南スーダンは2011年にスーダンから独立した新しい国です。しかし40年以上もの間、政治的に激しく揺れ動き内戦・衝突が続いた影響により、国内全域において、教育、保健、水と衛生などの基本的な社会サービスが著しく不足し、電力、道路などの社会基盤の整備が大幅に遅れています。厳しい生活環境下で深刻な貧困問題を抱えるなか、今もなお情勢不安が続いているため、多くの人々が近隣国へ避難しています。
基本データ
- 首都
- ジュバ
- 面積
- 64万km2(日本の約1.7倍)
- 人口
- 1501万人(2023年 国際通貨基金)
- 言語
- 英語(公用語)、アラビア語、その他部族語多数
- 宗教
- キリスト教、イスラム教、伝統宗教
※ 出典:外務省ウェブサイト
南スーダンの歴史・社会情勢
かつてエジプトやイギリスの統治下に置かれていたスーダンが1956年に独立。しかしその後、北部スーダンと南部スーダンとの間で、文化的、政治的などの違いから度重なる紛争が起こりました。2011年に南部スーダンの10州が分離独立し、「南スーダン共和国」に。しかし、独立後も内戦が勃発するなど、依然として不安定な情勢が続いています。
南スーダンの宗教
南スーダンでは約60%がキリスト教徒(プロテスタント、カトリック)で、その他にアニミズムなどの伝統的宗教やイスラム教も信仰されています。独立前から、北部スーダンではイスラム教を信仰するアラブ系の人々が多数を占めていたのに対し、南部スーダンはキリスト教を信仰する人が多くいました。
南スーダンが抱える問題
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学校を修了する子どもの割合が低く、校舎、教育の質、教材が整っていないこと
南スーダンでは初等教育の修了率が男の子で約30%、女の子で約18%と低く、学年が下がるにつれ低下傾向にあります。若者の識字率も男女ともに50%を下回るなど教育面で課題を抱えています。
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保健所が不足し、保健サービスが十分に受けられないこと
保健所の数が足りず、地域住民が適切な保健サービスを受けられない状態です。保健サービスを受けるためには遠方の保健所まで長距離を徒歩で移動しなければなりません。
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安全な水が手に入らないため、健康が維持できないこと
南スーダンでは家庭内で入手できる安全な飲用水の普及率が都市部では70%であるのに対し、農村部では34%と格差があります。学校内でも50%に留まり、子どもたちの教育の妨げにもなっています。
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独立後も内戦が続き、多くの難民がいること
独立を果たしたものの不安定な状態が続き、保健、教育、水と衛生といった基本的な社会サービスやインフラが不足しています。安定した収入が得られず、子どもたちの成長、教育の機会を阻んでいます。
プラン・インターナショナルの取り組み
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1.質の高い教育機会の提供
校舎や衛生設備の建設や修繕など、子どもたちの学習環境の改善、女子教育の普及や就学機会の促進、教育の質を向上させる支援を行います。
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2.母子死亡率の低減
家庭や学校における安全な水へのアクセスの確保やトイレの設置、産前産後の妊産婦へのサービス改善、保健知識に関するトレーニングなどを通して、乳幼児期の病気の発生を減らします。
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3.食料確保と家計の安定に向けた能力開発
貯蓄貸付サービスの提供や、若者のための職業訓練の実施、災害に対する自治体や政府の仕組みづくりを推進・支援し、食料と収入を確保します。
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4.子どもたちの保護の強化
紛争の混乱に乗じて子どもたちが危険にさらされないよう、子どもたちの保護を行います。日常を取り戻せるよう、遊びや学習を取り入れ、ストレスが軽減され、自尊心を育めるよう支援します。
南スーダンでの活動
プラン・インターナショナルのデータ
- 活動開始年
- 2006年(独立前から該当地域にて)
- 現地事務所
- 統括事務所:ジュバ
ジュバ ランヤ
※2024年7月現在






