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【経過報告】「ロヒンギャの子どもの虐待防止」プロジェクト~ミャンマー~
グローバル・プロジェクト
ミャンマー
(更新)
グローバル・プロジェクト2019年度活動報告
背景
ミャンマーでもっとも貧しい地域のひとつであるラカイン州に暮らすイスラム系少数民族のロヒンギャは、国籍がないために、これまで数十年にわたり移動の自由、教育や保健サービスへのアクセス、経済活動への参加を制限されてきました。
このプロジェクトでは、ラカイン州に暮らすロヒンギャに加え、ラカインなどの少数民族の子どもたちを対象に心理的ケアを提供し、行政や専門家らとともに子どもたちをあらゆる暴力や搾取から守るための体制づくりを行っています。プラン・インターナショナルのこれまでの活動の進捗を報告します。
活動のハイライト
活動内容
3年6カ月のプロジェクトの2年目は、対象27村での「子ども保護委員会」設立と研修の実施です。対象地域周辺では少数民族武装勢力とミャンマー国軍との衝突がしばしば発生し、不安定な状況が続いていますが、子どもたちが少しでも安心して暮らせるよう、継続して対象村の支援を行っています。保護者、住民、子どもたちから成る「子ども保護委員会」には合計400人以上が参加。プランは、委員会の立ち上げのサポートと「子どもの権利と保護」に関連した各種研修を実施しました。27カ所の「子どもひろば」※を通じた子どもたちおよび保護者・住民の支援も引き続き行い、現地行政とも協力しつつ、子どもたちを含む地域の住民が安心して暮らしつづけられる体制の整備を支援しています。
- ※「子どもひろば」
災害・緊急時に、子どもの保護と心のケアのために設置・運営されます。現地では、混乱のなか、子ども、とりわけ女の子は虐待や搾取の対象となる危険性が高まります。子どもたちが一日もはやく日常を取り戻せるよう、遊びや学習を取り入れることで、子どもたちが抱えるストレスを軽減させ、自尊心を育み、自分を守ることができるようになることも視野に入れて活動します。また、保護者も含めた子どもの保護への理解を深める場としても重要です(詳しくはこちら)
おもな活動の成果
地域 | ラカイン州ミンビア町 |
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期間 | 3年6カ月(2017年07月~2020年12月) |
2019年度 おもな支援内容と対象 |
子ども1万1000人と保護者670人
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- ※バングラデシュに逃れたロヒンギャ難民のニーズを受け、同国での活動も2019年より開始し、プロジェクト名「ロヒンギャの子どもの保護と教育」プロジェクトとして継続しています。
関連リンク
現地の声
ミーさん、14歳、ロヒンギャで子どもの保護委員会メンバー
「プランの研修に参加することができてとてもうれしかったです。このような研修はいつも大人だけが受けていますが、プランの研修は私のような子どもも受けることができたので、子どもの保護に関してたくさんのことを学ぶことができました。村に設置されたポスターのおかげで、緊急時の連絡先や子どもと若者のセーフガーディングに関していつでも確認することができます。村の子どもたちがサポートを必要となったときに、自分で連絡できるようになりました」