(2022年01月27日更新)
現地からの報告などでよく出てくる「子どもクラブ/女の子クラブ」の活動。設立される目的や内容、活動の成果など、具体例を交えながらご説明します。

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「子どもクラブ/女の子クラブ」とは?
課題を自分事化し、意見を発信するトレーニング
途上国では、子どもたち、特に女の子は軽視されがちな社会規範のなかで暮らしています。意見を求められる機会もほとんどなく、固定化された「地域社会の常識」を受け入れざるを得ない状況に置かれています。まずはさまざまな課題を洗い出し、自分たちの問題として見つめ、意見を持ち、声を上げるためのトレーニングが必要です。
重要なのは、一歩ずつ「自分にもできる」という経験を積み重ねることです。また、同世代で一緒に活動し、子ども同士で伝えたり、話し合ったりすることで、クラブの活動が活性化していきます。
「子どもクラブ/女の子クラブ」で話し合いに参加し、自分の意見を持ち、
仲間とともに活動するのは貴重な経験となります。
参加者の年齢や課題によって、活動もさまざま
「子どもクラブ/女の子クラブ」にはさまざまな形態があります。対象となる子どもたちの年齢や、地域の抱える課題によって、活動する内容も異なります。
子どもクラブ(小学生むけ)
低年齢の子どもたちが対象の場合、学校や「子どもひろば」を中心として設立されることが多くあります。活動ではゲームを通して楽しく参加できるように工夫します。課題を学び、ほかの子どもたちにその知識を広めていくこともあります。

女の子クラブ
「女の子だから」という理由で困難な状況に置かれることの多い途上国。早すぎる結婚やFGM、生理にまつわる差別など、女の子特有の課題を解決するために、地域の女の子たちが集まって話し合い、さまざまな活動を行っています。

若者クラブ(中高生以上)
中高生や青年期対象の場合には、参加者が主体となって活動を行います。課題を学び、話し合いを行うほか、リーダーシップのトレーニングを実施するなど、能力を引き出すことも活動の一環です。自分たちで啓発活動を企画し、実施することもあります。

実際の活動の例
「早すぎる結婚」撲滅に向けた活動
ネパール
早すぎる結婚の課題を抱えていたネパールの活動地域では、3年間で1600人以上の女の子たちが「女の子クラブ」に参加しました。ラジオやSNSを通じた情報発信、劇や行進、戸別訪問などで啓発活動を行ったほか、行政や地域リーダー、警察、メディアなどに多角的なアプローチを実施。これを受けて各自治体でも動きが活性化し、5地区で「早すぎる結婚ゼロ宣言」が採択されるに至りました。

リーダーになって自信を持つ女の子たち
ラオス
ラオスの活動地域では男の子が優遇され、就学率に男女差が顕著だったほか、学校でもジェンダーに基づく暴力の多発という課題がありました。そこで、11の学校で男の子と女の子が一緒に活動する「子どもクラブ」を設立。ジェンダーや子どもの権利について学びました。半数以上のクラブでは女の子がリーダーを担い、啓発のためのトレーニングも受講。女の子たちも自信を持ち、将来を前向きに考えるようになりました。

そのほかの活動例
「子どもクラブ」設立のためのガイド
プランでは「子どもクラブ/女の子クラブ」設立のためのガイドを作成し、指針に沿った運用を行なっています。
クラブでは結束力を高めるために、イベントやゲームなども取り入れ、チームとしてのまとまりを作ります。深刻な貧困状態にある地域では、楽しく過ごす機会も限られているため、定員より多くの子どもたちが参加を希望する場合もあります。
子どもたちの視点が何よりも大切
子どもや若者、特に女の子が軽視されがちな途上国において、子どもたちが主体となって行われる「子どもクラブ/女の子クラブ」の活動は貴重な機会です。受け身だった女の子や子どもたちが、自分の意見を持ち、発信していくことで、大人たちは弊害に気づき、解決にむけて取り組むなど、地域が前向きに変化していきます。子どもクラブの活動は、子どもたちだけではなく、地域全体を変える力を持っているのです。
子どもたちが能力を発揮し、
あらゆる可能性にむかって自信を持って生きていけるように、
プランはこれからも子どもたちとともに活動していきます。
国際NGOプラン・インターナショナルについて
国際NGOプラン・インターナショナルは、誰もが平等で公正な世界を実現するために、子どもや若者、さまざまなステークホルダーとともに活動しています。子どもや女の子たちが直面している不平等を生む原因を明らかにし、その解決にむけ取り組んでいます。子どもたちが生まれてから大人になるまで寄り添い、自らの力で困難や逆境を乗り越えることができるよう支援します。







