(2024年06月21日更新)
プラン・インターナショナルは、2023年3月からネパール南部のマデシ州ダヌシャ郡において、幼稚園併設の小学校24校を対象にした教育プロジェクトを実施しています。このプロジェクトは、地域のすべての子どもたちが質の高い教育を受けられるよう、学習環境の整備や教師の能力向上を目指しています。マデシ州は、貧困やジェンダー不平等、教育へのアクセス不足などの課題が多く、特に女の子や障害のある子どもたちの教育環境の改善が急務です。

マデシ州の子どもたち
寄付手続きに進む
毎月の寄付 すでに選択しています。
画面下側の「あなたにできること」ボタンより手続きにお進みください。
- 今回の寄付(1回)はこちらから今回の寄付をすでに選択しています。
画面下側の「あなたにできること」ボタンより手続きにお進みください。
マデシ州で女子教育を妨げている3つの課題とは?
マデシ州では、次の3つの問題が女の子の教育を妨げています。
- 1.劣悪な学習環境
多くの学校で教室や机、椅子、トイレなどが不足しており、安全性や衛生面に問題があります。トイレの不足により、女の子たちは生理の期間中、学校を休みがちになります。 - 2.教師の知識・技能不足
教師たちに、子どもに合った教え方やジェンダー平等についての知識が不足しています。教育の質の低さが、留年や中途退学が多くなる一因となっています。 - 3.ジェンダー平等を阻む社会規範・慣習
ジェンダーに基づく偏見や差別が根強く残っているため、男の子の教育が優先され、女の子は早く結婚することが期待されています。結婚後は家事や育児に専念するよう、家族や親せき、近所の人々などから圧力がかかり、女の子の不就学・中途退学の原因となっています。
子どもたちが安心して学べるよう老朽化した校舎を修繕・新設
これまでに、小学校1校に新しい4教室を建設し、別の1校で老朽化していた4教室を修繕しました。また、小学校4校で男女別トイレや手洗い場、給水設備を整備しました。これにより、約320人の子どもたちが安全で衛生的な環境で学ぶことができるようになりました。

点字ブロックと手すりがついた新しいトイレ

新しく建設された2階建て校舎の4教室
教師や保護者の能力を高めるトレーニングを実施
ジェンダー平等やインクルーシブ教育に関するトレーニングを実施し、多くの教師が参加しました。トレーニングを通じ、教師たちは子ども中心型の教育方法やジェンダー平等の推進方法を学び、質の高い授業を行えるようになってきています。また、地域の保護者や学校運営委員会もトレーニングに参加し、教育に対する地域全体の理解が深まり協力体制が強化されました。

身近な素材を用いた教材づくり
現地の声

幼稚園教諭のカビタさん
幼稚園教諭のカビタ・デル・パスワンさん(32歳)は、トレーニングで学んだことを教室で早速実践しています。
「教師トレーニングを受けた後、学んだ内容をほかの教師と共有し、安価で子どもの年齢に合わせた教材を手作りしました。子どもたちは、今では教材を手にして楽しみながら学んでいます」
「スポーツは男の子だけのもの?」固定観念を変える女子サッカー大会を開催!
ジェンダー平等を推進するため、地域でさまざまなイベントを開催しました。2024年5月には、この地域で初の女子サッカー大会を実施し、8校から176人の女の子が参加しました。試合は一週間にわたって行われ、選手たちは自主的な練習の成果を発揮しました。市長や教育行政担当官、保護者、地域の人々も応援に駆けつけ、大盛況でした。この大会は、「スポーツが男の子だけのもの」という地域に根強くある固定観念を変え、女の子たちの主体性を育むだけでなく、地域全体でもジェンダー平等を支援する気運が高まりました。

地域の大声援を受ける女子選手たち

市長や行政担当官などが表彰式に参加
持続可能なよりよい教育環境づくりにむけて
事業を開始してからこれまでに、学習環境の改善や教師の能力強化など、さまざまな成果をもたらすことができました。しかし、女の子の社会進出に対する地域社会の懸念はいまだ根強く、早すぎる結婚を断れない女の子も多いなど、まだ多くの課題が残されています。地域全体で協力し、ジェンダー平等と質の高い教育を推進し続けることが重要です。今後も、子どもたちの未来を明るいものにするために、持続可能なよりよい教育環境づくりに取り組んでいきます。引き続き応援をよろしくお願いいたします。

All Girls Standing Strong! (立ち上がれ、女の子たち!)
- ※このプロジェクトは、外務省(NGO連携無償資金協力)の支援のもと実施しています。
寄付手続きに進む
毎月の寄付 すでに選択しています。
画面下側の「あなたにできること」ボタンより手続きにお進みください。
- 今回の寄付(1回)はこちらから今回の寄付をすでに選択しています。
画面下側の「あなたにできること」ボタンより手続きにお進みください。







現地の声
学校長のサッティアさん
衛生設備を設置した小学校の学校長であるサッティア・ナラヤン・パンジャさん(47歳)は、新しい設備に大きな期待を寄せています。
「以前は、トイレが学校の敷地外にあっため、子どもたちはトイレを利用するために道路を渡らなければなりませんでした。約1年前には、道路を横断中の小学2年生の男の子が交通事故に遭い、足を骨折。2カ月間の治療が必要になったこともありました。敷地内に新しいトイレができたことで、これからは子どもたちの安全も守られることでしょう」