がもっとも心配していることは、女の子や女性が言葉や心理的、性的または肉体的暴力を受けて苦しむことです」

ボリビアのプランの支援

性暴力とジェンダーの犯罪を管轄する機関によると、3月22日から5月3日までの間に、11件の女性の殺人、1370件のドメスティック・バイオレンス(DV)、94件の子どもと若者へのレイプが報告されています。
プランは、関係省庁と協力して100市町村の保護システムについての調査を実施し、173の自治体のニーズに関する情報を受けその対応を検討しています。

また、ラジオやソーシャルメディアを通じてジェンダーと保護についての情報を普及させたほか、感染症危機下の母子保健に関連する遠隔教育と教育システムのすすめ保健省をサポートしました。

写真:バージニアさん 19歳 ボリビア

また、ラジオやソーシャルメディアを通じてジェンダーと保護についての情報を普及させたほか、感染症危機下の母子保健に関連する遠隔教育と教育システムのすすめ保健省をサポートしました。

バージニアさん 19歳 ボリビア
「私たちは声をあげることであらゆる暴力を止めることができます。女の子と女性は沈黙してはいけません。 今はまずは自分のことを大事にして、明日にはまた一緒に行動できるから」

新型コロナウイルス(COVID-19)の世界的感染拡大以前から経済が安定していない国が多いなか、医療も対応ができていません。また政府の支援が追いついていないアマゾン地域で、今後大きな感染拡大が広まることが懸念されています。ブラジル、コロンビア、ボリビアでは、人工呼吸器やマスク、その他の医療用品の購入に関連した汚職が報じられています。

新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大は、健康被害を超えて社会のさまざまな局面に及び、影響をもたらしています。中南米では、今後の二次的影響として、犯罪の増加や紛争の再燃、市民たちの抗議活動など、安全面での懸念がさらに拡大すると予測されています。

写真:

プランは、引き続きこれまでもともに活動をしてきたコミュニティの人々の声に耳を傾け、ニーズに沿った支援を行うとともに、男の子たちとともに変えてきた「男らしさ」や「暴力」についての考え方を後退させることのないよう、活動をすすめていきます。

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