(2025年02月06日更新)
FGMは、アフリカを中心に約2000年前から続く慣習で、女性の外部生殖器を部分的または全体的に切除する行為を指します。多くは大人になるための通過儀礼や結婚の条件として行われ、激痛や出血、時には命の危険を伴ううえ、後遺症や心の傷が生涯にわたって残る場合もあります。
国際条約や法律で禁止する国は多い一方、ソマリアでは法整備は進められているものの、15歳から49歳の女性のうち99%が施術を受けているというデータがあり
※1、スーダンでも法の執行が十分でないため、同年代の女性の約86.6%がいまだに施術を受けています
※2。
「女性性器切除から女の子を守る」プロジェクトでは、FGM根絶に向けた啓発活動や、施術後の合併症に苦しむ女の子や女性をケアするための活動を行ってきました。これまでの成果をご報告いたします。
- ※1 Female Genital Mutilation Date (UNICEF,2024)
- ※2 Female Genital Mutilation in Sudan Factsheet (UNICEF, 2022)
寄付手続きに進む
毎月の寄付すでに選択しています。
画面下側の「あなたにできること」ボタンより手続きにお進みください。
-
今回の寄付(1回)はこちらから今回の寄付をすでに選択しています。
画面下側の「あなたにできること」ボタンより手続きにお進みください。
巡回診療を通して多くの命を救う(ソマリア)
プロジェクト開始から約2年間、巡回診療を通してソマリランドの各地域を訪問し、FGM合併症の治療やFGMの危険性を伝えるための啓発セッションを実施してきました。2024年上半期のみでFGM合併症に関連する患者80人以上を適切な治療が可能な病院に移送し、その命を救うことができました。
病院の担当者は「ソマリランドでは一般的に男性が、FGMの実施やFGM合併症の治療を行うかどうかの決定権を持っています」と述べています。このような文化的な背景を踏まえ、プロジェクトでは男性に積極的にFGM根絶の必要性を訴える啓発セッションを実施しています。
また、FGM合併症の治療を受けた女性たちのなかには、自分の子どもや次世代の女性に同じ苦痛を経験させないと決意する人々が増えています。FGMに反対するこれらの女性の声は、地域住民の意識や行動の変化を促進する大きな力となっています。

啓発セッションを受ける女性たち

巡回診療で診察を受ける女性たち
FGM根絶のために行動を起こす若者たち(スーダン)
FGM根絶を誓う女の子たち
プロジェクト開始後、継続して女の子や男の子、若者を対象としたジェンダー平等促進およびFGM根絶にむけた啓発トレーニングを実施してきました。これまでに女の子1,787人、男の子900人がトレーニングに参加し、地域からFGMを根絶させるために自分たちができることについて考えてきました。
男性としてできることを真剣に話し合う若い男性たち
継続的なトレーニングの結果、女の子や男の子、若者たちの意識や行動に前向きな変化が見られるように。将来生まれる自分の娘にFGMを施術させないと誓う若者や、これまで女性の仕事と考えられてきた家事や育児を積極的に手伝う男の子や若い男性の姿も増えてきています。
また、彼らがロールモデルとなり、コミュニティ全体でFGM根絶に向けた行動を広げていくことも期待されます。このように、若い世代が自分たちの意識と行動に変革を起こすことで、彼らの子どもたちの世代でジェンダー平等をさらに加速させ、FGM根絶につなげることができるのです。
女の子や女性をFGMから守るためには、FGMを未然に防ぐための活動に加え、既にFGMを受け合併症に苦しむ人々の医療ケアなど、包括的な活動を行う必要があります。また、男女問わず、地域で団結し、FGM根絶の声を上げ続けていくことが大切です。その声は、初めは少数派でも、やがて多くの人々に届き、社会を変える力となっていくでしょう。今後もプロジェクトでは、FGM根絶を目指して社会変革に取り組む人々をサポートしていきます。
寄付手続きに進む
毎月の寄付すでに選択しています。
画面下側の「あなたにできること」ボタンより手続きにお進みください。
-
今回の寄付(1回)はこちらから今回の寄付をすでに選択しています。
画面下側の「あなたにできること」ボタンより手続きにお進みください。






