ページの先頭です

ページ内を移動するためのリンク
本文(c)へ
グローバルナビゲーション(g)へ
サイトのご利用案内(i)へ

刻々と変化するニーズに合わせた支援をプランと一緒に

Project九州の代表
吉村 仁さん

事務局より

日本

更新)

臨床心理士有志を中心とした支援グループ「Project九州」※1九州北部豪雨では、真っ先に現地入りして被害状況の把握、物資支給や「子どもひろば(※2)の設置をすすめ、プラン・インターナショナルと連携して被災地支援にあたっています。代表で臨床心理士の吉村仁さん(福岡県在住)に、初動からの活動の様子をブログに寄稿いただきました。

Project九州の代表、吉村 仁です。
このたびの豪雨の被害に遭われた方におかれましては、心よりのお見舞いを申し上げます。

緊急支援に関わるきっかけ

私が緊急支援に関わるようになったのは、2016年の熊本地震がきっかけでした。大学時代を過ごした熊本の被災者の方々をどのように支えられるかを考えるなかで、日常生活を回復し、人と人をつなげる役割を担いながら、臨床心理士としての専門性を生かしたいとの思いから、同様のアプローチで支援を展開していたプランとともに活動させていただきました。避難住民の方々のニーズと関係性を第一に考えるのは、今回の災害でも同じだと感じています。

真っ先に被災地へ

発災から一夜明けた7月6日、仲間たちと連絡し、チームを組んで、福岡市から朝倉方面の被災地域に車で向かいました。
福岡市から比較的近い甘木地区ではそれほど被害は大きくなかったのですが、朝倉地区、杷木地区と東へ行くほど土砂崩れや家屋の浸水、流木被害が大きくなり、さらに北の東峰村、添田町までは行けませんでした。
私たちが行ったときにはすでに、多いところで200人が暮らす避難所が少なくとも4カ所(朝倉2カ所、杷木2カ所)開設されていました。避難所付近の店には商品の在庫はあるのですが、着の身着のままで逃げてきて、現金も手元になく、車も流されるなど、さまざまな事情で買い物に行かれない方々がいらっしゃいました。各避難所を訪問し、不足していた生活用品など(歯ブラシ、歯みがき粉、タオル、スリッパ、ウェットティッシュ、下着類、Tシャツ、ハンドクリーム、眉墨(ペン型)、生理用品など)を、プランの協力を得て届けることができました。

写真:生活用品の提供

生活用品の提供

写真:物資の確認

物資の確認


写真:避難所の食堂を確認

避難所の食堂を確認

子どもの表情を変えた「子どもひろば」

臨床心理士として、子どもの心のケアには専門性を十分生かすことができます。
7月6日に、比較的大きな避難所のうち2カ所(朝倉市地域生涯学習支援センター、杷木中学校)、さらに7月8日に杷木地域生涯学習センター(らくゆう館)に作った「子どもひろば」。
避難所の居住スペースで退屈そうにしていた子どもたちに声をかけ、スタッフが見守りながら一緒に作りあげた場所もあります。施設の職員さんの「ひろばができて、子どもの表情が変わりました。本当にありがとうございました」という声や、遠くから子どもを連れてきた保護者の方から「近くに遊ぶところがなくなってしまったけれど、ここに来て久しぶりに遊べました」と声をかけていただいたのが印象に残っています。
現在、プランと協力しながら運営を行っています。

写真:「子どもひろば」を設置

「子どもひろば」を設置

忘れてはいけない、行政職員への支援

激務に追われる自治体職員。機会があれば自分の心と体を休ませるセルフケアについて、臨床心理士の観点から助言しています。
「もしも可能ならば、災害発生後まもなくの忙しい時でさえ1時間、できれば半日でも、周囲に伝えてから情報を遮断しましょう。支援にあたる側の人間が倒れないように、仕事から完全に解放されて自分の時間を持つことが大切」という主旨です。

写真:支援者協議会で朝倉市役所職員等と打ち合わせ

支援者協議会で朝倉市役所職員等と打ち合わせ

なかでも中間職は、行政内部では上からも下からも、そして住民からも指示や依頼が集中するため、ストレスをためやすいのです。このため、特にセルフケアが必要です。

九州北部豪雨による被害では、一部地域で避難所での滞在が長期化する見通しです。臨床心理士という専門性を生かして、住民の方々のニーズに配慮しながら、地域性に合った支援を続けたいと考えています。
プランとの連携により、より良い活動ができるよう期待しています。


(※1)Project九州
九州各地の臨床心理士が立ち上げ、避難所や仮設住宅集会所で、ものづくり活動などによる心の支援を行っている支援グループです。プランとは熊本地震での活動を通じて2016年7月から連携し、熊本県内各地の避難所にて住民の孤立を防ぎ、自発性や意欲を促進するための参加型の活動を行っています。

  • ※2「子どもひろば」
    災害・緊急時に、子どもの保護と心のケアのために設置・運営されます。子どもたちが一日もはやく日常を取り戻せるよう、遊びや学習を取り入れることで、子どもたちが抱えるストレスを軽減させ、自尊心を育み、自分を守れるようになることも視野に入れて活動します。また、保護者も含めた子どもの保護への理解を深める場としても重要です(詳しくはこちら

あなたの寄付で、誰かの人生に可能性が生まれる。

寄付をする

  • 説明会 「プラン・ラウンジ」
  • イベント・キャンペーン カレンダー
  • プラン・ブログ
  • 寄付金控除について
  • マイ・プラン・ページ
  • 国連グローバル・コンパクト

メールマガジン

プランの活動や最新情報を
お送りしています。

ご登録はこちら

公式SNS

世界の子どもたちの今を発信中

  • lineアイコン
  • Instagramアイコン
  • YouTubeアイコン