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【経過報告】バングラデシュ「ロヒンギャ難民の識字教育」プロジェクト

(2025年10月30日更新)

プラン・インターナショナルは、2022年9月から、バングラデシュで「ロヒンギャ難民の識字教育」プロジェクトを実施しています。現在までの活動の進捗をご報告します。

プロジェクト背景

写真:「ロヒンギャ難民の識字教育」プロジェクト

バングラデシュ南部コックスバザール県内にある難民キャンプに住むロヒンギャの若者のほとんどは、これまで読み書きや計算を学んだことがなく、キャンプ内の掲示板に書かれていることや食料・物資の配給情報を理解できない、詐欺や搾取に遭う危険が高いなど、日々多くの不都合やリスクに直面しています。このプロジェクトでは、ロヒンギャの若者たちへの識字教育を実施するとともに、コミュニティ内で識字教育を継続できる体制づくりを目指します。

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活動のハイライト

  • 写真:識字クラスで読み書き計算を学ぶ女性学習者
    識字クラスで読み書き計算を学ぶ女性学習者
  • 写真:教材と学用品一式を受け取った男性学習者
    教材と学用品一式を受け取った男性学習者
  • 写真:さまざまな能力強化研修を経て授業に臨む男性教師
    さまざまな能力強化研修を経て授業に臨む男性教師
  • 写真:女性学習者の通学付き添い支援をする女性サポート要員
    女性学習者の通学付き添い支援をする女性サポート要員
  • 写真:識字クラスで読み書き計算を学ぶ男性学習者
    識字クラスで読み書き計算を学ぶ男性学習者
  • 写真:若者主導の熱波対策キャンペーンをする女性学習者
    若者主導の熱波対策キャンペーンをする女性学習者
  • 写真:若者主導のコミュニティ清掃キャンペーンの様子
    若者主導のコミュニティ清掃キャンペーンの様子
  • 写真:地域における識字教育普及を担う若者リーダー
    地域における識字教育普及を担う若者リーダー
  • 写真:識字クラスで読み書き計算を学ぶ女性学習者
  • 写真:教材と学用品一式を受け取った男性学習者
  • 写真:さまざまな能力強化研修を経て授業に臨む男性教師
  • 写真:女性学習者の通学付き添い支援をする女性サポート要員
  • 写真:識字クラスで読み書き計算を学ぶ男性学習者
  • 写真:若者主導の熱波対策キャンペーンをする女性学習者
  • 写真:若者主導のコミュニティ清掃キャンペーンの様子
  • 写真:地域における識字教育普及を担う若者リーダー

活動内容

今期もロヒンギャ難民キャンプの未来を担う若者960人(男女同数)が、キャンプ内の識字クラスで英語・ミャンマー語の読み書きや計算を身につけました。学びと並行して、衛生管理や災害対策、熱波への備えなどを伝えるキャンペーンも若者自身が企画・実施。住民は緊急時の対応力を高め、若者はリーダーシップや問題解決などのライフスキルを実践しました。明るい雰囲気のなかで、世代を超えたつながりと責任感も育っています。

持続可能な学びに向けて、識字クラスの修了生と現役生から248人を若者リーダーとして選抜し、地域の中核を担うための研修を行いました。学ぶ側だった若者が、今度は地域の子どもや大人に識字を教える側へ。研修では、教材一式(読み書きの練習帳や指導手引きなど)を配布し、教材の使い方や教え方、コミュニケーションスキルを強化しました。保護者向けの振り返りでは、識字クラスの拡大や期間延長など、継続に向けた前向きな意見が多く寄せられました。

現地の声

  • ヌールさん、17歳、女性学習者

    写真:リリアンさん、23歳、教師

    自分のクラスのあと、弟妹や近所の子どもたちに読み書き・計算を教えているヌールさん

    プロジェクトを通じて、私は読み書きだけでなく、幼い子どもたちに教える自信や、地域の社会課題に目を向ける力、そして自分で決断する力を身につけることができました。かつて教育の機会を奪われていた女の子たちも、学び成長できるように、こうした機会がもっと広がってほしいと願っています。すべての家庭が女子教育の真の価値を理解し、応援してくれる未来を夢見ています。

  • アフメドさん、20歳、男性学習者、若者リーダー

    写真:アフメドさん、20歳、男性学習者、若者リーダー

    以前は、人前で話すのがとても恥ずかしくて、なかなか声を出せませんでした。臆病で、ためらいがちだったのです。でも、プロジェクトのさまざまな若者向け活動に参加するうちに、自分の気持ちを伝えたり責任を担ったりすることに少しずつ自信がついてきました。今では若者リーダーとして地域のために声を上げるだけでなく、他の若者にも「一緒にやろう」と呼びかけています。私たちは、児童婚の防止や衛生改善、災害への備え、熱波対策などの重要な課題について、皆でキャンペーンを行っています。

  • ラジアさん、20歳、女性学習者

    写真:ラジアさん、20歳、女性学習者

    識字プログラム修了後に教師となったラジアさん

    プロジェクトを通じて、私は読み書きや計算のスキルに自信を持てるようになりました。それだけでなく、新たな責任を担うための自信も身につけることができました。これらのスキルは、私自身の成長と、将来の仕事につながる大切な土台となっています。今では、他のNGOが提供する教育プログラムの教師として働きながら、同じように困難な状況にあるロヒンギャの思春期の女の子たちや若者たちを励まし、彼女たちが尊厳と希望を持って自分の道を歩めるよう支援しています。

  • マヘラさん、38歳、女性学習者の母親

    写真:マヘラさん、38歳、女性学習者の母親

    私自身は学ぶ機会がなかったため、かつては女子教育の力を信じられませんでした。ミャンマーにいた頃は、その価値を理解していなかったのです。でも、バングラデシュに移ってから見方が変わりました。プロジェクトのコミュニティ集会に参加し、教育は子どもを守り、力を与え、より良い未来への扉を開くものだと気づいたのです。だからこそ、娘を識字クラスに通わせることにしました。今では読み書きができるようになり、勉強を楽しんでいる娘の成長を誇りに思っています。そして、その姿は私にとって希望の光であり、コミュニティのすべての女の子たちの未来にもつながる光だと感じています。

  • タスリマさん、60歳、女性サポート要員

    写真:タスリマさん、60歳、女性サポート要員

    プロジェクトは、教育と地域支援を通じて、女の子や若者に力を与え、私たちのキャンプに確かな変化をもたらしています。この取り組みの一環として、女性サポート要員である私は戸別訪問を行い、思春期の女の子たちに識字クラスへの参加を促すとともに、通学時のハラスメントや安全面に不安を抱える女の子・女性には付き添い支援も提供しています。また、地域住民にもプロジェクトへの協力を呼びかけています。これは他のプログラムにはない、非常にユニークな活動です。プロジェクトは学びの機会を創出するだけでなく、私たちのコミュニティに希望と明るい未来をもたらしてくれています。

  • モハマドさん、23歳、教師

    写真:モハマドさん、23歳、教師

    家庭訪問で保護者と話し合うモハマドさん(右)

    以前は別のNGOで教師として働いていましたが、指導法や学習者の効果的な管理に課題を感じていました。プランのプロジェクトに参加してからは、若者の学びに寄り添うファシリテーションスキル、教室運営、保護者や地域とのコミュニケーションなど、多様な研修を受けて自信がつきました。今ではファシリテーターとしての能力にさらに自信を持ち、学習者がより明るい未来へ進めるよう、励まし、導き、支えられるようになりました。

主な活動の成果

地域 コックスバザール県
期間 3年9カ月(2022年9月~2026年6月)
2025年度
主な支援内容と対象
  • 識字教育を行う学習スペースの開設(32カ所)
  • 15歳から24歳の若者を対象とした識字教育の実施(960人、うち女性480人)
  • コミュニティ・ボランティアを対象とした教師育成を含む研修の実施(受講者47人、うち女性22人)
  • 過去の受講者に対する追加授業の実施(248人、うち女性124人)
  • 若者リーダーに対する能力強化研修(248人、うち女性124人)
  • 若者主導の啓発イベントの実施(4回)

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