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5/28は月経衛生の日~女の子たちが語る「生理」~
世界の各地から
女の子だから
(更新)
5/28は月経衛生の日。「生理」にまつわる偏見や社会の暗黙のルールを変え、より良い月経衛生を促進するために、地域、国、世界全体での行動変革を促進する日です。
生理への偏見や差別が、女の子の機会を奪う
世界のいたるところで、生理を「恥ずかしいもの」とみなす考え方や、生理にまつわる迷信や慣習がみられます。たとえばガーナでは、「生理」「月経」という言葉を口に出すこと自体がタブーです。また、コロンビアでは、「生理は病気であり、誰にも知られないよう家で過ごさなければならない」という考え方が根強くあります。
こうした迷信や誤った知識が原因で、生理を経験する多くの人たちが差別や偏見にさらされ、家庭や学校などの日常生活や、社会参加の機会から遠ざけられています。
「生理は女の子にとって自然なこと」
声をあげることが「生理」のタブーを打破する第一歩
「生理」をめぐる問題について、当事者が自由に声をあげることは、生理のタブーや偏見を打ち破り、社会をより良い未来へ動かす第一歩となります。自分たちが直面している「生理」の現状を語る、プランの活動地域の女の子たちの声をご紹介します。
ネパール サッチャさん
「ネパールでは、生理中の女の子と女性は『不浄』とされ、家族と同じ部屋で過ごすとあらゆる災いをもたらす、と考えられています。とくに農村地域には、生理中は、家畜小屋など家族と離れた場所で過ごさなければならない『チャウパディ』と呼ばれる慣習が根強く残っています。不衛生な環境で過ごすことで、感染症や病気にかかる危険もありますが、地域の伝統的な慣習のため、自分一人だけやめることは簡単ではありません」
コロンビア ヤシーラさん
「生理ついて話すことの大切さを実感しています。この話題が少しずつ語られる時代になったとはいえ、まだまだ偏見や差別があるからです。例えば、クラスに生理中の女の子がいると、スポーツをしてはいけないと言われます。また、生理で汚れてしまった服をからかわれることもあります。自分の身体に起こることについて、ポジティブに受け入れられる環境をつくるためには、継続的な取り組みが重要だと思います。生理時の健康について学ぶことは、ジェンダーの不平等を生み出す誤った信念を変えるための、とても大切なステップです」
ヤシーラさん(中央)
ウガンダ シャキーラさん
「毎月、生理が来るのが怖かったです。両親は私たちを養うために苦労しており、使い捨てナプキンを買う余裕はありません。プランが再利用可能な生理用ナプキンの作り方を教えてくれると知ったとき、わくわくしました。今では自分で作ったナプキンを、学校でも家でも使っています。妹たちにも作り方を教えています」
シャキーラさんと友人たち
エチオピア ウォルケさん
「エチオピア北部のティグレ州での紛争から逃れ、今は国内避難民のためのキャンプに暮らしています。私が以前住んでいた地域では、月経衛生やジェンダーについての教育が行われておらず、女の子は生理が始まると恥ずかしさや屈辱を感じていました。生理中は、生理用ナプキンを買える女の子だけが学校に行って教育を受けることができます。それ以外の女の子は家に閉じこもってしまうのです。試験を受けるにしても、生理用ナプキンがないと受けられません。また、生理が始まったことを知った地域の人たちからは『結婚適齢期になった』と言われ、早すぎる結婚のリスクにもさらされます。難民キャンプで暮らす女の子たちにとっても、生理用品は食料と同じくらい大切なものです」
ガーナ イェイラさん
「女の子から女性への入口とみなされる初潮を除いて、それ以降の生理は『汚いもの』、『不愉快なもの』とみなす人が多いです。生理中の女の子は、生理が終わるまで人前に出てはいけないという考えがあります。私のコミュニティでは、『生理』という言葉を口にすることもタブーです」
マラウイ パトリシアさん
「知り合いの女の子は生理が重く、ひどく体調を崩してしまいました。彼女が病院に連れて行かれると、村の人たちは『中絶の失敗だ』、『売春婦だから何か病気にかかったのだろう』と言いました。私たち女の子は、自分の身体に深刻な問題が起こっても、このように批判されることを恐れて隠してしまうのです」
一人ひとりの女の子の声や力は小さくても、それが集まれば、社会全体の意識や行動を変える大きな力となります。プランはこれからも、世界各地の女の子たちとともに、生理への偏見や月経衛生の障壁を取り除く活動に取り組んでいきます。
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