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【完了報告】「女性性器切除から女の子を守る」プロジェクト~エチオピア~

エチオピア

ガールズ・プロジェクト

更新)

ガールズ・プロジェクト2020年度活動報告

プラン・インターナショナルは、2017年7月から「女性性器切除から女の子を守る」プロジェクト(エチオピア)を実施しており、2020年6月に南部諸民族州シェベディーノ郡でのプロジェクトを完了しました。

  • ※2020年7月からはエチオピア国内では地域を変えて、また新たに隣国スーダンでの活動を加え継続しています。

ウォルソ小学校でナプキンを受け取った女の子たち / ©プラン・インターナショナル

ウォルソ小学校でナプキンを受け取った女の子たち / ©プラン・インターナショナル

配布前に女の子たちに話をする副校長先生 / ©プラン・インターナショナル

配布前に女の子たちに話をする副校長先生 / ©プラン・インターナショナル

学校で女の子をサポートする教師向けトレーニング / ©プラン・インターナショナル

学校で女の子をサポートする教師向けトレーニング / ©プラン・インターナショナル

FGMと子どもの保護の関連法制度についてのトレーニング / ©プラン・インターナショナル

FGMと子どもの保護の関連法制度についてのトレーニング / ©プラン・インターナショナル

活動地のオフィスへ文房具や紙を配布 / ©プラン・インターナショナル

活動地のオフィスへ文房具や紙を配布 / ©プラン・インターナショナル

元施術師たちがプロジェクトに参加し、今は啓発者に/ ©プラン・インターナショナル

元施術師たちがプロジェクトに参加し、今は啓発者に / ©プラン・インターナショナル

感染症対策のマスクや石けん、啓発ポスター等を配布 / ©プラン・インターナショナル

感染症対策のマスクや石けん、啓発ポスター等を配布 / ©プラン・インターナショナル

マスクをして生理用ナプキンを受け取る女の子 / ©プラン・インターナショナル

マスクをして生理用ナプキンを受け取る女の子 / ©プラン・インターナショナル

ウォルソ小学校でナプキンを受け取った女の子たち / ©プラン・インターナショナル

配布前に女の子たちに話をする副校長先生 / ©プラン・インターナショナル

学校で女の子をサポートする教師向けトレーニング / ©プラン・インターナショナル

FGMと子どもの保護の関連法制度についてのトレーニング / ©プラン・インターナショナル

活動地のオフィスへ文房具や紙を配布 / ©プラン・インターナショナル

元施術師たちがプロジェクトに参加し、今は啓発者に/ ©プラン・インターナショナル

感染症対策のマスクや石けん、啓発ポスター等を配布 / ©プラン・インターナショナル

マスクをして生理用ナプキンを受け取る女の子 / ©プラン・インターナショナル

活動内容

3年間、住民一人ひとりに対する啓発活動や、学校での女の子たちへの支援、行政との協力など、あらゆる面から意識変容をサポートし、住民とともに活動を続けました。その結果、「女性性器切除」(Female genital mutilation、以下FGM)が行われたという通報の数は目に見えて減り、コミュニティ内で女の子たちが「自分の体のことは自分で決定権を持つ」という意識が強まりました。

こうした土壌を形成するためには、教育現場の役割も非常に重要です。教師たちへのトレーニングはもちろんのこと、生理がはじまると登校するのをあきらめていってしまう女の子たちが、生理中でも学校に通い続けられるように生理用ナプキンを配布しました。さらには、コミュニティ内の有害な伝統的慣習(FGM以外の暴力や、早すぎる結婚・妊娠を含む)を今後は女の子たち自らが積極的に変えていくことができるよう、対話セッションやガールズ委員会の設立などの活動を通じて能力強化を行いました。

地域のこれから
長い間地域に根付いていた慣習が3年間の活動により、当事者である女の子たちはもちろんのこと、保護者や施術師、コミュニティの人々の意識を大きく変え始めています。今後は、自ら周りへの働きかけの主体者となることが期待されます。プランは引き続きそうした意識を変えた人々への支援を行っていきます。

おもな活動の成果

地域 南部諸民族州シェベディーノ郡
期間 3年(2017年7月~2020年6月)
おもな支援内容と対象 同郡25村の8851人(うち女の子および女性5226人)
  • コミュニティ対話セッションのファシリテーターのトレーニング実施、男女25人ずつ。その後、養成されたファシリテーターが25村で総計400回以上のセッションを実施、3499人(うち女性2272人)が参加
  • 現地パートナー団体対象の子どもの保護とFGMに関するトレーニング(80人、うち女性9人)
  • FGMを受けた被害者の身体的・心理的サポート(女の子94人)
  • 学校での生理用ナプキン配布(女の子341人)
  • ガールズ委員会顧問対象の指導能力強化トレーニング(71人)
  • ガールズ委員会で活動する女の子のサポート(140人)
  • 学校での青少年対話セッションのサポート(400人、うち女の子264人)
  • 元FGM施術師対象の、子どもの保護とFGMに関する再トレーニング(26人)
  • 女性への暴力防止を呼び掛ける「ホワイト・リボンデー」や「女性性器切除の根絶のための国際デー」などの啓発イベント(554人、うち女性260人)
  • 対象地域の青少年グループへの文房具や教材配布(1350人、うち女の子650人)
  • 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策のための予防・衛生用品配布(2542人、うち女性1238人)

プロジェクト背景

アフリカと中東地域の約30カ国で、約2000年前から続くと言われるFGM。大人の女性になるための通過儀礼・結婚の条件として、幼児期から15歳ごろまでの女の子の性器の一部を切除します。激痛と出血をともない、命を落とす女の子もいます。死に至らなくとも、感染症や出産への悪影響を引き起こし、強い恐怖が心の傷として残る有害な慣習です。

現地の声

写真:ゼリフンさん、70歳、シェベディーノ郡のエチオピア正教指導者

ゼリフンさん、70歳、シェベディーノ郡のエチオピア正教指導者
「プランによるFGMに関するトレーニングや対話セッションに、もう10回近く出たと思います。FGMやその他の伝統的に行われている早すぎる結婚や妊娠などの有害な慣習が、女の子や社会へ及ぼす悪影響を学んで、それをコミュニティに継続して伝えています。このコミュニティにはエチオピア正教だけでなく、プロテスタントやイスラム教徒の人々も住んでいて、その指導者もトレーニングを同様に受け、正しいメッセージを伝える役割を担っています。FGMは宗教的理由で行われていると思っている人が多くいますが、聖書にそのような記載はまったくありません。その誤解を解くことも含め、街中の教会や家庭訪問で正しいメッセージを伝えています」

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