【活動国詳細】ケニア
ケニアは東アフリカに位置し、コーヒー、茶、園芸作物などの農産物を中心とする農業国です。東アフリカ地域内では比較的工業化がすすみ、地域の経済を先導しています。しかし、降水量が少なく耕作可能な地域が限られるため農業生産性は低く、都市化による貧困層や格差の増加、若者の失業問題など、様々な問題を抱えています。また、干ばつによる食糧危機などの自然災害が、農村部で生活する多くの貧困層へ影響をおよぼしています。
豆やトウモロコシの食事をとる小学校の子どもたち
ケニアでの活動
【活動国データ】
国が抱える問題
- 安全な水や衛生環境が整っていない地域があり、マラリアなどの感染症にかかる子どもたちが後を絶たないこと。
- 小学校に入学する子どもの増加に伴い、教員の数と質にも改善が必要なこと。
- 子どもたちが家庭内で性的虐待を含む暴力の危険にさらされていること。また、早すぎる結婚や女性性器切除などにより、とくに女の子の権利が脅かされていること。
- 多くの若者、とくに女性が安定した職を得られないこと。
プログラム別活動概要
1.子どもの健全な成長を育む保健や水と衛生環境の改善
学校や地域社会でトイレの使用や手洗いなどを推奨し衛生環境を改善します。予防接種や栄養補助の促進、性や生殖に関する健康の意識啓発を行います。
2.質の高い乳幼児保育と初等教育
障がいのある子どもも含め、すべての子どもたちにとって安全で健全な学習環境や質の高い教育の提供を支援します。また、乳幼児保育の必要性について親やコミュニティの意識を高める取り組みを進めます。
3.暴力や虐待からの子どもの保護
暴力や虐待、早すぎる結婚、女性性器切除、児童労働などから子どもを守る仕組みや、通報システムを強化します。
4.災害リスク軽減
学校や地域において、災害のリスクを事前に分析し、予防措置を構築することで災害発生時のリスクを軽減します。
5.若者の経済力強化
男女の若者を対象とした、就業や起業に向けた能力開発を後押しします。家計収入の安定のため、村落貯蓄貸付組合の強化にも取り組みます。
基本データ
首都 | ナイロビ |
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面積 | 58万3000km2(日本の約1.5倍) |
人口 | 4725万人(2016年 国連) |
言語 | スワヒリ語、英語 |
宗教 | 伝統宗教、キリスト教、イスラム教 |
※出典:外務省ウェブサイト
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プラン・インターナショナルのデータ
活動開始年 | 1982年 |
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チャイルド数 | 60409人 |
日本のスポンサーを持つチャイルド数 | 1835人 |
昨年度プランが活動を行ったコミュニティの数 | 1084 |
現地事務所 |
統括事務所:ナイロビ # 2021(550)クワレ # 2022(151)キリフィ # 2023(152)キスム # 2028(156)タラカ # 2065(171)ホマベイ # 2066(801)ボンド # 2070(802)マチャコス |
※2018年1月現在
統計情報
ケニア | 日本 | コメント | |
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5歳未満児死亡率 (1000人当たり) |
49 | 3 | 日本の約16倍の子どもたちが5歳未満で命を落とす |
5歳未満児死亡率の順位 | 47 | 179 | |
安全な水を利用できる比率(%) | 58 | 99 | 農村部ではさらに低く50% |
衛生施設を利用できる比率(%) | 30 | 100 | 7割が衛生施設を利用できない |
初等学校の最終学年まで 在学する率(%) |
― | 100 | 初等学校就学率は平均85% |
成人識字率(%) | 79 | ― | |
国際貧困ライン1日1.90米ドル未満で暮らす人の比率(%) | 34 | ― | およそ3人に1人が貧困ライン以下 |
出生時の平均余命(年) | 67 | 84 |
※出典:ユニセフ世界子供白書2017より