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児童婚とは?現状や起こりやすい問題、児童婚に対しての取り組み

(2024年12月17日更新)

もしあなたが13歳のときに、「明日からは学校に行くのをやめて、40歳年上の人と結婚するように」と言われたら、どう思うでしょうか。世界では、多くの女の子たちが幼いまま結婚を強いられ、学校へ行くことも、将来の夢を描くこともできずにいます
法律で児童婚(早すぎる結婚)が禁止されている国もありますが、いまだに世界各地で児童婚が行われています。ここでは、児童婚の問題について考え、私たちにできることを解説します。

児童婚とはなにか?

「児童婚」とは配偶者の一方または両方が18歳未満で結婚すること、あるいはそれに相当する状態にあることを指します。本人の意思に反して結婚をさせられることもあり(強制結婚)、児童婚によって学校を中途退学しなければならないなど、子どもたちの権利が奪われています。

児童婚が起こる背景には、貧困問題や地域社会に古くから根づいている慣習があります。途上国の経済的に困窮している家庭では、口減らしのために女の子たちが児童婚をさせられる事例が多く見られます。なかには食料や家畜と引き換えに、会ったこともない、父親ほど年の離れた男性と結婚させられるケースもあります。また、「生理がきたら結婚適齢期」という昔からの考え方なども原因のひとつとなっています。

写真:14歳で結婚した女の子(バングラデシュ)

14歳で結婚した女の子(バングラデシュ)

児童婚の実態

2023年のユニセフの発表によると、18歳未満で結婚した女の子は世界で推定6億4000万人いるといわれています。これは2018年発表の数値から比べると減少傾向にあるものの、持続可能な開発目標(SDGs)でも掲げられているターゲットのひとつである「2030年までに児童婚をなくす」の達成には程遠い状況です。

また、児童婚の45%は南アジア、20%はサハラ以南のアフリカに集中しています。南アジアでは児童婚が減少傾向にあるものの、いまだに世界の45%を占めており、なかでもインドやバングラデシュは、世界の児童婚の3分の1を占めています

児童婚が引き起こす問題

児童婚を経験した子どもたち、特に女の子たちは、どのような問題に直面しているのでしょうか。ここからは、児童婚が女の子たちにもたらす弊害について見ていきましょう。

教育格差

児童婚により、女の子たちはせっかく通っていた学校を中途退学せざるを得なくなります。教育を中断することにより、自ら声をあげたり、行動を起こしたりする知識や自信を身につける機会を失います。幼い女の子は家庭内での発言力が弱く、家事や育児をするだけの存在となり、家庭でも社会でも立場が弱い存在となってしまいがちです。こうした状況がジェンダーギャップの拡大にもつながるのです。

写真:通学する姿を見つめる16歳の女の子(ネパール)

通学する姿を見つめる16歳の女の子(ネパール)

画像:男女でこれだけ違う!「ジェンダーギャップ」を考えてみよう

男女でこれだけ違う!「ジェンダーギャップ」を考えてみよう

フィスチュラなどの病気

フィスチュラは、出産時に産道に穴があき、尿や便が漏れてしまう病気のことです。未熟な身体のまま出産を経験することで、この病気を引き起こすことがあります。世界でフィスチュラに苦しむ女の子・女性たちは200万人いるといわれています。手術をするにも経済的負担が大きく、手術ができなければ生涯にわたって深刻な症状を抱え続けることになります。児童婚は、このような健康問題を引き起こすリスクもあるのです。

家庭内暴力(DV)

幼くして結婚し声をあげる手段を持たない女の子たちは家庭内でも弱い立場に置かれ、配偶者や配偶者の家族から暴力や虐待を受けることがあります。なかには、家庭内暴力によって命を落とすケースも発生しています。さらに、幼い身体ですべての家事を担わされるなど、女の子にとって身体的にも精神的にも大きな負担がのしかかります。

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そして、これらの問題が起きていても、離婚することが難しく、泣き寝入りをせざるを得ないケースもあります。教育を途中で中断しているため、経済的に自立できる知識やスキルを身につけておらず、離婚してしまうと生活を維持することが難しい場合があります。離縁することが恥とされる地域では、離婚しても実家の両親のもとに戻ることができず、社会的な圧力や家庭間の対立に発展する可能性もあります。

児童婚をなくすためのプラン・インターナショナルの取り組み

若者たちが早すぎる結婚の違法化を実現~マラウイ~

マラウイは世界でも児童婚が多い国のひとつとして数えられていました。しかし、プラン・インターナショナルをはじめとするNGOなどが立ち上げたキャンペーン活動が実を結び、2015年に、婚姻、離婚、家族関係に関する法律が改正され、婚姻可能な最低年齢が15歳から18歳へと引き上げられました。これにより、将来にわたり数多くの女の子の幸福と健康が守られることとなります。

写真:児童婚反対のデモ行進(マラウイ)

児童婚反対のデモ行進(マラウイ)

画像:若者たちが早すぎる結婚の違法化を実現~マラウイ~

若者たちが早すぎる結婚の違法化を実現~マラウイ~

私が見つけた新しい夢「早すぎる結婚」をしない未来のために~バングラデシュ~

バングラデシュも、世界のなかで児童婚の割合が高い国のひとつです。20歳~24歳までの女性の半数以上が児童婚を経験しています。プラン・インターナショナルは、地域の女の子を対象に「早すぎる結婚の撲滅プロジェクト」を実施。職業訓練や起業支援コースを開設し、女の子たちの経済的自立を支援することで、児童婚を減らすことを目指しました。

写真:将来につながるスキルを学ぶ(バングラデシュ)

将来につながるスキルを学ぶ(バングラデシュ)

画像:私が見つけた新しい夢 「早すぎる結婚」をしない未来のために~バングラデシュ~

私が見つけた新しい夢 「早すぎる結婚」をしない未来のために~バングラデシュ~

児童婚撲滅のために私たちにできること

児童婚は、女の子たちの未来を奪い、心身に深い傷を負わせます。女の子たちが望まない児童婚から解放され、自分の能力を発揮できるスキルと機会を得ることができれば、誰もが平等な世界の実現に向かっていくのです。

写真:児童婚から解放され再び学校へ(ナイジェリア)

児童婚から解放され再び学校へ(ナイジェリア)

児童婚をなくし、すべての子どもたちが自分の選択で、人生を切り開けるように、あなたの力を貸してください。

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国際NGOプラン・インターナショナルは、誰もが平等で公正な世界を実現するために、子どもや若者、さまざまなステークホルダーとともに世界80カ国以上で活動しています。子どもや女の子たちが直面している不平等を生む原因を明らかにし、その解決にむけ取り組んでいます。子どもたちが生まれてから大人になるまで寄り添い、自らの力で困難や逆境を乗り越えることができるよう支援します。

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