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【経過報告】ネパール「ジェンダー平等推進のための教育」プロジェクト

(2024年11月06日更新)

プラン・インターナショナルは、2023年3月から、ネパールで「ジェンダー平等推進のための教育」プロジェクトを実施しています。現在までの活動の進捗をご報告します。

プロジェクト背景

ジェンダー平等推進のための教育

ネパール南部のダヌシャ郡では、教育のアクセスと質に深刻な課題があります。小中学校の多くは女子トイレが備わっていないなど学習環境が劣悪なうえ、行政による就学促進の取り組みにも遅れが見られ、多くの子どもたちが教育を受ける機会を逃しています。

また、教師のジェンダー平等や子ども中心型の教育方法に関する知識や技能が不足しており、教育の質も十分に確保されていません。特にジェンダーに基づく差別や障害への配慮が欠けた指導が行われ、子どもたちへのサポートも不十分です。そのため、子どもたちは学校で十分な学びを得ることができず、留年や中途退学につながるケースも少なくありません。このような状況が子どもたちの将来の可能性を大きく制限してしまっています。

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活動のハイライト

  • 写真:4つの教室を備えた2階建ての新校舎
    4つの教室を備えた2階建ての新校舎
  • 写真:身長に応じて2つの高さで設置した手洗い場
    身長に応じて2つの高さで設置した手洗い場
  • 写真:モニターと円卓が設置された教室で学ぶ幼稚園の子ども
    モニターと円卓が設置された教室で学ぶ幼稚園の子ども
  • 写真:トレーニングを受けた教師が地域の素材を活用して作成した低コスト教材
    トレーニングを受けた教師が地域の素材を活用して作成した低コスト教材
  • 写真:児童の学習評価に関する教師トレーニング
    児童の学習評価に関する教師トレーニング
  • 写真:学習継続に困難を抱える子どものための補習授業
    学習継続に困難を抱える子どものための補習授業
  • 写真:世界月経衛生デーのスピーチコンテストで女の子の権利を訴える女子児童
    世界月経衛生デーのスピーチコンテストで女の子の権利を訴える女子児童
  • 写真:学校に通っていない子どもの家を訪問し、就学を呼びかける若者ボランティア
    学校に通っていない子どもの家を訪問し、就学を呼びかける若者ボランティア

活動内容

プロジェクト1年目の今期は、教師に対する、ジェンダー平等と障害に配慮した教授法のトレーニングを実施し、幼稚園から小学校高学年までの教師93人が参加しました。
トレーニングでは、教育現場でのジェンダーバイアスを排除することや、障害のある子どもに配慮した学習環境を整備することに焦点を当てました。教師たちは、グループワークを通じて、ジェンダー平等をどう授業に取り入れるか、障害のある子どもをどのように支援するかなどについて、積極的に意見交換を行いました。これにより、地域全体で質の高い教育を提供するための基盤が強化されつつあります。

また、若者ボランティアによる学校に通っていない子どもの特定と就学促進の活動も実施。戸別訪問や地域での啓発活動を通じて、607人の不就学児童が特定され、そのうち320人(48.1%)が新たに公立・私立・宗教学校などさまざまな教育機関に入学することができました。
若者ボランティアの積極的な活動を通じて、地域住民の意識も変化し、特に女の子の就学が以前よりも奨励されるようになりました。教育に対する地域での協力体制が強化され、ジェンダーに基づく差別のない学習環境が促進されています。今後も、地域全体で協力しながら、誰もが平等に教育を受けられる社会の実現を目指していきます。

現地の声

プジャさん、14歳、8年生

プジャさん(左)とアミティさん(右)

プジャさん、14歳、8年生

「家庭の事情で学校を辞めざるを得なかったとき、とても悲しかったです。でも、このプロジェクトを通して、再び学校に通ってみないかと声をかけてもらいました。そのときは嬉しかった反面、長い間学校から離れていたので、また馴染めるのか、授業についていけるのかと不安でいっぱいでした。それでも、プロジェクトのスタッフが何度も家に足を運んで家族を説得してくれ、私自身のことも励ましてくれました。そのおかげで、今では楽しく学校に通えるようになりました。将来ネパール語の先生になりたいという夢に向かって、もっと勉強を頑張りたいと思っています」

アミティさん、プランと連携している地元NGOのスタッフ

「プジャに初めて会ったとき、彼女は将来への希望を失い、自信をなくしているように見えました。学校を辞めてしまったことをとても悔やんでいて、勉強を続けたかったという彼女の想いを知り、なんとか力になりたいと思いました。復学を勧める際も、プジャはほとんど声を出さずにうつむいていましたが、私は彼女の気持ちに寄り添い、少しずつ信頼関係を築くことを心がけました。そして、学校に戻ってからの彼女は驚くほど変わり、グループワークでも自信を持って発言できるまで成長しました。彼女が目指すネパール語の先生になる夢をこれからも応援し続けたいと強く思っています」

主な活動の成果

地域 マデシ州ダヌシャ郡
期間 3年(2023年3月~2026年6月)
2024年度
主な支援内容と対象

幼稚園併設の小中学校での学習環境の整備

  • 教室の建設・修繕(2校8教室、女の子396人・男の子416人)
  • トイレ、手洗い場、給水設備の建設・修繕(4校、女の子1219人・男の子1259人)
  • 月経衛生管理スペース(2校、女の子529人)とごみ処理スペースの設置(12校、女の子2987人・男の子2977人)
  • 教室備品の支給および学習コーナーの設置(15校、女の子1280人・男の子1381人)
  • 学校施設の維持管理トレーニングの実施(女性11人・男性29人)

教師の能力強化

  • ジェンダー平等に関する教師トレーニングの実施(女性34人、男性59人)
  • 児童中心型の教授法に関する教師トレーニングの実施(女性36人、男性6人)
  • 児童の学習評価に関する教師トレーニングの実施(女性36人、男性10人)

地域主体の教育支援体制の構築

  • 学習継続に困難を抱える子どものための補助授業の実施(女の子915人、男の子484人)
  • 補助授業の指導者に対するトレーニングの実施(女性57人、男性15人)
  • 衛生管理トレーニングの実施(女性17人、男性28人)

若者クラブによる啓発活動

  • 国際デーの啓発活動の実施(女の子2645人、男の子2694人)
  • 女の子のためのサッカー大会の実施(女の子176人)
  • 戸別訪問を通じた不就学児童の就学促進により入学した児童(320人(その内女の子166人)

地方教育行政におけるジェンダー主流化促進

  • 学校改善計画(SIP)改訂ワークショップの実施(女性310人、男性328人)
  • 学校改善計画(SIP)にジェンダー平等やインクルージョン、子どもの保護に関する活動計画を含めた学校(23校)
  • 地方行政と地域住民、保護者による共同モニタリングの実施(女性3人、男性8人)
  • 関係者の連携・協働体制構築ワークショップの実施(女性28人、男性96人)

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