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【経過報告】「南スーダン難民の保護と衛生改善」プロジェクト~ウガンダ~
ウガンダ
グローバル・プロジェクト
(更新)
グローバル・プロジェクト2019年度活動報告
背景
南スーダンの長引く紛争からウガンダに逃れた難民の6割以上が子どもです※1。その子どもたちの多くが自国から避難する間に暴力や虐待、家族との離別や死別を経験しているといわれています。また、長引く居住区生活のため心理的・精神的に疲労した親や養育者からの虐待や養育放棄の脅威にさらされています。そのため、2017年10月からケースワーカーによる個別支援、「子どもひろば」※2での心理社会的支援、地域の子どもの保護体制づくりなどに取り組んでいます。
このプロジェクトでは、ジャパン・プラットフォーム(JPF)の協力のもと、日本人職員が駐在し、子どもの保護を強化しています。プラン・インターナショナルのこれまでの活動の進捗を報告します。
- ※1 出典 UNHCR Uganda Country Refugee Response Plan January 2019 – December 2020
- ※2「子どもひろば」
災害・緊急時に、子どもの保護と心のケアのために設置・運営されます。現地では、混乱のなか、子ども、とりわけ女の子は虐待や搾取の対象となる危険性が高まります。子どもたちが一日もはやく日常を取り戻せるよう、遊びや学習を取り入れることで、子どもたちが抱えるストレスを軽減させ、自尊心を育み、自分を守ることができるようになることも視野に入れて活動します。また、保護者も含めた子どもの保護への理解を深める場としても重要です(詳しくはこちら)
活動のハイライト
活動内容
2年6カ月プロジェクトの2年目を終え、「子どもひろば」の活動に積極的に参加している子どもたちを対象に始めた子どもクラブでは、メンバー一人ひとりが、子どもの権利や、緊急期に特有の子どもたちを取り巻く課題、教育の重要性、青年期に特有の課題(月経や早すぎる結婚、早すぎる妊娠)などについての知識を深め、それらの対処方法についてオープンに議論する場が設けられます。これらの議論を通して、子どもたちは自分たちの置かれている立場をしっかりと理解し、自分自身が問題に巻き込まれないように準備します。また、地域の子どもたちに学んだことを広め、ほかの子どもたちが問題に巻き込まれないようにするアンバサダーとしても活躍しています。「子どもひろば」を通して、地域の人々の能力・知識向上を通した子どもの保護体制の強化に取り組んでいます。
おもな活動の成果
地域 | ウガンダ アルア県とアジュマニ県 |
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期間 | 2年半(2017年10月~2020年02月) |
2019年度 おもな支援内容と対象 |
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- ※このプロジェクトは、2017年10月からウガンダで実施されてきましたが、スーダンでのニーズの高まりを受け、2019年7月より同国でも実施します
関連リンク
現地の声
ケレナさん、17歳、子どもクラブのメンバー
「2016年12月まで両親と暮らしていましたが、学校に行くためのサポートを受けられなくなり、叔父と生活することを決めました。子どもクラブでは、グループトークに参加して議論するのが好きです。活動を通して、自分の意見を発信できるようになりました。また、ケースワーカーの家庭訪問を通じて、叔父が私の教育に理解を示すようになり、現在は小学校の最終学年で勉強をしています。以前の私のような状況にある子どもたちのため、子どもクラブで学んだことを地域の人々に発信していきたいです」