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【報告】プラン・ユースグループのアドバイザリー活動~2022年度~
ユースの活動レポート
(更新)
プラン・インターナショナルでは、組織の意思決定プロセスに、未来を担うユース(国連の定義で15~24 歳の若者を指す)の意見を反映させることを重視しています。日本では、2014年に「プラン・ユースグループ」が設立されました。以来、高校生から社会人までのユースたちが、ジェンダー課題や社会問題について当事者の視点から議論を交わし、広く社会に発信する活動や、プランの意思決定プロセスへの有意義な参加を目指す活動に取り組んでいます。
プラン・ユースグループでは、プランに対しユース視点からの助言を行う「アドバイザリー」と、 ジェンダー課題に対する啓発活動・政策提言活動を行う「アドボカシー」の2つの活動を行っています。
今回は、2021年7月~2022年2月までに実施したおもなアドバイザリー活動についてご報告します。
組織運営にユースの声を
アドバイザリー活動の一環として、定期的に開催されるプランの理事会や役員定例会に出席しています。2021年12月の役員定例会では、以下の発表を行いました。
「Z世代(1990年後半から2015年頃までに生まれた若い世代)」の価値観の重要性
「Z世代」の若者たちに共通する傾向として、他の世代に比べ、社会課題や環境課題に一段と大きな関心を寄せているという点が挙げられます。このことを踏まえ、Z世代が重視する「組織としての環境課題への取り組み」や「職場の働きやすさ向上への取り組み」などが生み出す社会的な価値を、プランの支援活動によってもたらされる直接的な価値とは別の、「プラスアルファの価値」と名づけました。役員定例会では、組織運営において「プラスアルファの価値」に重きを置いていくことを提案。今後、「Z世代」の意識や関心事をさらに詳しく調べるため、オンラインでのアンケート調査も予定しています。
役員定例会で発表「プラスアルファの価値」
中期事業計画づくりへの積極的な参画
プランが現在すすめている、次期中期事業計画策定プロジェクトにも、メンバーの一人がグループを代表して参加しています。定期的に行われた会議の進捗状況は、その都度、定例ミーティングにて他のメンバーにも共有され、意見交換が行われました。社会がプランに求める役割について、ユースの視点からのフィードバックを行い、中期事業計画の意思決定プロセスに反映されるよう働きかけました。
国内支援事業に関するアドバイジング
女の子を支援する国内支援事業の担当職員と月に一度ミーティングを行っています。女の子のためのオンラインチャット相談や、15~24歳の若い女性に安心・安全な居場所を提供することを目的としたパイロット事業「わたカフェ」の運営に関する助言も行いました。利用者の方たちと同年代でもあるユースとして、常に当事者である女性の立場になって考えることを心がけています。
2021年度はオンライン上での活動が中心でしたが、ユースの視点からの組織運営への助言や、国内の女の子や女性が直面する問題に関し同年代の仲間との活発な議論を通じ、有意義な成果を得ることができました。今後も、誰もが自分らしく生きられるジェンダー平等な社会の実現にユースの立場から貢献できるよう、アドバイザリー活動に取り組んでいきます。
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