活動国詳細
モザンビーク
モザンビークはインド洋に面したアフリカ大陸南東部に位置し、南部アフリカ諸国とアジア・中東・欧州を結びつける港湾を有しています。1975年に独立後、16年間にわたり内戦状態が続いたことにより発展が大幅に遅れ社会基盤が脆弱です。貧困層の多くは農村部に暮らし、生産性が低い小規模農業に従事しています。近年、豊富な鉱物資源が確認され、農業分野の開発と貧困削減への動きがみられますが、依然として最貧国のひとつに位置づけられ、深刻な貧困問題を抱えています。
母親と子ども
モザンビークでのプラン・インターナショナルの活動
国が抱える問題
- 栄養不良、伝染病、感染症などによる乳幼児の死亡率が高く、母子の健康に関して地域住民の関心や知識が不足していること。
- 衛生施設が整備されていないため、多くの人々が保健サービスを受けられないこと。
- 早すぎる結婚の影響を受け、女の子の中途退学率が著しく高いこと。
- 教育の質が低く、教師に対する研修の機会も少なく、学校衛生施設が整備されておらず、女の子の教育に対する親の理解が不足していること。
- 若者の失業率が高く、とくに農村部では職業訓練や就業の機会が限られており、都市部と農村部の経済格差が拡大していること。
- 頻発する洪水や干ばつなどの自然災害に対して脆弱であること。
プログラム別活動概要
1.すべての子どもたちに対する質の高い教育の普及
すべての子どもたちが、質の高い就学前教育および初等教育を受けられるよう、教師の能力強化、学習環境の整備、学校の水と衛生施設の修繕、保護者や地域リーダーに対する意識啓発などに力を注ぎます。また、障がいのある子どもや女の子に対する教育機会の促進のために、教育政策・予算・支援サービスの拡充に関して、行政への働きかけを行います。
2.子ども・女の子・若い女性の健康改善
子ども、女の子、若い女性の健康改善のために、女の子と若い女性に対して、母子の健康や、性と生殖に関する健康について指導します。また、地域における保健サービスの質の向上、保護者に対する栄養・保育指導、保健員の能力強化、行政による保健サービスの促進などに取り組みます。
3.災害リスク軽減と子どもの保護の強化
災害リスク軽減と回復力の向上を目指し、地域の災害リスク軽減委員会の能力強化を図り、防災計画づくりへ子どもや若者の参加を促すとともに、被災地域に対して迅速に救命活動や復旧支援を行えるよう、地域の対応力を強化します。また、災害時の虐待・搾取・暴力から子どもたちを守るため、災害対策の一環として子どもの保護の仕組みを整備します。
4.若い女性の能力強化と生計向上
職業訓練、専門的な技能訓練、若者グループの能力強化、就業支援、地域に根ざした起業支援などを通じて、若い女性の雇用され得る能力と生計向上を支援します。また、若者の能力開発や雇用促進にむけた、行政や民間セクターの取り組みを後押しします。
基本データ
首都 | マプト |
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面積 | 79.9万km2(日本の約2.1倍) |
人口 | 約2883万人(2016年 世界銀行) |
言語 | ポルトガル語 |
宗教 | キリスト教(41%)、イスラム教(17.8%)、原始宗教 |
※出典:外務省ウェブサイト
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プラン・インターナショナルのデータ
活動開始年 | 2007年 |
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チャイルド数 | 12692人 |
日本のスポンサーを持つチャイルド数 | 88人 |
昨年度プランが活動を行ったコミュニティの数 | 196 |
現地事務所 |
統括事務所:マプト # 2074(144)イニャンバネ # 2087(898)モゴボラス |
※2018年1月現在
統計情報
モザンビーク | 日本 | コメント | |
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5歳未満児死亡率 (1000人当たり) |
71 | 3 | 日本の約24倍の子どもたちが5歳未満で命を落とす |
5歳未満児死亡率の順位 | 24 | 179 | |
安全な水を利用できる比率(%) | 47 | 99 | 農村部ではさらに低く32% |
衛生施設を利用できる比率(%) | 24 | 100 | 8割近くが衛生施設を利用できない |
初等学校の最終学年まで在学する率(%) | 33 | 100 | 中等学校の就学率は18% |
成人識字率(%) | 51 | ― | 成人の約半数が読み書きができない |
国際貧困ライン1日1.90米ドル未満で暮らす人の比率(%) | 69 | ― | 約7割が貧困ライン以下 |
出生時の平均余命(年) | 58 | 84 |
※出典:ユニセフ世界子供白書2017より