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【第14報】ウクライナ紛争激化から1年 4カ国での支援を継続~ウクライナ避難民緊急支援~

(2023年02月24日更新)

2022年2月24日以降、ウクライナでは紛争激化により多くの人命が失われ、人々の日常が破壊されました。1年が経過した今もなお、ウクライナの多くの子どもたちが国内外での避難生活を余儀なくされています。プラン・インターナショナルは2022年3月以降、現地のパートナー団体との連携のもと支援活動を実施してきました。

写真:ウクライナ紛争激化から1年

まず、ポーランド、ルーマニア、モルドバでの活動に焦点を当て、2022年8月からはウクライナ国内での活動も行っています。皆さまのご支援で実現したこれまでの取り組みをご報告します。

数字で見るウクライナ人道危機

写真:難民の数:約800万人※1 、国内避難民の数 :650万人以上※2 、亡くなった民間人の数 :7000人以上(うち、子ども438人)※3 、プランが支援した人々の数:25万人※4

ポーランド・ルーマニア・モルドバ・ウクライナで支援活動を展開

プランは4カ国において、40以上のパートナー団体と協力し、これまでに25万人以上の子どもたちと家族を支援してきました。すべての活動国において重視しているのは、現地の組織が対応を主導し、その後の支援活動を持続可能なものにしていくことです。特に、「子どもの保護」「緊急下の教育支援」「メンタルヘルスと心理社会的支援」の3つの優先分野に注力しています。各分野における活動成果の一部をご紹介します。

子どもの保護

紛争の影響を受けた女の子や男の子、家族が安心して避難生活を送れるよう救援物資を提供するとともに、暴力や虐待、ネグレクト、性的搾取などから子どもたちを保護する活動にも取り組みました。

写真:食料や衣料を受け取りにきた母子(モルドバ)

食料や衣料を受け取りにきた母子(モルドバ)

  • 6万人以上に食料を配布(モルドバ、ウクライナ)
  • 毛布、冬物衣料、暖房器具、暖房用燃料などの救援物資を、孤立した地域に住む1万4000人以上に配布(ウクライナ)
  • 女の子と若い女性を対象に計1万1200個の月経衛生キットを配布。キットには生理用ナプキンやシャンプー、ウェットティッシュなどが含まれる(ポーランド、ルーマニア、モルドバ)
  • 子どもたちを性暴力や人身取引、性的搾取などのジェンダーに基づく暴力から守る活動に取り組むパートナー団体と連携し、シェルターや保護サービスを提供(ポーランド、ルーマニア、モルドバ、ウクライナ)
  • 学校75校と避難所25カ所を含むインフラの復旧を支援(ウクライナ)

写真:爆撃で破壊された校舎を修繕(ウクライナ)

爆撃で破壊された校舎を修繕(ウクライナ)

緊急下の教育

避難生活を送る子どもたちが、安全にかつ質の高いインクルーシブ教育を受けられるよう、学習環境を整備し、学びの機会を提供しました。

写真:幼児教育センターで過ごす5歳の女の子(ポーランド)

幼児教育センターで過ごす5歳の女の子(ポーランド)

  • 9カ所の幼児教育センターの設立を支援し、子どもたちに教育サービスを提供するとともに、難民の女性たちの雇用を促進(ポーランド)
  • 7カ所の図書館と、3カ所の難民宿泊施設の子どもひろばで、地元の子どもたちとの読み聞かせや、プレイバス(移動式遊び場)の巡回を実施。3000人以上の子どもたちに学びと遊びの機会を提供(モルドバ)
  • 1万5000人の子どもたちに、全ウクライナの学校カリキュラムをオンラインで継続できるようタブレット端末を提供

メンタルヘルスと心理社会的支援

すべての子どもや若者、家族、現場スタッフが、心理的応急処置やアートセラピー、グループまたは個人カウンセリングなどの心理社会的支援を受けられる体制を整備。必要に応じてより専門的な支援につなげました。

写真:遊びを通じた心のケアセッション(モルドバ)

遊びを通じた心のケアセッション(モルドバ)

  • 1万2000人以上の子どもたちとその保護者に、専門家からなる巡回チームによる心理社会的支援を提供(モルドバ)
  • 約1500人の教師に、メンタルヘルスと心理社会的支援、社会的・感情的学習、心理的応急処置、難民の子どもの受け入れと教育に関する研修を実施(ポーランド、モルドバ)

現地の声

マリナさん、42歳(ポーランド)

マリナさん、42歳(ポーランド)
「幼児教育センターは、シングルマザーである私の生活にとって欠かせないものです。ここで子どもたちを遊ばせている間、仕事に出ることができます。特に学校が休みの間は助かっています。子どもたちも、この場所で皆と顔見知りになり、遊んだり勉強したりして楽しく過ごせるので、とても気に入っています」

ナタリアさん、60歳(ポーランド)

ナタリアさん、60歳(ポーランド)
「ポーランドには夫と孫と一緒に避難してきました。難民支援センターで、冬物衣料などを購入できるクーポン券の支給を受け、防寒着など暖かい衣服を手に入れることができました」

エレナさん、33歳(モルドバ)

エレナさん、33歳(モルドバ)
「プレイバス(移動式遊び場)がやってくるたびに、3人の子どもたちを連れて遊びにきます。家では退屈にしていても、ここに来ると気が紛れるようです。何より、皆とても楽しそうに過ごしています」

ゼンヒャさん、17歳(ウクライナ)

ゼンヒャさん、17歳(ウクライナ)
「紛争が激しくなったとき、私は家族と一緒に村を離れました。避難中は村に残った友人と連絡を取り合っていましたが、皆とても怖がっていました。村に戻り、学校も再開され、友だちと一緒に過ごせるのがとても嬉しいです。もう孤独を感じることはありません。普段は、フラミンゴや犬、花など、いろいろな形の折り紙を折るのが好きです。今年は卒業の年なので、将来どうするかしっかり考えたいと思います」


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