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手作りマスクで村を守る!スマイヤさんの挑戦~バングラデシュ~

世界の各地から

更新)

バングラデシュ北部、クリグラム県の農村に住む18歳のスマイヤさんは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)から村の人たちを守るため、布製マスクを作って配る活動を始めました。ウイルスから身を守る方法を村中に広めたスマイヤさんは、今では周囲からも一目置かれる存在となっています。

学んだ知識を仲間に伝え、感染防止対策を話し合う

ラジオやテレビなどが十分普及していない農村地域では、人々が情報を得られる手段は限られています。スマイヤさんが新型コロナウイルス感染症の流行について初めて知ったのは、プランのスタッフが開催した、感染予防についての意識啓発を目的とした集会の場でした。

「マスクを着用すること、社会的距離を保つこと、石けんを使って20秒以上手を洗うことが、新型コロナウイルス感染症を防ぐ方法だと学びました」と語るスマイヤさん。学んだことを参加しているユースグループにも共有し、これ以上感染を広めないために必要な対策を話し合いました。

写真:石けんで手を洗う子どもたち

石けんで手を洗う子どもたち

再利用可能な布製マスクを村中に

感染症の予防に重要な役割を果たすマスクですが、村の人々にはマスクを買う経済的余裕がありませんでした。スマイヤさんは、マスクを自分たちで作ることを発案、プランのスタッフに連絡を取り、世界保健機関(WHO)のガイドラインに沿った再利用可能な布製マスクの作り方を教わりました。そして、母親が営む仕立屋の余り布を使ってマスクを作り、家族や近所の人々に無料で配布しました。

次に、スマイヤさんと仲間たちは、地域の交通手段として毎日数百人が利用するオートリキシャ(電動三輪タクシー)に着目。不特定多数と接触する機会が多い運転手のためにマスクを作り、配りました。

写真:村を守るために行動を起こしたスマイヤさん

村を守るために行動を起こしたスマイヤさん

彼女たちの取り組みは徐々に広まり、マスクを求める声が多く寄せられるようになりました。そこでスマイヤさんたちは資金を調達し、1200枚のマスクを製作。生活が困窮している人には引き続き無料で配布する一方、可能な人には1枚あたり少額の寄付をしてもらうようにしたのです。

若者の行動で人々の意識にも変化が

当初、スマイヤさんの家族や村の人々は、マスクをつけることに抵抗を感じていました。しかし、スマイヤさんがプランから得た知識を熱心に伝え続けた結果、村の人々の意識を変えることに成功しました。
地元市場でカフェを営む男性もそのひとり。「村を守るために行動を起こしたスマイヤさんは、皆の手本となっています。彼女は私たちにマスクをすることや、社会的距離を保つこと、手洗いの重要性を教えてくれました。今、村には新型コロナウイルス感染症にかかっている人はひとりもいません」と話します。

写真:完成した布マスクを手に笑顔でポーズ

完成した布マスクを手に笑顔でポーズ

地域全体に影響を与え、感染症の拡大防止を実現しているスマイヤさんの行動。スマイヤさんが新型コロナウイルス感染症の予防方法を知った意識啓発集会は、プランが現在実施中の、「災害に強い学校づくり」プロジェクトの一環として開かれました。スマイヤさんが暮らすバングラデシュのクリグラム県でも、2018年から、学校を拠点に、地域の女の子や男の子、若い女性や男性たちが、災害などの困難な状況から立ち上がる力を身につけられるよう支援しています。

女の子や男の子たちが持つ力を最大限に発揮できるよう、これからも皆さまの温かいご支援をよろしくお願いいたします

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