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ネパールの学校から社会を変える!「子どもクラブ」の挑戦~ジェンダー平等推進のための教育プロジェクト~

(2025年04月17日更新)

ジェンダー平等推進のための教育

ネパール南部のダヌシャ郡では、教育の質と学校へのアクセスに深刻な課題があります。小中学校の多くは女子トイレが整備されておらず、学習環境が劣悪なことに加え、行政による就学促進の取り組みにも遅れが見られるため、多くの子どもたちが教育を受ける機会を逃しています。
また、教師のジェンダー平等や子ども中心型の教育方法に関する知識や技能が不足しており、教育の質も十分に確保されていません。このような状況が子どもたちの将来の可能性を大きく制限してしまっています。

このプロジェクトでは、女の子や障害のある子どもに配慮した学校施設を整備し、教師の能力強化や子どもクラブによる啓発活動を通して、ジェンダー平等の促進に取り組んでいます。現在までの活動の進捗をご報告します。

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子どもクラブによる早すぎる結婚防止の力強いメッセージ

このプロジェクトを始める前、地域の人々にとって、早すぎる結婚(児童婚)は当たり前のことでした。しかし、プロジェクトを開始して1年半が経った今、その意識に変化が生まれつつあります。
変化を後押ししているのは、子どもクラブの生徒たちです。クラブメンバーが主体となり、定期的に学校でジェンダー平等推進のための啓発活動を実施。2025年2月には、早すぎる結婚がもたらす影響を描いた劇の脚本を自分たちで書き、演じました。約15分間の劇で描かれていたのは、女の子が結婚を強要され、逃げられない現実。低学年の子どもたちも飽きずに最後まで集中して見られるよう、楽しい要素を取り入れつつも、最終的には「早すぎる結婚は絶対にしてはいけない」という力強いメッセージを明確に伝えました。

子どもクラブの生徒たちは、実際に家族や友だちが早すぎる結婚を強要された経験があることから、自分たち自身も当事者になり得ることを理解し、真剣にこのテーマに取り組んでいるのです。今後も、子どもクラブが中心となり、学校内での啓発活動を続けていきます。

写真:大勢の生徒や教師が集まる子どもクラブの劇

大勢の生徒や教師が集まる子どもクラブの劇

写真:楽しそうに劇を見る観客たち

楽しそうに劇を見る観客たち

現地の声

「声をあげれば、世界は変わる」子どもクラブが教えてくれたこと

サビハさん(15歳、子どもクラブのメンバー)

写真:笑顔を見せるサビハさん(10年生)
笑顔を見せるサビハさん(10年生)

「声をあげれば、世界は変わる」子どもクラブが教えてくれたこと

サビハさん(15歳、子どもクラブのメンバー)

「女の子は勉強しなくてもいい、家のことを手伝って、早く結婚すればいい」。そんな、周囲で当たり前とされていた考えにずっと違和感がありました。子どもクラブに入ったのは、その「当たり前」に対して、声を上げたかったからです。

クラブでは、早すぎる結婚やジェンダーに基づく暴力の問題をテーマにした劇を演じたり、スピーチやディベートを通じて自分の意見を発表したりする機会があります。最初は人前で話すことにとても緊張しましたが、自分の言葉に少しずつ自信が持てるようになりました。
私たちが声を上げることによって、周囲の人々の意識や行動が変わってきています。これまで学校に通うことが許されていなかったムスリムの家庭の女の子たちが「学校に行きたい」と声をあげるようになり、彼女たちをサポートする保護者も出てきました。
また、家庭内暴力を防止するメッセージを発信してきたことで、パートナーに手をあげることは当たり前ではないということに気づきはじめた大人が増えました。こうした周囲の変化が、私にとって一番の励みになっています。

写真:熱心にディベートに参加する子どもクラブのメンバーたち
熱心にディベートに参加する子どもクラブのメンバーたち

将来は弁護士になりたいです。声を上げることに躊躇している女の子たちに寄り添いながら、一緒に社会を変えていけるような存在になりたいからです。子どもクラブでの経験が、この思いを強くしてくれました。

学校に設置した子どもクラブは、劇のほか、サッカー大会や美術コンテストなど、さまざまなイベントを企画し、校内でジェンダー平等を促進しています。クラブの存在が学校生活に活気を生み出すとともに、参加する子どもたちが問題意識を持ち、主体的に問題を解決する力や自己肯定感、コミュニケーション能力など大切な力を育んでいるのです。
今後も、子どもクラブのメンバーたちは、ジェンダー平等を促進するために、声をあげ、社会に変革をもたらしていきます。

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