エルサルバドルの国土面積は九州の約半分の大きさで、人口密度が高く、人口の約半分は30歳以下の若者と子どもが占める、若さと活気にあふれた国です。しかし、天然資源に乏しく、地震や自然災害に対して脆弱であり、過去の内戦の影響が続くなか、貧困と暴力が蔓延しています。仕事や収入を求めて国外へ移住する若者があとを絶たず、国外で働く人々からの送金が主な財源のひとつとなっています。
基本データ
- 首都
- サンサルバドル
- 面積
- 2万1040km2(九州の約半分)
- 人口
- 約649万人(2020年 世界銀行)
- 言語
- スペイン語
- 宗教
- カトリック
※ 出典:外務省ウェブサイト
エルサルバドルの歴史・社会情勢
エルサルバドルはかつてピピル人、マヤ人、レンカ族などが暮らしていましたが、16世紀頃からスペイン帝国にメキシコなどを含む一帯を支配されるようになります。1821年にメキシコの一部として独立、1823年にはメキシコから分離して、近隣国から成る中央アメリカ連邦共和国に加盟しました。1841年に共和国が解体され、エルサルバドルとして独立しました。独立後もクーデターや内戦が頻発し、不安定な状態が続きます。特に1980年~1992年まで続いた政府軍と反体制軍が衝突したエルサルバドル内戦では多くの犠牲者が出ました。
エルサルバドルの宗教
多くがカトリックを信仰していますが、プロテスタントやその他の宗教を信仰している人々もいます。
トウモロコシ粉や米粉の生地に豆のペーストやチーズ、肉を挟んで平たくして焼く「ププサ」が国民食となっています。ピピル人が暮らしていたとされる遺跡からも調理器具が見つかっており、その頃から食されていたようです。ホヤ・デ・セレンの考古遺跡には先コロンブス期のマヤ農耕民の集落が遺されており、エルサルバドルで初めての世界文化遺産として登録されました。
エルサルバドルが抱える問題
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乳幼児死亡率が高く、乳幼児保育を受けられない子どもが多いこと
エルサルバドルでは乳児、5歳未満児死亡率が2021年時点でも10%を上回っています。また、幼児教育への参加も25%と低く、乳幼児の健康と教育に課題を抱えています。
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中途退学率が高く、子どもたちが学校に通えないこと
通学途中で暴力や虐待などの被害にあう危険があり、安全に通学できないため、中途退学せざるを得ない子どもたちが多くいます。特に女の子は家事手伝いなどの理由により教育の機会が失われています。
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女の子や若い女性に対する性的暴力が横行していること
女の子や若い女性に対する性的暴力が多く、早すぎる結婚(児童婚)や望まない妊娠も問題となっています。教育が続けられなくなり、十分なスキルが持てず、社会に参画する機会も失われます。
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教育や職業訓練を受けていない若者が多いこと
若者たちが教育や職業訓練を受けておらず、男性の14%、女性の27%が就労機会を得られていない状態です。時間を持て余している若者たちが、犯罪組織などに加担させられる危険があります。
プラン・インターナショナルの取り組み
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1.乳幼児と子どもの健全な発育促進
地域を基盤とする乳幼児保健ケアの仕組みを拡充し、子どもの保健・保育・保護を統合した機能を持つ保育所の設置を促進します。乳幼児と子どもが年齢に応じて適切な栄養を与えられ、健全で安全な環境下で成長することを目指します。
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2.子どもと女の子の教育の普及
教育方針や学習方法に柔軟性を持たせるなど、脆弱な環境下でも子どもたちが中途退学せずに学び続けられるよう支援します。また、子どもたちが暴力や早すぎる結婚・妊娠から自身を守る力を身につけられることを目指します。
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3.子どもと若者の性と生殖に関する健康と権利を推進
子どもと若者に対して、包括的性教育を行います。地域を基盤とする保健サービスの質とアクセスを改善することにより、子どもと若者が、性と生殖に関する健康を確保できるよう支援します。
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4.若者の経済力の向上
若者たちが、より多くの雇用や起業の機会を得て、経済力を身につけ自立できるよう、民間企業との連携を促進し、若者の経済力向上プログラムを拡充します。また、行政による若者の雇用・起業支援政策の策定・実施に対して働きかけを行います。
エルサルバドルでの活動
プラン・インターナショナルのデータ
プラン・スポンサーシップを通じて、チャイルドと交流できます。
- 活動開始年
- 1976年
- チャイルド数
- 26770人
- 日本のスポンサーを持つチャイルド数
- 540人
- 現地事務所
- 統括事務所:サンサルバドル
# 3005 カバーニャス
# 3006 チャラテナンゴ
# 3007 ラ・リベルタド
プラン・スポンサーシップでご支援をいただくと、地域を代表する子ども(チャイルド)と手紙で交流することができます。
※2024年8月現在






