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【開催報告】プラン・ラウンジ7月オンライン報告会「希望につながる支援とは? 南スーダン難民支援」~ウガンダ~
イベント
(更新)
2021年7月17日、プラン・ラウンジ7月オンライン報告会「希望につながる支援とは? 南スーダン難民支援」~ウガンダ~を開催しました。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)拡大の影響で、昨年6月以降プラン・ラウンジはオンラインで開催しています。今回も60名を超える方々にご参加いただきました。
子ども、女性、若者のニーズに沿った難民支援について報告
今回のラウンジには、プラン・インターナショナルが2014年から実施した「南スーダン難民の保護と衛生改善」プロジェクト(ウガンダ)を担当した道山職員が登壇。「子どもひろば」を通じた子どもの支援、女の子や女性への生理用品キットの配布、支援から取り残されがちな若者に焦点を当てた活動を中心に、取り組みの成果を報告しました。
スライドで説明する道山職員
「子どもひろば」を拠点に子どもの保護に取り組む
まず、南スーダンの概略と難民が生まれた背景について説明がありました。2013年に首都のジュバを中心に武力を伴う衝突が発生し、多くの難民がウガンダやスーダン、エチオピア、ケニアなどの近隣諸国へ逃れたことを、地図を示して解説。
そして、母国を離れて避難生活を送る子どもたちが日常を取り戻し、安心して過ごせる居場所として、難民居住区に開設した「子どもひろば」が完成するまでの過程を、写真を交えて紹介しました。土地の開墾から着手し、当初竹やビニールシートで建てられた仮設の子どもひろばは、恒久的に使用できる施設へと変化を遂げました。また、子どもの保護トレーニングを受けた大人たちが子どもを見守ることで、問題を抱えている子どもの早期発見にも役立っていることも説明しました。
土地の開墾から始まった「子どもひろば」
活動が進み、建物も恒久的なものに変化
難民居住区でも安心して生理に対処できるようサポート
続いて、2014年の活動開始当初から実施してきた、生理用布ナプキンの支給について紹介しました。配布時には布ナプキンの使い方、洗濯方法の説明のほかにも、生理はタブーではないこと、妊娠のしくみについても説明しながら配り、会場にいるケースワーカーが随時相談にのる仕組みも整えたことを説明。活動が進むにつれて、将来にわたって生理用品を自分たちで確保できるようにするため、布ナプキン作りのワークショップも実施しました。家族計画や産前健診の重要性を伝えるセッションも同時に行い、男性にも参加してもらうことで、生理をタブーにしない働きかけを行ったことも紹介しました。
支給した布ナプキンや下着、石けんなど
生理用品を受け取りにきた女性たち
若者たちの希望につながった「ものづくり」ワークショップ
道山職員は、子どもや女性だけでなく、若者たちへの支援の重要性についても説明しました。子どもひろばでの活動を通じて見えてきた課題は、学校も仕事もなく、やることがない毎日を過ごしている18~20歳前後の若者たちでした。プランのソーシャルワーカーの発案で開催したビーズ作りのワークショップを手始めに、古タイヤを材料にしたサンダル作り、お菓子やパン作りなどのワークショップをスタートさせたところ、大勢の若者たちが参加。子どもひろばの空きスペースを開墾して、野菜作りを始める若者たちも出てきたといいます。道山職員は、時間をもてあましていた若者たちが学ぶことの楽しさを知り、変わっていく姿を見て、この活動が若者たちの希望につながっていることを実感したと語りました。
サンダル作りの様子
発表の最後には、日本の皆さまからのご支援により、さまざまな難民支援活動が実現できたことへの感謝が伝えられました。
ご参加くださった皆さま、ありがとうございました。当日は多くのご質問をお寄せいただきましたが、回答の時間が十分に確保できなかったことをお詫びいたします。
プランでは当面、感染症予防のため多くの方に集まっていただいての説明会の開催は控え、オンライン上での開催を予定しています。次回の開催は8月です。多くの皆さまのご参加をお待ちしています。
次回の予定
2021年8月21日(土) | 11:00~12:00 |
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