ザンビアは南部アフリカに位置する内陸国で、広大な高原地帯と豊富な鉱物資源を有しながら、経済の多様化が進みつつあります。しかし、社会・経済インフラの整備は依然として十分とはいえず、都市部と農村部の格差が大きな課題となっています。特に農村部では、多くの家庭が生産性の低い小規模農業に依存し、安全な水や衛生設備へのアクセスが限られるほか、保健・教育サービスも不足しており、深刻な貧困状態に置かれています。
基本データ
- 首都
- ルサカ
- 面積
- 75万2,610km2(日本の約2倍)
- 人口
- 2,131万人(2024年 世界銀行)
- 言語
- 英語(公用語)、ベンバ語、ニャンジァ語、トンガ語
- 宗教
- キリスト教約80%、イスラム教、ヒンドゥー教、伝統宗教
※ 出典:外務省ウェブサイト
ザンビアの歴史・社会情勢
ザンビアはイギリス領北ローデシア時代の植民地支配を経て1964年に独立したのち、多党制への移行や複数回の民主的政権交代を経て、比較的安定した政治体制を維持してきました。一方で、銅を中心とする鉱物資源への依存が続き、国際価格の変動に影響を受けやすい経済構造が課題です。農村部では貧困率が高く、インフラ不足や若者の失業、気候変動による干ばつなど社会問題が深刻化しています。現在は経済の多角化と貧困削減、民主化の強化に向けた取り組みが進められています。
ザンビアの宗教
ザンビアではキリスト教が国民の多数を占め、プロテスタントやカトリックに加えて、一部地域では伝統宗教の信仰や祖先崇拝も受け継がれています。イスラム教徒やヒンドゥー教徒も少数ながら存在し、多様な宗教文化が共存しています。文化面では、バントゥー系を中心とする民族が独自の言語、音楽、舞踊、工芸品の伝統を守り、チテンゲ布を使った衣装や収穫祭、儀式などが地域社会の結束を支えています。こうした宗教と文化の多様性がザンビアの特色となっています。
ザンビアが抱える問題
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女の子を含む子どもの就学率が低いこと
経済的負担や教師不足により教育の質が安定せず、特に女の子は家事労働や早すぎる結婚(児童婚)の影響で学校に通い続けることが難しい状況です。経済事情や通学距離、学用品の不足も課題となり、地域間の教育格差が拡大しています。
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子どもへの虐待と保護体制が脆弱であること
家庭や学校で発生する身体的・性的虐待に対し、地域や行政の保護制度が十分に機能していません。相談窓口や支援につなぐ仕組みが弱く、子どもが危険にさらされても支援を受けにくい環境が続いています。
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農村部で若者の失業と食料不足が深刻化していること
農村部では仕事の選択肢が限られ、若者が安定収入を得にくい状況です。農業生産性の低さに加え、干ばつや洪水などの自然災害が収穫量を減らし、食料不足を招いています。
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性と生殖に関する健康と権利の知識が不足していること
医療アクセスの不十分さから乳幼児死亡率が高い状態が続いています。また、女の子が若くして結婚・妊娠するケースも多く、適切な健康情報や相談先が限られているため、母子ともに健康リスクが高まっています。
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安全な水と衛生環境の利用が限られていること
多くの家庭が安全な飲料水を確保できず、汚れた水の使用によって下痢症などの感染症が広がりやすい状況です。衛生設備の不足によりトイレ環境も不十分で、特に農村部では深刻です。
プラン・インターナショナルの取り組み
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1.すべての子どもたちへの教育支援の強化
障害のある子どもを含むすべての子どもが質の高い乳幼児保育や就学前教育を受け、初等教育を修了できるよう支援します。そのために、保護者や教師の能力向上、学校運営の改善、子ども組織の活性化、地域活動の促進、行政への働きかけを行い、教育格差の縮小を目指します。
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2.子どもの保護体制の強化
搾取や虐待、差別から子どもを守るため、子ども自身の対応力を育み、地域、学校、地元組織が連携する保護体制を整備します。特に女の子や障害のある子どもへの支援を強化し、行政と協力して子どもヘルプラインサービスを拡充することで、安全な環境づくりを推進します。
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3.若者の就業支援と家計の安定化
若者の収入向上に向けて職業訓練、起業支援、就業支援を実施し、生活水準の改善を図ります。また、貯蓄グループの結成を促し家計管理能力を高めるほか、若者や保護者、地域住民に対して農業生産性の向上方法を指導し、安定した農業所得の確保を支援します。
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4.子どもと母親の健康改善
乳幼児の保護者や妊娠・出産期の女性が適切な健康習慣を身につけられるよう指導し、小児疾患への地域での取り組みを強化します。あわせて、栄養改善や保健員の育成により母子死亡率の低下を目指します。思春期の女の子や女性には、性と生殖に関する健康と権利(SRHR)の啓発活動を行い、十分な知識に基づき、自分の身体と人生に関する判断ができる力を育みます。
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5.安全な水と衛生環境の改善
地域に根づいた水源管理や給水設備の維持能力を高め、コミュニティ主導型の総合衛生管理を拡大します。手洗い習慣や月経衛生管理の普及を通じて生活環境を改善し、行政の水・衛生計画の推進にも働きかけます。民間企業の衛生サービス活用も支援し、家庭レベルでの水と衛生環境の向上を促します。
ザンビアでの活動
プラン・インターナショナルのデータ
プラン・スポンサーシップを通じて、チャイルドと交流できます。
- 活動開始年
- 1996年
- チャイルド数
- 19,717人
- 日本のスポンサーを持つチャイルド数
- 301人
- 現地事務所
- 統括事務所:ルサカ
# 2020 イースタン
# 2060 セントラル
# 6089 ルアプラ
プラン・スポンサーシップでご支援をいただくと、地域を代表する子ども(チャイルド)と手紙で交流することができます。
※2025年12月現在






