(2025年10月30日更新)
プラン・インターナショナルは、2023年7月からスーダンで実施していた、「食料危機下の子どもの栄養改善」プロジェクトを、2025年6月に完了しました。
ご支援くださった皆さまに心よりお礼を申し上げるとともに、プロジェクトの成果を写真や現地の声とともにご報告します。
活動のハイライト
長期化する紛争下で支援を継続―避難民自身も“支える側に“―
2023年4月の紛争発生直後は、白ナイル州において、国内避難民やスーダンに滞在していた難民を対象に、栄養治療食の配布やキャンプでの給水活動を行いました。2024年1月からは、東部のカッサラ州やガダーレフ州に避難してきた人々への支援を開始し、食料配布や炊き出し支援、給水車による給水活動などを実施。炊き出しはプラン提供の食料を用い、調理は避難民自身や受け入れコミュニティの住民たちが担いました。
「お金はないけれど誰かを助けたい」という地域の声を尊重し、スーダンの人々が「自分たちも誰かの役に立つことができた」と自尊心を持てるよう、プランのスタッフは裏方に徹しました。
避難民の数は2025年1月に最大で推定1,158万人にのぼりました。戦闘地域が首都ハルツームからダルフールやコルドファン地方へと移動したことで、ハルツームやワドメダニなどの都市部には約200万人が帰還しましたが、7月末時点でも約993万人が避難生活を続けています。特に紛争が激しい地域では、今なお多くの人々が避難を余儀なくされています。日本での寄付募集は終了しましたが、プランは引き続きスーダンでの支援活動を継続していきます。
現地の声
アブドゥルマフムードさん、避難民の女性
私はジャジーラ州出身で、今はガダーレフ州の避難場所に暮らしています。プラン・インターナショナルが支援の手を差し伸べてくれたことに感謝しています。それまでは水の確保が大変で、ため池から水を汲んでいました。ため池の水は時間が経つと悪臭がして、味も変わってしまうのです。
プランによってこの避難場所に4基の貯水タンクが設置されました。タンクが来る前は下痢に苦しむ人が多くいました。食料支援にも感謝しており、この支援は私たちの栄養状態の改善につながることでしょう。
主な活動の成果
| 地域 | スーダン白ナイル州、カッサラ州、ガダーレフ州 |
|---|---|
| 期間 | 2年(2023年7月~2025年6月) |
| 2024年度 主な支援内容と対象 |
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プロジェクト背景
2023年4月15日に、アフリカ北東部に位置するスーダンの首都ハルツームで発生した武力衝突は、今もなお続いています。紛争により十分な耕作ができなかったこと、各地で散発する戦闘行為のため支援物資を含めた物流が滞りがちであったことから、食料や日用品の物価が大幅に高騰。その結果、貧困層に限らずスーダン全体で食料を確保できない人が続出し、栄養不良の問題が深刻化しています。乳幼児は、大人よりも体重に対して多くのエネルギー量を必要とするなど栄養不良に陥りやすく、栄養支援が切に求められています。






