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【おしえて!プラン】「子どもクラブ/女の子クラブ」ってなんだろう

更新)

おしえて!プラン」は、プラン・インターナショナルの活動や報告に出てくる用語をわかりやすく説明するシリーズ記事です。

現地からの報告などでよく出てくる「子どもクラブ/女の子クラブ」の活動。設立される目的や内容、活動の成果など、具体例を交えながらご説明します。

「子どもクラブ/女の子クラブ」の活動

Q.「子どもクラブ/女の子クラブ」とは?

A.子どもや女の子、若者たちが、プランの活動に「主体的に参加」するためのグループです。

プランの活動の特色は「子どもとともに進める地域開発」。すべてのプロセスに、地域の住民、なかでも子どもたちが主体的に関わることを重視しています。
「子どもクラブ/女の子クラブ」はまさに、子どもたちが主役となって活動することを目的に設立されます。地域の未来を担う彼らは、課題の当事者。クラブで地域が抱える課題を学び、考え、さまざまな活動に発展させていくことが、持続可能な地域づくりへとつながるのです。

インドの子どもクラブ

インドの子どもクラブ

課題を自分事化し、意見を発信するトレーニング

途上国では、子どもたち、特に女の子は軽視されがちな社会規範のなかで暮らしています。意見を求められる機会もほとんどなく、固定化された「地域社会の常識」を受け入れざるを得ない状況に置かれています。まずはさまざまな課題を洗い出し、自分たちの問題として見つめ、意見を持ち、声を上げるためのトレーニングが必要です。

重要なのは、一歩ずつ「自分にもできる」という経験を積み重ねることです。また、同世代で一緒に活動し、子ども同士で伝えたり、話し合ったりすることで、クラブの活動が活性化していきます。

暴力防止を訴えるためにポスターを制作

暴力防止を訴えるためにポスターを制作

「子どもクラブ/女の子クラブ」で話し合いに参加し、自分の意見を持ち、
仲間とともに活動するのは貴重な経験となります。

参加者の年齢や課題によって、活動もさまざま

「子どもクラブ/女の子クラブ」にはさまざまな形態があります。対象となる子どもたちの年齢や、地域の抱える課題によって、活動する内容も異なります。

写真:折り紙を見せる子どもたち

子どもクラブ(小学生むけ)

低年齢の子どもたちが対象の場合、学校や「子どもひろば」を中心として設立されることが多くあります。活動ではゲームを通して楽しく参加できるように工夫します。課題を学び、ほかの子どもたちにその知識を広めていくこともあります。

写真:集う女の子クラブのメンバー

女の子クラブ

「女の子だから」という理由で困難な状況に置かれることの多い途上国。早すぎる結婚FGM生理にまつわる差別など、女の子特有の課題を解決するために、地域の女の子たちが集まって話し合い、さまざまな活動を行っています。

写真:ラジオ番組で語る女の子クラブのメンバー

若者クラブ(中高生以上)

中高生や青年期対象の場合には、参加者が主体となって活動を行います。課題を学び、話し合いを行うほか、リーダーシップのトレーニングを実施するなど、能力を引き出すことも活動の一環です。自分たちで啓発活動を企画し、実施することもあります。

実際の活動の例

「早すぎる結婚」撲滅に向けた活動

ネパール

写真:早すぎる結婚防止の啓発劇を行う

早すぎる結婚の課題を抱えていたネパールの活動地域では、3年間で1600人以上の女の子たちが「女の子クラブ」に参加しました。ラジオやSNSを通じた情報発信、劇や行進、戸別訪問などで啓発活動を行ったほか、行政や地域リーダー、警察、メディアなどに多角的なアプローチを実施。これを受けて各自治体でも動きが活性化し、5地区で「早すぎる結婚ゼロ宣言」が採択されるに至りました。


リーダーになって自信を持つ女の子たち

ラオス

写真:紙芝居を使った学校での啓発活動

ラオスの活動地域では男の子が優遇され、就学率に男女差が顕著だったほか、学校でもジェンダーに基づく暴力の多発という課題がありました。そこで、11の学校で男の子と女の子が一緒に活動する「子どもクラブ」を設立。ジェンダーや子どもの権利について学びました。半数以上のクラブでは女の子がリーダーを担い、啓発のためのトレーニングも受講。女の子たちも自信を持ち、将来を前向きに考えるようになりました。

そのほかの活動例

児童労働をなくす「子どもクラブ」(インド)

写真:「子どもの保護」週間に子どもの権利の保護を宣言

6~14歳の14000人以上の子どもたちが、啓発キャンペーンに積極的に参加。各地でラジオ、ポスター、壁画、人形劇などで、児童労働の廃止を訴えました。

女性性器切除(FGM)から女の子を守る「女の子クラブ」(スーダン)

写真:スーダンの女の子たち

21の「女の子クラブ」が設立され、女の子や若い女性たちが、FGM早すぎる結婚、ドメスティック・バイオレンスなどについて話し合い、課題の解決にむけて啓発活動に取り組んでいます。

障害のある子どもの教育支援「子どもクラブ」(トーゴ)

写真:子どもクラブで発表する障害のある子ども

1200人以上が「子どもクラブ」に参加し、インクルーシブ教育のトレーニングを受けました。障害の有無にかかわらず、すべての子どもが学校に通い、差別なく教育が受けられるように啓発活動を行いました。

南スーダン難民の保護と衛生改善「子どもクラブ」(ウガンダ)

写真:子どもクラブに参加するメンバー

難民居住区に設置された「子どもひろば」を中心として「子どもクラブ」が設立されました。青年期に特有の課題(生理早すぎる結婚、早すぎる妊娠)、子どもの権利について学んだほか、地域の人々に広めるアンバサダーの役割も担いました。

経済的自立を目指す「女の子クラブ」(マラウイ)

写真:女の子クラブに参加するシンシアさん

貧困からやむなく性産業の仕事につく女の子が多い地域で、「女の子クラブ」の活動を通じて、性と生殖に関する健康と権利について学びました。安定した収入を得られるように、職業訓練など自立を後押しする取り組みも取り入れています。

「子どもクラブ」設立のためのガイド

プランでは「子どもクラブ/女の子クラブ」設立のためのガイドを作成し、指針に沿った運用を行なっています。

クラブでは結束力を高めるために、イベントやゲームなども取り入れ、チームとしてのまとまりを作ります。深刻な貧困状態にある地域では、楽しく過ごす機会も限られているため、定員より多くの子どもたちが参加を希望する場合もあります。

写真:「子どもクラブ」設立のためのガイド 表紙

子どもたちの視点が何よりも大切

子どもや若者、特に女の子が軽視されがちな途上国において、子どもたちが主体となって行われる「子どもクラブ/女の子クラブ」の活動は貴重な機会です。受け身だった女の子や子どもたちが、自分の意見を持ち、発信していくことで、大人たちは弊害に気づき、解決にむけて取り組むなど、地域が前向きに変化していきます。子どもクラブの活動は、子どもたちだけではなく、地域全体を変える力を持っているのです。

写真:話し合いをするリーダーの女の子

話し合いをするリーダーの女の子

子どもたちが能力を発揮し、
あらゆる可能性にむかって自信を持って生きていけるように、
プランはこれからも子どもたちとともに活動していきます。

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国際NGOプラン・インターナショナルについて

プラン・インターナショナルは、子どもの権利を推進し、貧困や差別のない社会を実現するために世界75カ国以上で活動する国際NGO。創立は1937年。長年にわたり、子どもや若者、地域の人々とともに地域開発を進めてきました。すべての子どもたちの権利が守られるよう、とりわけ女の子や女性への支援に力を入れています。

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