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【完了報告】「シリア難民の子どもの教育支援」プロジェクト~ヨルダン~
グローバル・プロジェクト
ヨルダン
(更新)
グローバル・プロジェクト2019年度活動報告
子どもたちに安全な環境を取り戻す
活動内容
このプロジェクトでは、シリア難民の子どもたちが安全な環境で、年齢に応じた必要な衛生・知識・教育などに関する支援を受けられる環境づくりを目指して活動を行いました。
2年プロジェクトの2年目、アズラック難民キャンプ内の就学前教育センターは現在2カ所で開設されており、子どもたち計653人が利用しています。技術訓練を受けた保護者55人が同センターの運営を担えるようになりました。就学前教育センターに通う子どもたちの読み書き、運動技能、認知、社会情動的スキルなどの能力を調査したところ、就学前教育センター開設の前後では、いずれの能力も50%から60%に向上が見られました。また、子どもの権利と健康に関するトレーニングを受けた保護者についての調査では、同テーマに対する理解が10%から35%に向上したという結果が出ました。この調査結果で、シリア難民の幼い子どもたちが安全な環境で質の高い就学前教育を受けられるようになり、家庭における子どもへの適切なケアも期待できるようになったことがわかりました。
おもな活動の成果
地域 | アズラック難民キャンプ |
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期間 | 2年(2017年04月~2019年06月) |
2019年度 おもな支援内容と対象 |
対象 3~5歳の子どもとその保護者 おもな活動内容 キャンプ内の2カ所で就学前教育センターの運営(子ども653人)
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プロジェクト背景
2011年から始まったシリア紛争が原因で人道支援が必要とされている人々のおよそ半数が子どもと言われています。多くの子どもたちが住んでいた場所を追われ、困難な逃亡を経て見知らぬ土地で難民として暮らし、子どもたちが大事な成長期に必要な教育やケアを受ける機会を失っています。
関連リンク
現地の声
ヤスミンさん、5歳、就学前センターに通う女の子
「私たちに、字の書き方や読み方を教えてくれる先生が大好きです。私はお絵描きが大好きです。先生がお絵描き帳をつくってくれました」
モハンマドさん、5歳、就学前センターに通う男の子
「先生が僕たちに、数え方と4つの季節についての歌を教えてくれました。この歌を歌うのが僕はとても好きです」
アズラック難民キャンプに暮らす母親
「プランは私たちの子どもたちが、難民キャンプの安全な場所で新しいことをお友だちと学ぶのを助けてくれました。センターでは訓練を受けたスタッフが子どもたちを上手にケアしてくれるので安心です」
ナーラさん、保護者対象トレーニングの講師
「プロジェクトを通じて保護者たちはとても積極的になりました。それまで難民キャンプですることがなかった人たちは特にそうです。子どもの発達に関する話は親たちの関心のあるテーマです。講習では受講者も活発に発言します。あっという間に時間がたちます」