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【経過報告】ジェンダー平等の視点で活動を促進~学校とコミュニティの防災プロジェクト~

グローバル・プロジェクト

ネパール

バングラデシュ

更新)

気候変動の影響を受け、災害リスクの増大が世界中で懸念されています。プラン・インターナショナルは、特に災害リスクの高いアジアのバングラデシュとネパールの2カ国において、子どもや若者、行政や地域の人々の協力のもと、2021年7月から「学校とコミュニティの防災」プロジェクトに取り組んでいます。

自然災害の脅威は誰にでも降りかかるものですが、実際どのように自然災害を経験するかはジェンダーの違いによって異なります。そのため、プランの活動では、ジェンダー平等と女の子のエンパワーメントの視点も取り入れ、子どもや若者たちが災害や災害に起因するさまざまな脅威から自分たちの身を守るスキルを高められるよう支援しています。

写真:防災計画に取り組む女の子(ネパール)

防災計画に取り組む女の子(ネパール)

プロジェクト開始から約1年が経過し、2カ国ではそれぞれ前向きな変化が見られ始めています。これまでの活動の成果をご紹介します。

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バングラデシュ

学校で女の子中心の「防災タスクフォース」を結成

バングラデシュでは、教師と生徒の災害リスクへの対応能力の強化を目指し、学校において女子生徒が中心となる「防災タスクフォース」を結成しました。このタスクフォースはジェンダー平等と包摂(インクルージョン)の視点に立ち、災害発生時の緊急対応などを行います。2021年12月に実施した3日間のトレーニングには、計139人の生徒や教師、保護者や行政職員たちが参加。グループワークや話し合いを通じ、気候変動や災害リスク、ジェンダー平等と包摂(インクルージョン)、女の子のリーダーシップの重要性などについて学びました。参加した生徒の6割以上が女の子で、障害のある生徒も1名含まれています。

トレーニングの最後には、各学校の行動計画がまとめられました。行動計画には生徒、特に女の子の発言力強化にむけたスピーチなどの課外活動導入や、学校の売店で生理用品を購入できるようにするなど、これまで重視されてこなかった女の子たちの声が反映されました。

写真:グループワークの様子

グループワークの様子

地域の防災に女性の声を

さらに、プランは地域ごとに「防災委員会」を結成。災害対応能力の強化とジェンダー平等の推進を図るためのトレーニングを、2022年3月に実施しました。「防災委員会」の役割は、地域の防災計画づくりや、学校や地域の災害に対する脆弱性の特定、救急セットや担架といった防災用品の準備など、広範囲に及びます。

現地の声

アンワラさん(20歳、学生、トレーニング参加者)

写真:トレーニングで発言するアンワラさん(右から2人目)

トレーニングで発言するアンワラさん(右から2人目)

「プランのプロジェクトは、私たちの地域のジェンダー平等達成に大きな役割を果たしています。以前、防災委員会には女性メンバーは3人しかいませんでしたが、新たなメンバー選出に際してはジェンダーバランスが考慮され、10人にまで増えました。これからも積極的に活動に参加し、ジェンダー視点に立った防災や災害発生時の活動ができるようにベストを尽くします」

ブリスティさん(20歳、学生、トレーニング参加者)
「プランとのミーティングで、プロジェクト対象地域の女の子や女性の現状について情報交換でき、うれしかったです。地域で洪水が発生すると、女の子や女性たちは多くの困難に直面します。安全な水や食料だけでなく、生理用品などの必需品も入手できなくなります。ジェンダーを考慮した包括的な地域防災に学校と連携して取り組み、地域全体の災害リスク管理を向上させていく必要があります」

ネパール

家庭の防災計画づくりを女の子・女性が主導

ネパールでは、学校とコミュニティの防災活動の中核を担う「ガールズ・セーフティー・チャンピオン(女の子の防災リーダー)」の育成に取り組んでいます。その一環として、女の子や女性が、家庭における防災計画づくりを主導できるようになることを目指し、2022年3月に3日間のトレーニングを実施しました。18歳~25歳までの計22人が参加し、災害一般の知識、世帯ごとの防災計画づくりのポイント、各家庭の災害への脆弱性をチェックする方法などを学びました。

現地の声

プージャさん(22歳、学生、トレーニング参加者)

写真:プージャさん(右)

プージャさん(右)

「『ガールズ・セーフティー・チャンピオン』育成のトレーニングを受講した際には、災害リスク削減の概念や用語だけでなく、非常用持ち出し袋の準備など、家庭でできる防災の取り組みについても理解を深めました。トレーニングで学んだことを、今後すすめていく世帯ごとの防災計画づくりに活かしていきたいです。こうした取り組みが、地域の人々の災害に対する意識を高め、減災にもつながるという道筋が見えてきました」

女の子や女性が地域の防災に積極的に関わることにより、災害時の女性特有の課題の洗い出しやニーズへの対応が可能になります。さらには、女の子や女性の活躍の場が創出されることで、女の子と女性自身のエンパワーメントにもつながります。
活動地域では、今後、学校施設の整備・修繕、学校とコミュニティでの防災意識の啓発活動なども予定しています。より多くの子どもたちが安心・安全な環境で過ごせるよう、皆さまのご支援をどうぞよろしくお願いいたします。

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