(2026年02月10日更新)
3月8日の「国際女性デー」は、世界中で注目される国際的な記念日です。しかし「名前は聞いたことがあるけれど、どんな日なのか詳しくは知らない」という人も多いのではないでしょうか。国際女性デーには、歴史的な背景や国連が掲げるテーマがあり、今なお続くジェンダー格差や差別とも深く関わっています。
この記事では、その成り立ちや2026年のテーマ、世界と日本の現状、そして私たち一人ひとりができる行動についてわかりやすく紹介します。

もくじ
国際女性デーとは
毎年3月8日が近づくと、ニュースやSNSで目にする機会が増る「国際女性デー」。この日は女性の権利や平等に関わる重要な記念日ですが、その背景には歴史と国際的な動きがあります。ここでは国際女性デーが持つ意味と今年のテーマについて詳しく見ていきましょう。
3月8日は「国際女性デー」
3月8日は「国際女性デー(International Women’s Day)」と呼ばれる、国連が定めた記念日です。女性たちの成果を称えると同時に、教育・雇用・政治参加などに残る格差や不平等、暴力の問題を考える日とされています。国際女性デーは、SDGs(持続可能な開発目標)の目標5「ジェンダー平等を達成しよう」とも深く関わり、女性の権利とエンパワーメントを推進する世界的な取り組みの契機となっています。
2026年の国際女性デーのテーマ
2026年、UN Women(国連女性機関)は「権利、正義。行動。すべての女性と少女のために。」をテーマに、差別的な法律や慣習をなくし、誰もが平等に権利を守られる社会づくりを呼びかけています。
女性の権利が男性の約64%にとどまる現状をふまえ、誰もが安心して権利を享受できる社会に向けてともに行動することが強く求められています。
なぜ国際女性デーは生まれた?歴史と日本における広がり
国際女性デーは、ただの記念日ではなく歴史の積み重ねから生まれた大切な日です。女性たちの声が、どのように世界を動かし、なぜ3月8日という日に結びついたのか。そして日本でどのように広がってきたのか――その歩みをたどってみましょう。
女性労働者の権利運動から始まった
国際女性デーの起源は、19世紀後半の産業革命にさかのぼります。工場で働く女性労働者が急増しましたが、その多くは長時間労働や低賃金、劣悪な環境に苦しんでいました。1908年、アメリカのニューヨークでは女性労働者が立ち上がり、労働条件の改善や選挙権を求めてデモを実施。この動きは各国に広がり、やがて女性の権利拡大を訴える世界的な運動へと展開していきました。
国際女性デーが3月8日の理由
国際女性デーが3月8日に定められた背景には、いくつかの象徴的な出来事があります。1908年のニューヨークでのデモをきっかけに、1910年にはデンマークのコペンハーゲンで開かれた国際会議で「女性の日」が提唱されました。さらに1917年、ロシアの女性たちが「パンと平和」を求めて起こしたストライキが革命の引き金となり、その日付(ユリウス暦2月末、グレゴリオ暦では3月8日)が記念日として受け継がれます。そして1975年は国連が「国際婦人年」と定めた年でもあり、この流れを受けて、同年に国連は3月8日を正式に「国際女性デー」と認めました。同じ年には国際会議で各国代表が登壇し、女性の生き方や地位向上について議論が交わされました。
日本における国際女性デーの広がり
日本では、国際女性デーの存在は長らく限られた人々にしか知られていませんでした。しかし近年は、ジェンダー平等や多様性への関心の高まりとともに、その認知度が徐々に広がっています。
3月8日前後には全国各地でキャンペーンや講演会、アート展示、マルシェなど多彩なイベントが開催され、企業や自治体、大学、さらには法人や市民団体によるプロジェクトも積極的に主催されるようになりました。またメディアでも特集が組まれる機会が増え、SNSを通じた発信も盛んになっています。
こうした動きにより、国際女性デーは単なる記念日を超え、社会全体でジェンダー平等を考えるムーブメントとして定着しつつあります。
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ミモザを贈る?国際女性デーの過ごし方
別名「ミモザの日」とも呼ばれる国際女性デー。毎年ミモザの旬である2月~3月にかけて、鮮やかな黄色のアレンジメントやリース、ドライフラワーが花屋の店先を飾ります。「ミモザの日」とは、3月8日の国際女性デーに、イタリアで行われていた、男性から女性にミモザの花を贈る習慣から命名されたと伝えられています。
ミモザの花をプレゼントする
西洋では春を象徴する色とされている黄色。ヨーロッパでは、黄色いミモザの花は寒く厳しい冬が終わり暖かな春の訪れを告げる「幸せの花」と言われており、女性のシンボルとして多くの人々に愛されています。
ミモザの花言葉には「感謝」「思いやり」「真実の愛」などがあり、「大切な人やお世話になった人に贈る花」として親しまれています。
身近でお世話になっている女性に感謝を伝える
海外では男性がミモザを贈る相手は、妻や恋人だけでなく、友人や職場で関わる人など、普段お世話になっている女性も含まれることが多く、自分にとって大切な女性へミモザの花束をプレゼントすることで、日頃の感謝の気持ちを伝えることが習慣となっています。
あわせて、国際女性デーを、ジェンダー平等や女性活躍について考える日とすることも推奨されており、この時期には、女性の権利についてのワークショップやイベントなどが数多く催されます。
国際女性デーに考えたい「世界と日本のジェンダー平等の現状」
Global Gender Gap Report 2025
世界全体に目を向けると、ジェンダーギャップの解消には現在のペースではあと123年を要すると推定されています。教育や健康の分野では進展があるものの、経済参加と政治的エンパワーメントにおける格差が依然として主要なボトルネックです。こうした状況は、子どもや次世代にとっての生き方の選択肢にも大きな影響を与えています。国際女性デーは、日本を含む多くの国にとって、「単なる記念日」ではなく、ジェンダー平等について考え、行動を始めるための大切なきっかけになるのです。
国際女性デーに、私たちができること
国際女性デーは、世界や日本の現状を知るだけでなく、自分にできることを考える出発点にもなります。大きな行動でなくても、日常生活のなかで始められることはたくさんあります。ここでは、私たち一人ひとりにできる具体的なアクションを紹介します。
知る・学ぶ
私たちが身近なところでできることは、まず「知ること」です。世界や日本に残るジェンダー格差を理解することで、今の社会にどんな課題があるのか、自分にできる行動は何かが見えてきます。書籍やドキュメンタリー、セミナーやオンラインイベントなど、学びの方法はさまざまです。プラン・インターナショナルでも、国内外での活動や最新情報をメールマガジンで配信しており、理解を深める機会を提供しています。
参加する・体験する
知ったこと、学んだことを行動につなげる一歩として、国際女性デーに合わせて全国各地やオンラインで開催されるイベントやワークショップに参加してみましょう。同じ関心を持つ人とつながることで、行動の輪が広がり、日常の意識も変わっていきます。プラン・インターナショナルもこれまでにオンラインイベントなどを国際女性デーに合わせて行ってきました。
自分の考えを発信する
ジェンダー平等を「自分ごと」として考えるには、学んだことや感じたことをSNSやブログ、あるいは身近な会話で発信することが大切です。たとえ小さな発信でも、周囲の意識や行動を変えるきっかけになります。また、自分の意見を示すだけでなく、他の人の声にも耳を傾けることで、多様な考え方や背景を理解できます。その積み重ねが、互いを尊重し合う社会を築く第一歩につながります。
支援する
国際女性デーの思いを行動に移す方法のひとつが「寄付」です。たとえばプラン・インターナショナルの場合、3,500円の寄付を1年間続けると、途上国の女の子14人に衛生キットを届けることができます。これにより、女の子たちは生理を理由に学校を欠席しなくてよくなり、女の子たちの学び続ける未来を支えることができます。NGOやNPOなどの団体への支援が積み重なれば、多くの女の子が自分の力を発揮できる社会につながります。
国際女性デーをきっかけに、あなたの一歩を
国際女性デーは、女性の権利や平等について「考える日」であると同時に、「行動を始める日」でもあります。知識を深めること、イベントに参加すること、声を発信すること、支援を届けることなど、私たちが取り組めることは身近にたくさんあります。大切なのは、完璧でなくても小さな一歩を実際に踏み出すことです。
たとえば本を読むことは新しい視点を知るきっかけになり、イベントへの参加は人との出会いを広げます。SNSでの投稿は周囲の意識を動かし、寄付は世界の女の子の学びを直接支える力になります。小さな行動でも積み重なれば、大きな変化につながります。
国際女性デーは、社会を一歩前に進めるきっかけをつくる日です。私たち一人ひとりの小さな行動が未来を変えていきます。あなたも一緒に、身近なことから始めてみませんか。
【参加募集】国際女性デー2026 映画&トークイベント
「すべての女性が自由に生きる!」(3/7・銀座)
国際女性デーについてよくある疑問
Q1.国際女性デーは祝日ですか?
世界には、アフガニスタンやカンボジアなど、3月8日の国際女性デーを祝日に定めている国が20カ国以上存在します。ドイツでは2019年から、ベルリンでのみ国際女性デーが祝日に認定されました。
Q2.世界では国際女性デーにどのような取り組みを行っていますか
イタリアでは3月8日を「FESTA DELLA DONNA(女性の日)」とし、男性が母親や妻、同僚など身近な女性にミモザの花を贈る習慣があります。この文化は今や世界各地に広まっています。アメリカでは1978年に「女性史週間」が始まり、1980年にはカーター大統領が3月8日の週を「全国女性史週間」と宣言。その後1987年には「女性史月間」として定められ、毎年3月には各地で女性の歴史を学ぶ催しやワークショップが行われています。
国際NGOプラン・インターナショナルについて
国際NGOプラン・インターナショナルは、誰もが平等で公正な世界を実現するために、子どもや若者、さまざまなステークホルダーとともに活動しています。子どもや女の子たちが直面している不平等を生む原因を明らかにし、その解決にむけ取り組んでいます。子どもたちが生まれてから大人になるまで寄り添い、自らの力で困難や逆境を乗り越えることができるよう支援します。









