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「女性性器切除(FGM)から女の子を守りたい」 シャディアさん20歳の決意~スーダン~

Because I am a Girl

(2021/08/17更新)

死に至ることもある有害な慣習

女性性器切除(FGM)とは、大人の女性になるための通過儀礼・結婚の条件として、幼児期から15歳ごろまでの女の子の性器の一部を切除するものです。FGMを法律で禁止する国も多いなか、法の執行が不十分であるため、アフリカ諸国を中心に、一部中東やアジアの国でいまでも行われているのが現状です。プラン・インターナショナルは、死に至ることもあるこの危険な慣習の根絶にむけて、さまざまな国や地域で活動しています。

写真:死に至ることもある有害な慣習

スーダンでは、2020年7月にFGMを罰則付きで禁止する刑法の改正案が承認されました。しかし、この画期的な法改正から約1年が経過した今も、慣習を優先させて娘に施術を受けさせる親たちは後を絶たず、根絶への道のりは容易ではありません。

「自分と同じ体験をしてほしくない」

スーダンの白ナイル州に住む20歳のシャディアさんは、幼いころにFGMの施術を受け、今も後遺症に苦しんでいます。自分と同じ体験を他の女の子に繰り返してほしくないとの思いから、地域の女の子や親たちにFGMが違法であること、危険な慣習であることを啓発する活動に取り組んでいます。

写真:女の子たちに熱心に語りかけるシャディアさん

女の子たちに熱心に語りかけるシャディアさん

生理のたびに激痛 心身に深刻な影響をもたらすFGM

シャディアさんがFGMについて初めて知ったのは、生理が始まった思春期の頃です。生理のたびに激しい痛みに襲われていた彼女は、あるとき母親に相談。母親から、幼いころにFGMの施術を受けたことを聞かされました。シャディアさんのように、物心がつかないうちに本人の同意なしに施術が行われることは珍しくありません。施術を受けた女の子は、激しい痛みや高熱に苦しみ、ときには出血多量により死に至ることもあります。長期的には、生理不順、生理や性行為の際の激痛、うつやPTSDといった精神的疾患など、複雑な健康被害に生涯にわたり苦しむことになります。女の子や女性の心身に深刻な悪影響を及ぼすFGMは、ジェンダーに基づく暴力の一つです。

写真:FGMをテーマに女の子が描いた絵

FGMをテーマに女の子が描いた絵

FGMをテーマに女の子が描いた絵

固定観念と結びついた慣習をなくすことの難しさ

スーダンでは、15歳から49歳までの女の子と女性の86%以上が何らかの形でFGMを受けています。女の子や女性の身体と心にさまざまな害をもたらすだけでなく、人生の機会を奪い、潜在能力を最大限に発揮することを妨げているFGMがなくならない理由。それは、この慣習が社会規範やジェンダーに基づく固定観念と根深く結びついているためです。家や地域の「名誉を守る」という名目で、女の子や女性から「自分の身体をコントロールする権利」を奪う行為が、長い間当たり前のこととして受け入れられてきたのです。

  • ※Female Genital Mutilation/Cutting: A Global Concern(UNICEF, 2016

親や地域の意識啓発を促す女の子クラブの活動

「女の子を苦しめる間違った選択をしない、健全な社会を作りたい」。そう考えたシャディアさんは、プランが地域に設立した女の子クラブに参加。女の子クラブでは、女の子や若い女性たちが、自分たちの生活に悪影響を及ぼすFGMや早すぎる結婚、ドメスティック・バイオレンスなどについて話し合い、課題の解決にむけて啓発活動に取り組んでいます。シャディアさんも、プランのトレーニングを受け、リーダーシップや、自分の意見を自信をもって伝えるスキルを身につけました。

写真:女の子クラブに参加する女の子たち

女の子クラブに参加する女の子たち

「娘にFGMを受けさせたがっている母親たちに、FGMが間違っていることを、自分の体験をもとに伝えています」とシャディアさんは話します。「母親が娘を連れて町の施術者のところへ行ってしまったら、もう手遅れです。そうなる前に、私は女の子がいる家々を訪ね、親たちの意識を変える働きかけを行っています。FGMが女の子と若い女性の健康に悪影響を及ぼす誤った慣習であること、そして、不法な行為であることを、親や地域の人々に伝えています」。

写真:地域住民を対象とした啓発集会で

地域住民を対象とした啓発集会で

若者たちの力で、地域の未来を変えていく

スーダンでFGMを過去のものとするには、社会規範やジェンダーに基づく固定観念を変えるための、地道で継続的な活動が必要です。特に、次世代にも影響を及ぼす課題の解決には、若者たちが自分の意見をはっきり伝える強さを養い、社会に参画できる環境づくりが欠かせません。
「私たち大人は女の子たちが未来を築けるよう手助けしなければなりません。私の身に起こったできごとはもはや変えることはできませんが、若い女の子たちには普通の生活を送らせてあげたいのです。すべての女の子が自分で未来を選択できるように。彼女たちの未来は、彼女たちのものなのですから」とシャディアさんは語ります。

写真:笑顔で決意を語るシャディアさん

笑顔で決意を語るシャディアさん

プランは現在、「女性性器切除から女の子を守る」プロジェクトをエチオピアとスーダンで実施しています。FGMの根絶に向けた継続的な活動に、温かいご支援をよろしくお願いいたします。

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