(2026年02月03日更新)
FGMは、アフリカ、中東、アジア地域の約30カ国で約2000年前から続く慣習で、女性の外部生殖器を部分的または全体的に切除する行為を指します。多くは大人になるための通過儀礼や結婚の条件として行われ、激痛や出血、時には命の危険を伴ううえ、後遺症や心の傷が生涯にわたって残る場合もあります。国際条約や法律で禁止する国は多い一方、ソマリアでは法整備は進められているものの、15歳から49歳の女性のうち99%が施術を受けています
※1。
このプロジェクトでは、ソマリアでFGMの被害を受けた女の子の心身のケアと同時に、家族や地域住民、行政に向けてFGMの根絶を働きかけてきました。今回は、FGMの施術を受けた女性のストーリーと、プロジェクトとコミュニティの架け橋として活動しているコミュニティ・ヘルス・プロモーター※2の声をご紹介します。
- ※1 Female Genital Mutilation Date (UNICEF,2024)
- ※2 地域の保健ボランティア
寄付手続きに進む
毎月の寄付すでに選択しています。
画面下側の「あなたにできること」ボタンより手続きにお進みください。
-
今回の寄付(1回)はこちらから今回の寄付をすでに選択しています。
画面下側の「あなたにできること」ボタンより手続きにお進みください。
FGMの痛みを知る女性が選んだ、次の世代を守る道
アミナさん
9歳のとき、アミナさんは母の決断で、自分の意思とは関係なくFGMを受けました。何も知らずに受けたその行為は、彼女の人生に長く深刻な影響を残します。感染症や性器の腫れ、月経時の激しい痛み、出産時の危険――しかし誰にも相談できず、長い年月を苦しみのなかで過ごしました。勇気を出して病院を受診すると手術を勧められましたが、費用の問題で治療を諦めざるを得ませんでした。
そんなとき友人からプランのプロジェクトを紹介され、相談をきっかけに2度の手術を受けることができました。長年の身体的・精神的な痛みは和らぎ、彼女は再び日常を取り戻しました。現在、彼女には9人の子どもがいます。うち6人は女の子。かつての自分が経験した痛みと、その後の人生に及んだ深刻な影響を知っているからこそ、彼女は大きな決断をしました。「自分の娘たちには、絶対に同じ思いをさせない。」その強い意志のもと、6人の娘はいずれもFGMを受けていません。アミナさんの決断は家族の未来を変え、次の世代の女の子たちを守る力となっています。
取り残される母子をゼロへ
サハラさん
サハラさんは、国内避難民キャンプで暮らす、ボランティアのコミュニティ・ヘルス・プロモーターです。巡回診療の訪問日をコミュニティに周知するほか、住民の状況を日々把握し、歩けない人には訪問診療を要請するなど、プロジェクトとコミュニティをつなぐ架け橋として活動しています。
「私たちは町からも医療施設からも遠い場所に住んでおり、今まではほとんど医療のない状態で生きてきました」とサハラさんは語ります。
地域の家々を訪ね、巡回診療が来たことを住民に知らせるサハラさん
FGMの施術を受けた女性は、出産時の合併症や死亡のリスクが高く、生まれてくる子どもにも影響があることが多いです。今までキャンプ内で出産時の大量出血により母親が命を落とすこともありました。
無力感に苦しんだサハラさんですが、プロジェクトによる巡回診療が始まり、すべてが変わりました。妊婦健診、FGMによる合併症の早期発見、重症者の病院搬送など、これまで想像すらできなかった医療が、国内避難民キャンプ内で提供されるようになったのです。伝統的な産婆も巡回診療チームと協働するようになりました。
「私はまた希望を持てるようになりました。もう、母と子が取り残されることはありません」と彼女は語ります。
プロジェクト開始から3年が経ち、サハラさんのようにコミュニティを支える人々の力と、巡回診療チームの継続的な取り組みによって、対象地には確かな変化が生まれています。今後も女性や子どもたちに対して必要な医療サービスを提供するとともに、FGM根絶に向けた意識啓発活動をさらに強化していきます。
こうした変化を生み出している現地の取り組みを、動画でもご紹介します。ぜひご覧ください。
「女性性器切除から女の子を守る」プロジェクト 巡回診療が住民の命と健康を守る(ソマリア)/ プラン・インターナショナル(2分18秒)
寄付手続きに進む
毎月の寄付すでに選択しています。
画面下側の「あなたにできること」ボタンより手続きにお進みください。
-
今回の寄付(1回)はこちらから今回の寄付をすでに選択しています。
画面下側の「あなたにできること」ボタンより手続きにお進みください。






