気候変動から、森と暮らしを守る
- 東ティモール
東ティモールでは人口の約7割が農村部に暮らしており、多くの人々が自給自足農業に依存しています。しかし、気候変動などの影響により、農業による収入や食料生産が大きな打撃を受けています。このプロジェクトでは、自然を守りながら農業に従事する住民の生計向上を目指します。

33歳のジュリアオさんは2歳の息子を育てながら、農業で生計をたてています。
彼が住むアイレウ県は首都から離れた山岳地帯で自然が美しい地域ですが、地滑りや洪水などの自然災害も頻発し、安定して農業を営むことが年々難しくなっています。
地滑りや洪水などで水源の確保に悩まされてきたジュリアオさんは、「森林再生プロジェクト」に参加。
プランはまず、地域の人々とともに「タラ・バンドゥ」と呼ばれる、天然資源の利用や環境保全に関するルールを整備しました。
「タラ・バンドゥ」は、地域の人々にとって国の法律より身近なルールで、木を切る本数なども細かく決められています。

ジュリアオさんは、森林保護や管理のトレーニング、植林活動にも参加しました。水源地周辺の植林は、乾季の水不足を防ぐだけでなく、危険な地滑りの防止にも役立ちます。
ジュリアオさんは、このトレーニングにより地域住民の防災意識が高まったと感じています。

また、以前はこうした研修に参加できるのは男性だけでしたが、プランは女性の参加もよびかけました。現在では参加者の約3割が女性です。
彼女たちは研修で学んだことを地域の人々に伝えるなど、地域のための活動をすることで、自分に自信がもてるようになっています。

さらにジュリアオさんは、気候変動の影響に強い農業技術も学びました。
「このプロジェクトにより、自給としてだけでなく、売るための野菜や果物も確保でき、子どもたちの教育費を支払うことができます。
私たちの願いは、人々が協力し合い、つながりや友情を大切にしながら、地域全体の幸せと豊かさを築いていくことです」
※ illustration by Noriyuki Goto
2026年9月発行のプラン・ニュースの記事を再編集し掲載しました
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