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(2022年12月05日更新)

12月10日の「人権デー」とは

1948年の第3回国連総会で「世界人権宣言」が採択されたことを記念して制定されました。「世界人権宣言」の第1条では、「すべての人間は、生れながらにして自由であり、かつ、尊厳と権利とについて平等である」とうたわれています。しかし、今なお世界のいたるところで、性別、出自、人種、宗教、社会的地位などに基づく差別や不平等が根強く残っており、尊厳を傷つけられ人権を侵害されている人々が大勢います。

特に、紛争や自然災害などの危機的状況下では、もともと弱い立場に置かれていた子どもや女の子の権利はないがしろにされ、不平等がさらに拡大する傾向にあります。プラン・インターナショナルは、現在記録的な干ばつに見舞われているケニア北部において調査を行いました。

写真:GIRLS RIGHTS ARE HUMAN RIGHT

干ばつ危機下のケニアで横行する女の子の人権侵害

プランが実施した調査から、深刻な干ばつの発生以降、女の子の中途退学や早すぎる結婚(児童婚)女性性器切除(FGM)ジェンダーに基づく暴力が増加していることが明らかになりました。「世界人権宣言」にも明記されている「身体の安全に関する権利」や「教育を受ける権利」が脅かされているのです。

プラン・インターナショナルの調査結果

対象:ケニア北部に住む460人(うち女性85%、男性15%)。また、6歳~17歳までの子ども168人(女の子96人、男の子72人)へのグループインタビューも実施。
  • 過去6カ月の間に女の子の39%が早すぎる結婚(児童婚)を強いられた
  • 女の子の12%がレイプの被害にあった
  • 女の子の17%がセクシュアル・ハラスメントを受け、そのうち15%が家庭内で、11%が水汲みなどの外出先で被害にあった
  • 女の子のほとんどが毎日1時間以上を水汲みに費やしており、うち14%が水源への道のりが安全ではないと感じている
  • 暴力を受けたときにカウンセリングを受けられると答えた女の子や女性は3%、心理社会的支援を受けられると答えたのはわずか1%であった

ケースストーリー

家族を救うために14歳で「花嫁」になった女の子

調査を実施したケニア北部の村に住む14歳の女の子は、23歳の夫と結婚したばかりです。彼女の実家は放牧で生計を立てていましたが、干ばつで家畜が全滅。父親は残りの家族を養うために、ラクダと引き換えに娘を結婚させることにしました。女の子は、結婚の数カ月前には結婚の条件とされている女性性器切除(FGM)も強いられました。彼女の左腕には地域の慣習により4つの銀の腕輪がはめられています。それぞれの腕輪には意味があります。1つは既婚者であることを示し、残りの3つは、彼女が夫の家族から産むことを期待されている子どもの数を示しています。毎日何キロも歩いて水汲みに行くのも彼女の役目です。

写真:新居の小屋から外を見つめる14歳の「花嫁」

新居の小屋から外を見つめる14歳の「花嫁」

アティエノ・オニョーニ/プラン・インターナショナル ケニア国統括事務所長のコメント

「深刻な干ばつに見舞われてから、男女の役割が大きく変わり、より多くの女の子や女性たちが家族の世話や基本的なニーズを満たすために重い負担を担うようになりました。子どもの世話をし、仕事を探し、食料と水を確保し、生き残った家畜の世話をしなければなりません。調査対象者の多くが、頼れるのは家族のみと回答していましたが、暴力の多くは家庭内で起こっています。弱い立場に置かれている子どもや女の子、女性たちには逃げ場がありません」

プランは現在、ケニアをはじめ、干ばつと飢餓の危機に瀕しているアフリカの国々で緊急支援を実施しています。危機的状況下の子どもや女の子たちを保護し、権利と尊厳を守るために、今後もパートナー団体と連携して活動を行っていきます。

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