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早すぎる結婚を阻止した女の子~ギニアビサウ~

世界の各地から

更新)

18歳未満での結婚を意味する「早すぎる結婚(児童婚)」。途上国では貧しく弱い立場に置かれた女の子たちが巻き込まれる場合が多く、幼い年齢での妊娠・出産により、命を落とす危険にも直面します。
父親が決めた早すぎる結婚を、自らの意思と行動で阻止した16歳の女の子のストーリーをご紹介します。

16歳の誕生日、自分が結婚させられることを知った

妹の髪を結うマリアマさん

妹の髪を結うマリアマさん

西アフリカのギニアビサウに住むマリアマさんは、16歳の誕生日を迎えたとき、父親から「おまえの結婚が決まった」と告げられました。入学年齢を過ぎてからの就学だったため、現在小学校5年生のクラスで学んでいるマリアマさん。将来教師になることを夢見て勉強を続けたいと思っていた彼女は、突然の知らせに戸惑いました。しかし、女の子の4人に1人が18歳未満で結婚している※1ギニアビサウでは、彼女の父親のように、本人の意志を無視して娘を結婚させようとする親は珍しくありません。

背景にある根深いジェンダー不平等

背景にある根深いジェンダー不平等

その背景には、根深いジェンダー不平等に加え、「女性や女の子は男性や男の子に比べて劣っている」という女性蔑視や、ジェンダー・ステレオタイプ※2的な考え方があります。貧困や教育水準の低さも、早すぎる結婚(児童婚)が後を絶たない要因となっています。

  • ※2 社会に広く浸透している、ジェンダーに基づく固定観念や思い込み、偏見のこと

子どもクラブで権利を学んで

「私は『子どもの花嫁』ではありません」

「私は『子どもの花嫁』ではありません」

マリアマさんは、プラン・インターナショナルが創設した、地域の子どもクラブに参加しています。子どもの権利やジェンダー平等について学び、リーダーシップのスキルを高める活動にも取り組んできました。「自分が持つ権利について学んでいたため、父から結婚の話を聞いたとき、私は同意できませんでした。教師になる夢を叶えるためにも学校に通い続けることのほうが大切だと思い、子どもクラブのメンバーに相談したのです」と話しました。

関係機関との連携で早すぎる結婚を阻止

マリアマさんから「父親が結婚の見返りとして新郎の家族からすでに持参金を受け取っている可能性がある」と打ち明けられた、子どもクラブのメンバーたち。この結婚は子どもの権利の侵害であるとして、直ちに警察に通報しました。警察は父親と家族、学校の校長を交えた話し合いの場を設け、「ギニアビサウの最低婚姻年齢は18歳であり、娘に結婚を強いることは法律違反である」と警告しました。その結果、父親は娘の結婚を取りやめ、すでに受け取っていた持参金や婚礼用品を新郎の家族に返すことに同意。マリアマさんを学校に通わせることも約束しました。

女の子自身が声を上げられるように

地域のイベントで発言する女の子

地域のイベントで発言する女の子

プランは有害な慣習である早すぎる結婚(児童婚)や強制結婚をなくすために、子どもや若者だけでなく、親やコミュニティ・リーダー、政府、警察とも連携して活動しています。重要なのは、子どもたち、特に女の子が自らの権利を主張し行動を起こせるよう、必要な情報を得られるようにすることです。

笑顔を見せるマリアマさん

笑顔を見せるマリアマさん

子どもクラブから警察、学校へと情報が迅速に共有され、連携した対応がなされたことで、早すぎる結婚から逃れることができたマリアマさん。「友だちの助けを借りて、私が直面している状況を周囲に説明し、父の考えを変えることができて嬉しいです。今は家族や学校の先生の支えのもと、勉強を続けることができています。結婚して子どもを持つ前に、教育を修了して仕事をしたい。いつか自分のコミュニティで先生になって、大勢の子どもや女の子たちを教えたいのです」と嬉しそうに話します。

プランは今後も、すべての女の子たちがあらゆる機会を奪われることなく、能力を伸ばして可能性を広げられるよう、世界各地で早すぎる結婚(児童婚)の根絶にむけた取り組みを進めていきます。皆さまのご支援をどうぞよろしくお願いいたします。

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