本文へ移動

寄付をする

(2024年05月09日更新)

プラン・インターナショナルは、ジェンダー平等の実現にむけ、国内外でさまざまなアドボカシー(政策提言)活動に取り組んでいます。

日本の女の子・ユース女性1000人にインタビューを実施

このたび、「ガールズ・レポート2024~女の子・ユース女性が声を発するために必要なこと~」を発表しました。これは日本の女の子・ユース女性が家庭、学校、地域社会で感じた違和感や拒否感について、自分の考え・意見を発しようとする際に、何が障壁となるかを、20歳の女性1000人へのアンケート調査、ユース座談会、実践からの論考や専門家へのインタビューから考察したものです。

専門家からのコメント

写真:大谷 美紀子さん(国連子どもの権利委員会委員・弁護士)

大谷 美紀子さん(国連子どもの権利委員会委員・弁護士)

本レポートは20歳の女性1000人に、高校生当時の自分を思い出してもらって、高校生の女の子として、また、現在は大人のユース女性として、声を発することについて感じたことを尋ね、その結果から、私たちの理解を深め、今後の取り組みに活かそうという貴重な試みである。レポートは、女の子に焦点を当てているが、調査結果から見えてきたことのなかには、すべての子どもたちに通ずる重要な示唆も含まれている。

主な調査結果(抜粋)

  1. 子どもの権利条約で定められている「子どもの意見表明権」を知っているかについて
    • 回答者の半数(50.1%)が子どもの意見表明権を知らない。
  2. 安心して話しができ、聞いてもらえる「場」について
    • 高校生の頃に自分の考え・意見を言えなかった理由のひとつとして、回答者の55.3%が、「安心して聞いてもらえる場所がなかった」ことを選択した。
  3. 子ども・若者の考え・意見に耳を傾けて聴く「大人」について
    • 高校生の頃に自分の考え・意見を伝えたことのある回答者608人に、その時の相手の対応を尋ねたところ、「改善や解決につなげてくれた」と回答したのは、45.1%にすぎなかった。
  4. 女の子・ユース女性が自分の考え・意見を言えなかった経験について
    • 自分の考え・意見を誰かに言ったことが「ない」と回答した割合は、「高校生の頃」が39.2%、「20歳現在」は45.8%だった。年齢が上がると、より困難になる傾向がみられた。

女の子・ユース女性が自分の考え・意見を発するために必要なこと

  1. 子どもの権利条約とそこで定められている子どもの意見表明権について、学んだり、実践したりする教育を充実させ、子どもも大人もそれらについて理解を深めていくこと
  2. 安心安全が守られる「場」を複数もてるようにし、それらを誰もがアクセスしやすいものとすること
  3. 「子どもの声を聴き尊重する」とはどういうことかを、大人が正しく理解し、実践していくこと
  4. ジェンダー平等な社会に向けた取り組みを一段上のレベルに引き上げて推進していくこと

写真:調査を担当した職員の奈良崎 文乃

調査を担当した職員のコメント 奈良崎 文乃
プランはこれまでの「ガールズ・リーダーシップ・レポート」において、女の子たちがリーダーとなるための素地として声をあげていくことの重要性を提起してきました。「ガールズ・レポート2024」では、女の子・ユース女性の「取り残された声」の存在や子どもの権利条約の意見表明権における“View”についての見解をふまえ、女の子・ユース女性が日常的な場において、考え・意見を発することに着目し、その「障壁」とそれを乗り越え「後押し」するものを探りました。

本レポートでは、アンケート調査結果とユース座談会から見えてきた3つの柱、「子どもの意見表明権」「場と大人の存在」「ジェンダー平等」について考察しました。そこでは、女の子・ユース女性が声を発するためには、かれらへの働きかけだけでなく、むしろ大人や社会が変わっていくことの必要性がハイライトされました。また、事例からは、セクターを超えて参考となるものが示されました。

日本が子どもの権利条約を批准してから30年。2023年には「こども基本法」が施行され、子どもの意見表明の重要性が強調されるようになってきました。女の子・ユース女性が声を発することは、すべての人の声が聴かれ、取り残されない世界の実現につながるものです。本レポートが、そのための議論をより活発化させ、多様なアクターの協働を推進するきっかけとなれば幸いです。

プランは、女の子やユース女性たちが声を発することができる社会の実現を目指して、引き続き活動していきます。

レポートはこちらからご覧いただけます。

ニュースTOP

トップへ