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【完了報告】ベトナム「早すぎる結婚の防止」プロジェクト

(2024年11月06日更新)

プラン・インターナショナルは、2021年7月からベトナムで実施してきた「早すぎる結婚(児童婚)の防止」プロジェクトを、2024年6月に完了しました。
ご支援くださった皆さまに心よりお礼を申し上げるとともに、プロジェクトの成果を写真や現地の声とともにご報告します。

活動のハイライト

  • 写真:早すぎる結婚の防止に関するトレーニング
    早すぎる結婚の防止に関するトレーニング
  • 写真:早すぎる結婚の防止に関する意識啓発活動にて発言する女の子
    早すぎる結婚の防止に関する意識啓発活動にて発言する女の子
  • 写真:早すぎる結婚の弊害について伝える寸劇
    早すぎる結婚の弊害について伝える寸劇
  • 写真:コミュニティの住民にインタビューをする若者
    コミュニティの住民にインタビューをする若者
  • 写真:ハザン省に新設された研修センター
    ハザン省に新設された研修センター
  • 写真:研修センターで研修を受ける若者たち
    研修センターで研修を受ける若者たち
  • 写真:養蜂トレーニングの参加者
    養蜂トレーニングの参加者
  • 写真:食品加工トレーニングに参加後、バナナチップスの販売を始めた女性
    食品加工トレーニングに参加後、バナナチップスの販売を始めた女性
  • 写真:早すぎる結婚の防止に関するトレーニング
  • 写真:早すぎる結婚の防止に関する意識啓発活動にて発言する女の子
  • 写真:早すぎる結婚の弊害について伝える寸劇
  • 写真:コミュニティの住民にインタビューをする若者
  • 写真:ハザン省に新設された研修センター
  • 写真:研修センターで研修を受ける若者たち
  • 写真:養蜂トレーニングの参加者
  • 写真:食品加工トレーニングに参加後、バナナチップスの販売を始めた女性

女性の経済的自立と意識啓発活動の両輪で、児童婚のない地域づくりを促進

3年間にわたるプロジェクトの最終年となった今期は、新たに1040人(うち女性621人)の若者を対象に、養豚や大豆・ピーナッツ栽培などの農畜産業トレーニングや経営に関する知識のトレーニングを実施。トレーニングを受けてから1年以内に収入を10%以上増加させた若者の割合は96%に上りました。プロジェクト実施前は、経済的に自立している女性はトレーニング参加者のうち44%でしたが、終了時には96%に。女性がより経済的に自立し、決定権を持つようになってきました。

また、学校やコミュニティで、早すぎる結婚(児童婚)の防止に関するトレーニングや、子どもや若者による意識啓発活動を展開しました。「男女ともに結婚をする一番良いタイミングは、大人になった時である」と考える未婚の子ども・若者の割合は、プロジェクト実施前は37%と低かったものの、終了時には92%にまで増加。子どもや若者たちの考え方にも好ましい変化が見られるようになりました。プロジェクト終了後も、トレーニングを受けた女の子、男の子、地域の若い活動家を中心に早すぎる結婚防止の活動を引き続き行っていきます。

現地の声

ヒューエンさん、15歳、早すぎる結婚の防止に関するトレーニング参加者

写真:ヒューエンさん、15歳、早すぎる結婚の防止に関するトレーニング参加者

トレーニングに参加して、早すぎる結婚には多くの弊害があることを学びました。早すぎる結婚をした若者は、学校を中途退学して収入を得る機会も失い、経済的に困難な状態に陥ります。そして、彼らの子どもたちも困窮し、負の連鎖が続いていくのです。このような状況を打破するためには、教育が重要であると考えています。

私は、学校の他の生徒へ早すぎる結婚の弊害について伝えるために、早すぎる結婚をテーマにした動画を作成したり、寸劇やディベートなどのさまざまなイベントを企画したりしてきました。過去3年間、私のコミューンでは学校を中途退学して早すぎる結婚をした人が一人もいなかったことを嬉しく思っています。

タオさん、21歳、ターイ族、養鶏トレーニング参加者

写真:タオさん、21歳、ターイ族、養鶏トレーニング参加者

私が住んでいる地域では女性は自分で収入を得ることはなく、結婚して家事に専念することが当たり前とされていました。結婚してしばらくは、私が家事をして夫がニワトリを育てていましたが、孵化する卵が少なく、孵化しても雛が弱かったため、思ったように収入につなげることができませんでした。私も手伝うと夫に言いましたが、女だから家事をしていればいいと断られてしまいました。

ある日、近所の女性が立派なニワトリの世話をしている姿を見て驚き、声をかけたところ、彼女からプランが実施しているトレーニングのことを教えてもらいました。トレーニングに参加したことで、養鶏の知識を学び、ほとんどの卵を孵化させ、強く成長させることができるようになりました。今では夫も、私がニワトリの世話をすることに賛成してくれ、家事も分担してくれるようになりました。収入も安定したため、子どもが大きくなった時に学校に通えるように貯金も始めました。これからは地域のほかの女性に養鶏の知識を広めて、女性も収入を得ることができると証明していきたいです。

主な活動の成果

地域 ハザン省ホアンスフィ郡、シンマン郡、ライチャウ省フォントー郡
期間 3年(2021年7月~2024年6月)
2024年度
主な支援内容と対象
  • 「若者を対象とした早すぎる結婚防止のためのコミュニケーションガイダンス」を作成
  • 女の子、男の子を対象にした早すぎる結婚の防止、ジェンダー平等などに関するトレーニングを行う講師研修(延べ205人)
  • 女の子、男の子を対象にした早すぎる結婚の防止、ジェンダー平等などに関するトレーニング(1327人)
  • コミュニティにおける早すぎる結婚の防止に関する意識啓発活動(大人・子ども延べ3万3153人)
  • 地域の若い活動家を対象とした早すぎる結婚防止に関するトレーニング(延べ123人)
  • 若者による早すぎる結婚に関する動画やラジオ放送
  • アドボカシーイベントにおける若者による発表の実施(7回)
  • 早すぎる結婚防止の弊害に関するドキュメンタリーのテレビ放映
  • 学校に通っていない少数民族の若者を対象に生計向上トレーニングを実施(延べ3120人)
  • 少数民族の若者を対象に起業キットを支給(延べ52人)
  • 少数民族の文化を反映したジェンダー平等トレーニングマニュアルを作成
  • 地域住民がトレーニングや集会をする際に使える研修センターを建設(13カ所)
  • 地域に適した支援について議論する行政職員と若者の意見交換を実施

プロジェクト背景

ベトナムでは、特に農村地域において、少数民族の間で早すぎる結婚(児童婚)をする割合が高く、ハザン省やライチャウ省に暮らすモン族では女の子の53.4%が18歳未満で結婚しています。早すぎる結婚をした女の子は、学校を中途退学することが多く、将来収入を得る機会を失うことにもつながります。また、幼い妻は家庭内で地位が低く発言権が与えられないうえ、体が未発達な状態での出産により健康が損なわれるなど、さまざまな問題に直面します。

写真:早すぎる結婚の防止」プロジェクト(ベトナム)

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