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ソマリアのソウマヤさん~声を上げ社会を変え始めた女の子たち 国際ガールズ・デー2023~
世界の各地から
(更新)
10月11日は国際ガールズ・デー。「女の子の権利」や「女の子のエンパワーメント」の促進を、広く国際社会に呼びかける日。プラン・インターナショナルの働きかけを受けて、国連によって定められました。
自らが直面しているジェンダー不平等や理不尽な差別に立ち向かい、行動を起こし始めた女の子たち。ソマリア、ネパール、グアテマラで、未来を変えるための一歩を踏み出したアクティビスト(活動家)たちのストーリーをシリーズでお届けします。
今回はソマリアのソウマヤさんをご紹介します。
「私は顔を上げ、行動し続ける」
ソウマヤさん
ソマリランドに住む23歳のソウマヤさんは、地域の女の子や女性たちが安心して集い、学び合える居場所づくりに尽力しています。
「ソマリランドでは、女の子よりも男の子の教育が優先される傾向があります。私は幸いにも女子教育の大切さを理解し応援してくれた両親のおかげで学業を続けることができました。そのなかで、女の子や女性たちが教育現場や職場で差別を受けている現状に気づき、私たちはマイノリティだと感じたのです」と語ります。
女の子や女性が自由に話し合い集える場を
彼女は大学を卒業後、地域のコワーキングスペース※でボランティア活動を始め、その後、コワーキングスペースの管理者になりました。仕事を続けるなかで、「この国には女性たちが快適に過ごし、課題や障壁について話し合い、学び合う場がない」ことを実感。コワーキングスペースを、コミュニティの人々、特に女性が集い、創造性を分かち合える拠点にしたいと、オーナーに直談判し了承を得ました。
- ※コワーキングスペース:さまざまな年齢や職種、所属の人々が空間を共有しながら仕事を行うスペースのこと
プログラムに参加する若者たちと
ソウマヤさんは、意識啓発イベントやトレーニング、ワークショップを開催したい女性たちに無料でスペースを開放。履歴書の書き方や仕事の探し方、面接の受け方など、就職支援プログラムも行いました。
この就職支援プログラムは評判を呼び、彼女が作った女の子と女性のための居場所は誰もが知るようになりました。
女性だけでなく男性にも前向きな変化が
男性も女性も互いを尊重し合いながら活動
しかし、すべてが順風満帆だったわけではありません。「働き過ぎる女性は良い夫を得られない」と警告されたり、イベントや会議で大きな声を出さず静かにしているよう忠告されたりしたこともあったと言います。
それでも取り組みの成果は徐々に表れました。ソウマヤさんが女性たちのために作った居場所には、今では男性も訪れ、女性たちの意見に耳を傾け尊重し、互いにアイデアを出し合う姿が見られるようになっています。
女の子たちの成長が私の誇り
ソウマヤさんは、「女の子たちの成長を目の当たりにしています。彼女たちはソーシャルメディアを活用し、デジタル・マーケティングやプログラミングなどのテクノロジーを使いこなし、製品を開発してオンラインで販売するまでになりました。それが何より誇らしいです」と語ります。
女の子たちのエンパワーメントにむけた活動に携わった経験は、ソウマヤさんの自信につながりました。コミュニティにより多くの技術創造センターや情報センターを作ることを目指し、活動を続けています。
2023年の国際ガールズ・デーの特集ページでは、イベント情報やスペシャル映像などを随時更新しています。ぜひご覧ください。
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