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グアテマラのガールズグループ~声を上げ社会を変え始めた女の子たち 国際ガールズ・デー2023~
世界の各地から
(更新)
10月11日は国際ガールズ・デー。「女の子の権利」や「女の子のエンパワーメント」の促進を、広く国際社会に呼びかける日。プラン・インターナショナルの働きかけを受けて、国連によって定められました。
自らが直面しているジェンダー不平等や理不尽な差別に立ち向かい、行動を起こし始めた女の子たち。ソマリア、ネパール、グアテマラで、未来を変えるための一歩を踏み出したアクティビスト(活動家)たちのストーリーをシリーズでお届けします。
今回はグアテマラの女の子たちをご紹介します。
「自分の人生を決める力が女の子にもあります」
左からヘイディさん、ヨセリンさん、ビダリアさん、レスリーさん
グアテマラに暮らすヘイディさん(18歳)、ヨセリンさん(14歳)、ビダリアさん(19歳)、レスリーさん(19歳)の4人は、プランが主導する農村地域の女の子を対象とした「ガールズ・ムーブメント」という活動を通じて出会いました。グアテマラの女の子が直面する問題について皆で話し合い、解決策を見いだすことを目的とした取り組みです。
彼女たちは、4人とも明確な目的意識をもって活動に参加しています。それは、彼女たちが暮らす地域を「性別に関係なく一人ひとりが平等に尊重される公平な社会に変えていく」というものです。
家事や子育てに限定されてきた女性の役割
薪で調理をする女性
彼女たちが暮らす農村部のコミュニティでは、女の子や若い女性は意思決定のプロセスから取り残され、発言する機会はめったにありません。レスリーさんは「ここでは男性の意見が重視され、女性の役割は家事、炊事、掃除、子育てに限定されています」と語ります。
ビダリアさんは、「女性は男性の後ろに控えていなければならないという考え方が、女性の機会を妨げています。私たちの文化に根深く残る『マチスモ』つまり男性優位主義により、女の子は不平等な立場で育ち、自分の価値を低く評価してしまうのです。このことが男性への依存にもつながっています」と指摘しています。
「月経は病気?」誤った情報が流布
ヨセリンさんとヘイディさんは、特に農村地域で、性と生殖に関する健康と権利(SRHR) についての情報やサービスを利用できないことが問題だと感じています。そのため「月経は病気」といった誤った情報が流布しているのです。女の子への暴力や、18歳未満での早すぎる結婚(児童婚) 、若年妊娠も、多くのコミュニティで問題になっています。
200人以上の女の子が集結 変化にむけた一歩
グループアクティビティの様子
2023年8月、プランは女の子のリーダーシップ促進イベントを開催。各地から大勢の女の子たちが参加し、彼女たちが直面している問題の根本原因を考え解決するための方法や、変化にむけて起こすべき行動について意見を出し合いました。また、200人以上の女の子たちが性と生殖に関する健康と権利(SRHR)について学びました。
女性のリーダーシップを喚起するポスターを作成
ヘイディさんは、「私は変革の一翼を担えたことを誇りに思います。女の子や女性たちを助けたいという気持ちと、小さな行動が大きな変化をもたらすのだと実感しました」と語ります。
ヨセリンさん
「女性をモノとしてではなく、人間としてみてもらいたいです。コミュニティのあらゆる会合の場で、若者や女性の声も取りあげてほしい。私の意見も、男性の意見と同じくらい重要なのです」。ヨセリンさんの言葉は、グアテマラの多くの女の子、女性たちの心の声を代弁するものです。
女の子の未来のために
1人でも多くの女の子や女性たちが声を上げ、意思決定の場に参加し、社会に変革をもたらすことができるように。4人の女の子たちは、自分自身と地域の女の子の未来のために、これからも活動を続けると決意しています。
2023年の国際ガールズ・デーの特集ページでは、イベント情報やスペシャル映像などを随時更新しています。ぜひご覧ください。
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