スーダンという国名は、「褐色の肌を持つ人々の土地」を意味する‘Bilad al-Sudan'というアラビア語に由来します。南北を縦断するナイル川の河岸に沿って穀倉地帯が広がり、国民の多くが農業に従事しています。アフリカ諸国の中でも人種的、言語的に多様性に富んだ国のひとつです。民族や宗教など様々な理由で長年続いた南北内戦が終結し、2011年7月南部が南スーダンとして分離独立しました。内戦により農村部の社会基盤が破壊された影響により、基礎的な生活環境の未整備など多くの問題を抱えています。
基本データ
- 首都
- ハルツーム
- 面積
- 188万km2(日本の約5倍)
- 人口
- 4281万人(2019年 世界銀行)
- 言語
- アラビア語(公用語)、英語も通用、その他 部族語多数
- 宗教
- イスラム教、キリスト教、伝統宗教
※ 出典:外務省ウェブサイト
スーダンの歴史・社会情勢
アフリカ北部に位置するスーダンは、古代エジプトの影響を強く受け、かつて交易の中心地としても重要な役割を果たしていました。キリスト教やイスラム教が信仰され、さまざまな王国が栄えては衰退を繰り返し、1899年からエジプトとイギリスの共同統治下に入ります。1956年に独立し、スーダン共和国となった後も、内戦が後を絶たず、2011年には南部10州が南スーダン共和国として独立を果たしました。2023年にスーダン軍と準軍事組織である即応支援部隊(RSF)間の紛争が続き、多くの人々が避難を余儀なくされています。
スーダンの宗教
スンニ派を中心とするイスラム教徒が約70%、それ以外にもアニミズムなどの伝統的な宗教を信仰する人や、キリスト教徒もいます。キリスト教徒が多い南スーダンが2011年に分離独立した際に、スーダンにおけるイスラム教徒の割合が非常に高くなりました。祝祭日はイスラム教に関するものが多く存在しています。
スーダンが抱える問題
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乳幼児の死亡率が高く、乳幼児保育が整備されていないこと
栄養不良に陥っている就学前の子ども(0~4歳)のうち、中度および重度に相当している子どもの割合は約34%にのぼります。また、5歳未満時死亡率は1000人あたり55人(2021年)です。30年前の132人より改善されてはきていますが、まだまだ高い数値になっています。
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安全な水と衛生施設を利用できる人が限られていること
都市部と農村部の間で、最低限の基本的な水と衛生設備(トイレ)の普及に格差が生じています。トイレの普及は都市部でも60%ですが、農村部になると24%にまでさがります。学校や保健施設でさえも不足しています。
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女性性器切除(FGM)により、女の子の権利が脅かされていること
2020年にFGMは法律で禁止されましたが、法の執行が不十分であるため、慣習として水面下で続けられています。15歳~49歳の女性のうち、FGMが施術されている割合は86.6%にものぼります。
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長引く紛争で、多くの避難民がいること
長引く紛争により、1000万人を超える人々が国内外への避難を余儀なくされています。混乱に乗じて人身取引、早すぎる結婚(児童婚)、教育機会の損失など、子どもたちがその影響を大きく受けています。
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若者が市民社会での発言力を持たず、失業率が高いこと
15~19歳の若者で就労、職業訓練などの機会を得られない若者たちが大勢います。さらには、男女間での格差もあり、特に女の子たちの就労機会が限られています。
プラン・インターナショナルの取り組み
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1.すべての子どもたちに対する質の高い基礎教育の実現
すべての子どもたちが、安全性、ジェンダー(社会的性別)への配慮、子どもの保護などの視点を取り入れた、質の高い基礎教育を受けられることを目指します。そのために、学校・教師・地域・保護者の能力強化を図り、女の子の権利に関する地域住民の理解を促し、行政に対して教育分野の予算増額を働きかけます。
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2.乳幼児の健全な発育促進
子どもの権利が尊重され、差別を受けることなく、すべての子どもたちが地域社会で大切に育てられ、健全に成長できることを目指して、コミュニティ主導による母子栄養不良改善と総合衛生管理、保護者に対する育児指導、保育所の拡充、地元組織や行政への働きかけを行います。
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3.若者の能力開発と社会参加の促進
若者、とりわけ女の子と若い女性が、市民社会への発言力を持ち、将来の選択の幅を広げることができるよう、職業訓練、就業・起業支援、村落貯蓄貸付組合の利用促進、生計と生活技能の指導などに力を注ぎます。また、若者組織や学生グループの能力強化を図り、行政、民間セクター、地域への働きかけを後押しします。
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4.災害リスク管理と緊急時の子どもの保護の強化
紛争や自然災害などの緊急時において、弱い立場に置かれた子どもたち、とくに女の子や若い女性が、安全に保護されたジェンダーを考慮した環境で、教育を受け、「子どもひろば」※や救助・保護サービス、水と衛生施設などを利用できるよう支援します。そのために、地域に根ざした子どもの保護の仕組みを拡充し、地域の災害リスク管理と対応力の向上を後押しします。
- ※「子どもひろば」
災害・緊急時に、子どもの保護と心のケアのために設置・運営されます。現地では、混乱のなか、子ども、とりわけ女の子は虐待や搾取の対象となる危険性が高まります。子どもたちが一日もはやく日常を取り戻せるよう、遊びや学習を取り入れることで、子どもたちが抱えるストレスを軽減させ、自尊心を育み、自分を守ることができるようになることも視野に入れて活動します。また、保護者も含めた子どもの保護への理解を深める場としても重要です(詳しくはこちら)。
- ※「子どもひろば」
現在支援している地域
2025年10月末以降のスーダン・北ダルフール州エル・ファシールでの人道危機の深刻化を受け、人道支援強化のための緊急寄付募集を開始。
スーダン人道危機緊急支援
- 受付期間
- 2025年11月12日(水)~2026年4月30日(木)
- 活動予定
- 避難してきた人々に対し、次のような人道支援活動を強化
- 緊急食料配布、給水支援
- 女の子向け尊厳キットの配布
- 毛布や衛生キットなどの配布
- 家族と離ればなれになった子どもの保護
- 性暴力の影響を受けた人への支援
- 「子どもひろば」の設置(安全に遊び、心のケアを受けられる居場所)
スーダンでの活動
プラン・インターナショナルのデータ
プラン・スポンサーシップを通じて、チャイルドと交流できます。
- 活動開始年
- 1977年
- チャイルド数
- 29000人
- 日本のスポンサーを持つチャイルド数
- 230人
- 現地事務所
- 統括事務所:ハルツーム
# 6185 カッサラ
# 6187 グリ
# 6186 ノース・コルドファン
# 6188 ダルフール
プラン・スポンサーシップでご支援をいただくと、地域を代表する子ども(チャイルド)と手紙で交流することができます。
2024年5月現在






