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「女性性器切除から女の子を守る」プロジェクトを開始しました~エチオピア・スーダン~

エチオピア

ガールズ・プロジェクト

スーダン

更新)

2020年7月から、「女性性器切除から女の子を守る」プロジェクトは活動を拡大して寄付の募集を始めました。2017年7月からエチオピアで行ってきた活動では広く地域住民の行動変容が見られたため、新たに地域を変えて引き続き同国内でプロジェクトを実施していきます。また、新たにエチオピアを上回る数の施術が行われている隣国スーダンでの活動が加わります。心身に傷を受けた女の子のケアと、家族や地域住民、行政にむけてこの慣習の根絶を働きかけます。

写真:「女性性器切除から女の子を守る」プロジェクト

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プロジェクト紹介

「女性性器切除」(Female genital mutilation、以下FGM)は、大人の女性になるための通過儀礼・結婚の条件として、幼児期から15歳ごろまでの女の子の性器の一部を切除するものです。不衛生な環境で麻酔なしで行われることも多く、激痛と出血をともない、命を落とす女の子もいます。死に至らなくとも、感染症や出産への悪影響を引き起こし、強い恐怖が心の傷として残る有害な慣習です。FGMを法律で禁止する国も多いなか、法の執行が不十分であるため「慣習」として今も水面下で広く続けられています。被害が公に語られる機会も少なく、心身に及ぼす弊害は一般の人々にはほとんど知られていません。このプロジェクトでは、被害者になりうる女の子自身とその家族、地域住民がFGMの弊害に関する理解を深めるとともに、司法当局による法的措置の強化やFGM根絶にむけた関係者の協力体制を整えることで、FGMが根絶されることを目指します。

写真:南部諸民族州でのコミュニティ対話セッション(エチオピア)

南部諸民族州でのコミュニティ対話セッション(エチオピア)

写真:プロジェクト実施地域の収穫の様子(スーダン)

プロジェクト実施地域の収穫の様子(スーダン)

プロジェクト担当者の声

写真:日本:プログラム部 中島 泰子
日本:プログラム部 中島 泰子

「FGMは複数の国際条約や法律で禁じられています。エチオピアでは2004年に法が制定され、スーダンも今年4月に入りFGMの禁止と施術者への罰則を改正刑法案に入れ込む動きがあり、評議会の承認を待っている段階です。ただし法律がどうであっても「必要な慣習」と信じる人たちがいる限り施術は続いているというのも実情です。現地には、この法改正を歓迎しない人々もいて、FGM罰則化のための働きかけを長年行っているプランのスーダン事務所には『FGMは髪を剃ったり爪を切ったりするのと同様に必要なことだ』との反対意見が届いたこともあります。
法律に反してまでこの『慣習』が続く背景にはさまざまに複雑な事情が絡んでいます。『女性の体を自分でコントロールする権利を奪う』という社会構造が既存の権力を持つ人々にとって好都合であること、また女の子が抵抗して声を上げることが難しいということも関わっているように感じます。
これまでのエチオピアの活動では、現地行政と密に連携して法の執行をサポートしつつ、住民たちとは反対意見も含め一人ひとりの話を聞き対話を繰り返して、行動変容を起こすことの効果を最初の3年間で実感しました。新しいプロジェクト実施地域でもこの活動を行うために、皆さまのご支援をお願いします」

写真:スーダン:子どもの保護オフィサー  レムヤ・アフメド・アリ
スーダン:子どもの保護担当 レムヤ・アフメド・アリ

「スーダンの活動では、まず女の子たちによるグループ活動を行います。グループ活動では、FGMだけではなく、ドメスティック・バイオレンス(DV)や早すぎる結婚など、女の子たちが、自分たちの身近にある課題について考えて、議論しあう活動を行います。こうした活動を通じて、自分の意見をみんなの前で発表するスキルを身につけることができます。また、プランは活動地域の白ナイル州にある市民団体とも協力し、地域でFGM早すぎる結婚といった問題への取り組みがどう実践されているのかを注視していきます。このような多層の取り組みを行うことで、女の子たちがさまざまな能力やスキルを獲得し、その親世代の人たちもFGMの持つ負の影響を理解することが期待されます。女の子たちが意見を伝え、将来を自ら選択できるようになることで、よりジェンダー平等な社会の実現につながると思っています。
2014年に発表された資料によると、白ナイル州では83.4%の女の子と女性がFGMを経験したと言われています。『みんながやるものだから、私もやるものだと思う』といった社会規範や、負の影響をもたらす慣習に切り込んでいくこのプロジェクトを実施できることに感謝しています」

「女性性器切除から女の子を守る」プロジェクトへの支援を受けつけています

実施地域 :

【エチオピア】アムハラ活動地域 アファール州
【スーダン】ホワイト・ナイル活動地域 白ナイル州

活動内容 :

  • 女の子を対象とした、FGMの弊害や自分の意思を伝えるスキルを学ぶ研修
  • ラジオや新聞などの地元メディアやSNSを利用した「FGM根絶キャンペーン」、「女性性器切除の根絶ための国際デー」(2月6日)等の啓発イベント
  • 男の子や地域のリーダーを対象とした、FGMの弊害を学ぶ研修
  • FGMを禁止する法律の遵守のための、行政の能力強化と関係者のネットワークの構築

対象者 :

【エチオピア】

  • FGMの対象年齢である3~15歳の高リスクグループの女の子
  • 高リスクグループの女の子の親や保護者
  • 男の子と若年層男性、伝統的施術者、学校教師、行政官など

【スーダン】

  • 女の子や若い女性とその家族
  • 地域リーダー(宗教者、長老、男性グループなども含む)や地域グループのメンバー

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