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シチズン時計株式会社
「女の子だから」をなくしたい。8年間にわたり支援を継続中
シチズン時計株式会社
CSR室 北野令子さん/宣伝部宣伝課 高塩万莉枝さん
お話をうかがった高塩さん(左)と北野さん(右)
2013年から8年間で6カ国9つのプロジェクトをご支援いただいている シチズン時計株式会社の皆さんに、支援のきっかけやご意見などをうかがいました。
(2020年09月)
次世代を生む女性を女性向け腕時計で支援
弊社では「市民に愛され市民に貢献する」という企業理念のもと、よき企業市民として、地域社会との共生を大切にし、社会貢献活動に努めています。
プラン・インターナショナルとは、2013年の「パキスタンにおける女の子の教育プロジェクト」に始まり、アフリカやアジアで「早すぎる結婚対策」「女の子の生計向上支援」「女の子の理数科学力向上支援」「月経衛生管理」などのプロジェクトを支援させていただいています。
きっかけは、8年前に遡ります。弊社のCSV活動※担当部署からの支援先提案の一つに、プランの名前があがったこと、また、同じタイミングで女性社員や担当役員が、プランの「Because I am a Girl」の車内広告を見かけていたことが重なりました。
「ネパールにおける月経衛生管理プロジェクト」に参加し、再利用可能なナプキンを作成する女の子たち
衝撃的なコピーと、「女の子だから」という理由だけで、「10代で結婚させられる」「学校に行かせてもらえない」といった内容にぐっと心を掴まれ、「次世代を生む女性への支援が、世界が直面している課題の解決に繋がる。これは弊社が目指す方向に一致する」とスムーズに支援が決まりました。弊社の女性用時計ブランド「シチズンクロスシー」の売り上げの一部を寄付させていただくことになったのは、クロスシーが「女性が身に着けることで勇気がわき、前向きな気持ちになれる」そんな思いを込めたブランドだからです。
売上の一部を女の子支援プロジェクトにご寄付いただいている「シチズン クロスシー」
- ※CSV=Creating Shared Value。企業が事業領域に関連性を持たせながら社会的課題などの問題解決を行うことで、その企業の持続的な成長へとつなげていく活動
自分の家族に置き換えて社員の意識にも変化
とはいえ、実際に支援をスタートして、プランの担当者から早すぎる結婚についての過酷な現状を聞いたときには、「果たして私たちはその現実を背負うことができるのか」と、メンバーで話し合いを持ったほどでした。最終的に早すぎる結婚の数を減らすことができましたが、プロジェクトが終わったからといって解決したわけではないことを痛感し、以降は、すでに結婚を強いられてしまった女性にむけた収入増加のプロジェクトや、女の子への教育支援のプロジェクトへ支援をつなげています。
現地の風習や常識を変えていくことは短期間では困難ですが、プランの場合は、長年の地域に根差した活動を通じて、現地の方々との信頼関係を築いています。現地のことをもっとも理解されているので、「今現地で一番必要とされる支援を教えてください」とお願いしています。
「マリにおける女の子の早すぎる結婚対策プロジェクト」で早すぎる結婚のリスクについて学ぶ女の子たち
ここ数年でお客様から「購入者も社会貢献活動に参加できてうれしい」といった共感のご意見をいただけるようになり、より社員の関心も高まっています。プランの報告会で「月経衛生管理プロジェクト」の話を聞いた男性社員は、自分の家族に置き換えて真剣に考えたようです。今後も社員一人ひとりが「市民を社名とするわれわれが、市民のために何ができるか」を考え、さまざまな活動に参加していきたいと思います。
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