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子どもの栄養不良をなくすために~マリ~

世界の各地から

(2021/07/29更新)

中央サヘル地域※1に位置するマリでは、貧困、気候変動の影響による砂漠化、長引く政情不安の影響により、多くの人々の生活が脅かされています。なかでも食料不足による子どもの栄養不良の問題は深刻で、貧困世帯では5歳未満の子どもの4割が発育阻害に陥っています※2
子どもの栄養不良を長期的視野で解決するため、プラン・インターナショナルが実施している取り組みをご紹介します。

  • ※1 サハラ砂漠の南縁に沿って東西に広がる帯状の地域を「サヘル地域」といい、そのうちブルキナファソ、マリ、ニジェールの3カ国を「中央サヘル地域」という。
  • ※2 ユニセフ世界子供白書2019

写真:食料不足の解決にむけた取り組み

食料不足の解決にむけた取り組み

慢性的な食料不足 紛争や感染症の影響で深刻化

マリの農村人口の80%以上は、自給自足の農業と牧畜に頼って暮らしています。しかし、降雨量が少ない半乾燥気候で農作物の安定した収穫が見込めないため、人々は慢性的な食料不足に直面してきました。特に2012年以降は、北部を中心に拡大した武力紛争によって、多くの人々が難民、国内避難民となり、家や畑、収入源を手放さざるを得ませんでした。こうした状況に、干ばつによる食料価格の高騰、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響による失業などが追い打ちをかけ、食料不安が増大。国連食糧農業機関(FAO)によると、マリ国内で直ちに食料支援を必要とする人の数は、130万人以上にのぼると言われています

写真:慢性的な食料不足 紛争や感染症の影響で深刻化

  • ※FAO, Mali Response overview May 2021

栄養不良の子どもたちを救う、コミュニティ菜園プロジェクト

プランは食料不足に苦しむ地域において、栄養不良の子どもたちへの栄養補助食の提供などの緊急支援だけでなく、食料の安定的な確保に役立つ「コミュニティ菜園プロジェクト」を実施しています。

マリ中央部で行っているこのプロジェクトでは、女性たちがプランから農業研修や種子の提供、干ばつ対策などの技術指導を受けながら、野菜栽培に取り組んでいます。活動を通じ、オクラやバナナ、パパイヤやモリンガなど、さまざまな野菜や果物が収穫できるようになりました。新鮮で栄養価の高い作物は、子どもたちの栄養改善に役立っているだけでなく、近隣の市場で販売することで女性の収入源にもなっています。

  • ※ モリンガ:実や種子の栄養価が極めて高く、薬用としても利用されている植物。

写真:パパイヤの生育状態を確認する女性

パパイヤの生育状態を確認する女性

写真:緑豊かなコミュニティ菜園の風景

緑豊かなコミュニティ菜園の風景

組織的な菜園管理が、地域の結束力を高める

プランは農業研修や資材の提供だけでなく、菜園を女性たち自身で維持管理できるよう、複数の女性貯蓄グループの設立も支援しました。女性たちは毎月250セーファーフラン(約50円、2021年7月現在)ずつ出資し、菜園の手入れに必要なお金を貯蓄金でまかなっています。地域の給水設備が故障したときは、女性貯蓄グループの貯蓄金から修理費を提供。菜園プロジェクトを通じ、地域全体の生活向上にも貢献している女性たちの活動は、地域社会でも評判となっています。

このプロジェクトをきっかけに、村には、女性貯蓄グループ以外にも、栄養支援グループなど、いくつかの組合ができました。これらの組織には女性だけでなく男性も参加しています。地域の課題や解決策をともに話し合うことで、コミュニティ全体の結束力強化につながっています。

写真:女性貯蓄グループが資金を提供し、修繕された給水設備

女性貯蓄グループが資金を提供し、修繕された給水設備

参加者の声

写真:アイサタさん

アイサタさん
「プロジェクトのおかげで、子どもたちは十分食べられるようになり、健康になりました。コミュニティ菜園は、地域の家族にとって大変有益なものです。私たちはこの菜園をさらに拡大したいと思っていますが、いくつか課題もあります。紛争の影響で、別の村の市場へ野菜を売りに行くことが危険なため、その分の収入を得ることが難しくなっています。作物の生産面では、十分な量の水を確保することが難しいため、新しい給水設備や貯水タンクが必要です。さらに、収穫した野菜を適切に保存するための倉庫もいずれは作りたいです。女性たちのための学習スペースも欲しいですね。私たち女性がもっと財務能力を身につければ、さらに多くの収入創出につながると思います」

写真:ファトゥマタさん

ファトゥマタさん
「コミュニティ菜園では、レタス、トマト、ナス、ピーマン、ニンジン、ビーツ、ジャガイモなどを生産しています。プランが実施した母親対象のトレーニングは、子どもの栄養不良のケアに役立ちました。今では、コミュニティには栄養不良の子どもはいません」

女性たちが主導するコミュニティ菜園プロジェクトは、子どもたちの栄養改善に役立っているだけでなく、家庭や社会における女性の地位向上や、コミュニティの結束力強化という前向きな変化ももたらしています。
活動の様子を、動画でもぜひご覧ください。

食料危機を救う家庭菜園~子どもたちをお腹いっぱい食べさせたい~(マリ)/ プラン・インターナショナル(2分9秒)

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