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実話をもとにしたストーリー
トーゴ
グローバル・プロジェクト
障がいのある子どもの教育支援
クンバが生きていくために必要なこと
西アフリカにあるトーゴは、細長い小さな国で、人口の多くを子どもや若者が占めています。 すべての子どもがともに学び、夢を実現できる社会を目指す「障害のある子どもの教育支援」プロジェクトに参加した女の子のストーリーをご紹介します。
トーゴで暮らす11歳の女の子、クンバは生まれつき耳が聞こえません。
聴覚障害のない家族とは、ジェスチャーや黒板を使ってコミュニケーションをとっています。
ろう学校は自宅から遠いため、クンバは近くの小学校に入学しました。しかし、授業についていくことも、先生や同級生とコミュニケーションをとることも難しく、クンバはいつも一人ぼっちでした。
ある日、クンバが通う学校で、プランが実施するインクルーシブ教育についてのセッションが行われました。
「障害や貧富の差、居住地による区別なく、すべての子どもたちがともに学ぶこと」をインクルーシブ教育といいます。プランは保護者や地域の人々の理解を深めるための勉強会を行いました。
トレーニングを受けた先生たちは、クンバだけでなく、生徒全員がわかるように、黒板の字を大きく書いたり、大きなはっきりとした声で授業を行うことを心がけました。
また、同級生も、手紙やイラストを通じて、クンバとコミュニケーションをとるようになりました。
こうしてクンバの学校生活が順調に進みはじめた矢先、新型コロナウイルスの感染拡大防止のために学校が休校に。クンバの不安は募るばかりでした。
プランは、感染予防の方法をニュースレターで伝え、外出ができないストレスから起こりがちな家庭内暴力などから身を守る方法について手話付きのビデオを作成するなど、さまざまな方法で子どもたちの保護に取り組みました。
しばらくして学校は再開しましたが、長引くコロナ禍の影響は続いています。
それでも、学校や学ぶことが好きになったクンバは、自分の将来について前向きに考えられるようになりました。
「将来はみんなの役に立てる助産師さんになりたいです。昔の私なら『どうせ無理』と諦めていたと思いますが、いまは違います。先生や両親、そして周りの人が協力してくれたら、きっとなれると信じています」
illustration by Noriyuki Goto
2020年9月発行のプラン・ニュースの記事を再編集し掲載しました
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