(2026年08月28日更新)
2026年8月22日、対面でのプラン・ラウンジを開催しました。当日は暑さのなか、プラン・インターナショナルを初めて知ってくださった大学生の方から、30年来のご支援者の方まで、幅広い参加者がお越しくださいました。会場では、ウクライナのビスケットをご用意して皆さまをお迎えしました。
ウクライナ出身のアンナ職員が語る、これまでの経験と現地の今
ウクライナからの避難について語るアンナ職員
ウクライナでの紛争激化から4年半が経過し、日本での報道や話題にのぼる機会は少なくなりつつあります。今回のラウンジでは、2022年からプランで勤務しているウクライナ・マリウポリ出身のアンナ職員が登壇。ウクライナでの当時の暮らしや、激化する紛争によって大きく変わった日常、避難を余儀なくされた体験、そして現在のウクライナの状況について、写真とともにお伝えしました。
プランが取り組むウクライナ避難民支援
後半は現地に出張して活動している山形職員より、これまでにルーマニアやウクライナ本国で行った物資支援や現金給付の様子を紹介。ルーマニアでの教育分野の活動は、避難を余儀なくされた子どもたちが日常を取り戻し、親たちが安心して仕事に出かけられる環境作りにもつながりました。また心理社会的支援として、親子でのピクニックやスポーツイベントなどを開催しました。こうした活動は、子どもたちが身体を動かしストレスを発散する機会となり、科学教室の出張授業は、知的好奇心を刺激し笑顔をもたらしました。
時間が経過しても変わらない現地のニーズに応えるために
心理社会的支援の大切さについて語る山形職員
紛争など災害の影響下では、一般的にニーズは時間の経過とともに変わります。その一方で、子どもたちが日常を取り戻すための教育支援や、心理社会的支援へのニーズは今も変わることなく続いています。現在ポーランドで行っている「ウクライナ避難民の教育・心のケア」プロジェクトは、こうした継続的なニーズに応えるため、教育と心理社会的支援を通じて、避難民の子どもの生きる目的、将来への希望の回復を目指して活動していることが紹介されました。
質疑応答では、ウクライナのドネツク州での現在の小学校の状況や、アンナ職員が描く将来などについてのご質問が寄せられ、アンナ職員が自身の言葉で回答しました。
アンナ職員と山形職員のメッセージ
最後に、アンナ職員からは
「ニュースで目にする数字の裏側には一人ひとりの人生があり、今も多くのウクライナの人々が長く続く紛争の現実と向き合いながら生活している。日本の皆さんにこの現状を知っていただき、周りのウクライナの人たちと話をすることが大切だと思っている」とのメッセージがありました。
山形職員からは、ルーマニアで出会ったウクライナ避難民の高校生の
「今、自分たちが戦争のない国にいるからといって幸せになったと思わないでほしい。進学や就職の夢が破れてしまった。そういう悲しみは、そんなに簡単には消えない」という言葉にはっとさせられた、という話が紹介されました。また、これまでの支援活動で出会ったルーマニアやモルドバに暮らすウクライナの方々から、熊本地震へのお見舞いのメールを受け取り、厳しい状況に置かれているなかでも日本に心を寄せてくれる姿に、お互いに支え合っていると感じたことが伝えられました。
参加者の声
ウクライナでさまざまな経験をされたアンナさんのお話は、現実味があり、心に刺さりました。日本語もとても上手でしたので聞き取りやすかったです。山形さんのお話も心理的支援、思春期の子どもたちの支援の難しさ、教育に関しても考えさせられました。寄付することだけではなく、相手の立場に立つ、そして学ぶことも大切だと改めて考えさせられました。
対面でお話を聴くと、思いがいっそう深く伝わりました。これから何ができるのか考えさせられました。心理社会的支援について学べてよかったです。
現状も報道されない部分が現地目線でわかり、来た甲斐がありました。プランの活動からでしたので、どうしても女性や子どもの支援中心とは思いましたが、現地で苦労されている高齢者への支援や、物理的にも、精神的にも負荷を負った男性の方々のケアも、広がって知られれば、また別の形での支援の輪も広がるのかな、と思いました。
これからもイベントを開催いたしますので、ぜひお気軽にご参加ください。心よりお待ちしております。
アーカイブ動画申し込み受付中
今回のプラン・ラウンジの報告は、アーカイブ視聴でご覧いただけます。
視聴のお申し込みは、9月18日まで受け付け中です。ニュースだけでは伝わらない現地の声や支援の現場について知る機会として、ぜひご覧ください。
「ウクライナ避難民の教育・心のケア」プロジェクト(ポーランド)
このプロジェクトでは、ポーランドに避難しているウクライナの子どもたちの教育環境を調査・分析し、アートセラピーや課外活動を実施することで、子どもたちの心のケアを行います。さらに、将来への希望を持てるようキャリア指導を実施するほか、教材や備品を提供し、教育環境の改善を後押しします。
ウクライナ避難民の子どもたちのために
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