ホンジュラスは中央アメリカの北部に位置し、北はカリブ海、南はフォンセカ湾を通じて太平洋へアクセス可能です。近年は経済停滞や政治の不安定、治安悪化に加え、ハリケーンや洪水など気候変動による自然災害が相次ぐなど、多くの社会課題を抱えています。雇用不足から若者を中心に国外移住が進み、家族は海外送金に頼らざるを得ず、親と離れて暮らす子どもも増えています。また、富の偏在は根強く、中南米でも貧困率が特に高い国のひとつとされています。特に農村部や先住民族のコミュニティでは貧困や教育・保健サービス格差が深刻化しています。
基本データ
- 首都
- テグシガルパ
- 面積
- 11万2,490km2(日本の約3分の1)
- 人口
- 1,082万人(2024年 世界銀行)
- 言語
- スペイン語
- 宗教
- 憲法上信教の自由を保障。伝統的には主にカトリック。
※ 出典:外務省ウェブサイト
ホンジュラスの歴史・社会情勢
ホンジュラスはレンカ族を中心とした先住民族の文化が受け継がれ、北西部にはマヤ文明の影響を示すコパン遺跡があります。16世紀のスペイン植民地化を経て1838年に独立しましたが、軍政や政治不安、腐敗が長く続きました。現在も貧困や治安悪化、国外移住の増加が深刻です。歴史的に自然災害が多い国であり、近年は気候変動によりハリケーンや洪水の被害が拡大し、農村部や先住民族が暮らす地域では教育・保健格差が広がっています。
ホンジュラスの宗教
ホンジュラスでは信教の自由が保障され、カトリックと福音派プロテスタントが国民の多くを占めています。宗教行事は地域社会で重要な役割を担い、特にコマヤグアなどで行われる聖週間の行列や「おがくずカーペット」がよく知られています。また、レンカ族をはじめとする先住民族の伝統文化や手工芸、音楽、踊りが今も受け継がれています。北西部にはマヤ文明の代表的な遺跡であるコパン遺跡も残り、多様な宗教と文化がホンジュラスの社会を形づくっています。
ホンジュラスが抱える問題
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子どもの発達に必要なケアが不足していること
ホンジュラスでは、6歳以下の子どもが家庭や地域で成長に必要な刺激やケアを十分に受けられない状況があります。保育環境や保健サービスの不足、家庭の経済的困難が重なり、子どもの発達格差が広がっています。特に農村部では就学前教育の機会が限られ、将来の学習にも影響が及んでいます。
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子どもへの暴力や性的虐待が深刻なこと
家庭や学校、コミュニティで身体的・精神的暴力、性的虐待が広く報告されており、深刻な人権侵害となっています。特に女の子が被害を受けやすい状況です。安全を守る保護体制が十分に機能しておらず、子どもが安心して生活できない環境が続いています。
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教育格差が大きく修了率が低いこと
初等教育を修了できる子どもは限られており、中等教育に進学できる割合はさらに低い状況です。経済的負担、通学の困難、学校の不足などが背景にあり、多くの子どもが学びを継続できません。教育格差が広がることで、将来の職業選択や収入機会が大きく制約されています。
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若者が性と生殖の健康と権利(SRHR)にアクセスしづらいこと
若者が性と生殖に関する正しい知識やサービスにアクセスしづらく、特に貧困家庭の女の子に10代での妊娠が多く見られます。相談先や教育機会が限られているため、自身の健康や将来に関する選択が難しい状況です。早すぎる妊娠は教育中断や貧困の連鎖にもつながり、深刻な課題となっています。
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若者の失業率が高く安定した仕事に就けないこと
15~29歳の若者の半数以上が無職または不安定な雇用状態にあり、特に若い女性は安定した仕事に就くことが困難です。教育機会の不足やスキル習得の難しさ、雇用市場の限界が影響し、若者の経済的自立が進みにくい状況です。この失業問題は、社会全体の貧困にも直結しています。
プラン・インターナショナルの取り組み
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1.子どもの健全な発育の推進
家庭で子どもの発達を支えるため、保護者向けに子育て方法の研修を行い、乳幼児の成長に必要な発達を促す刺激やケアを実践できる環境づくりを進めます。また、コミュニティ内に子どもが安心して過ごせる場を整備し、保育士や地域スタッフを対象に、乳幼児発達の基礎知識や保育スキル向上のトレーニングを実施します。
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2.子どもの保護の強化
子どもが暴力や性的虐待から守られ、差別なく成長できるよう、教師や学校関係者を対象に、子どもの保護、ジェンダー平等、自己防衛スキルに関する研修を行います。安全な学校環境づくりを促進し、子どもたちが心身ともに安心して生活し、人間関係を自由に築けるよう支援します。
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3.教育の質の向上
子どもたちが学び続けられるよう、学習意欲を高める指導方法や教材を導入し、教師の専門性を高める研修を実施します。また、教育の重要性への理解を広げるため、保護者向けの啓発活動を行い、家庭と学校が連携して子どもの継続的な通学を支えます。
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4.性と生殖に関する健康と権利(SRHR)の促進
思春期の子どもや若者が、自分の体や将来について主体的に判断できるよう、性と生殖に関する健康と権利の理解を深める取り組みを支援します。教師や保健専門家には性教育の研修を行い、若者が適切な情報・カウンセリング・ケアにアクセスできるようにします。家族への啓発活動も行い、地域全体で若者の健康を守ります。
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5.若者の就業支援
社会的に不利な立場に置かれた若者が将来を自分で切り開けるよう、職業スキルの向上や就労支援を通じてエンパワーメントを図ります。特に貧困状況にある若い女性が尊厳を持って働けるよう、雇用機会や起業の可能性を広げる支援を実施します。また、地域で安定して生活できるよう、働くための基礎能力や技術訓練も行います。
ホンジュラスでの活動
プラン・インターナショナルのデータ
プラン・スポンサーシップを通じて、チャイルドと交流できます。
- 活動開始年
- 1977年
- チャイルド数
- 24,277人
- 日本のスポンサーを持つチャイルド数
- 742人
- 現地事務所
- 統括事務所:テグシガルパ
# 3028 オクシデンテ
# 3033 セントロ
# 3035 チョルテカ
# 3038 サンタ・バルバラ
プラン・スポンサーシップでご支援をいただくと、地域を代表する子ども(チャイルド)と手紙で交流することができます。
※2025年12月現在






