(2024年11月06日更新)
プラン・インターナショナルは、2022年3月からトーゴの中央州モー県およびカーラ州バサール県で「障害のある子どもの教育支援」プロジェクトを実施しています。現在までの活動の進捗をご報告します。
プロジェクト背景
トーゴでは、障害があることを恥と考える文化が根強く残っており、障害のある子どもは家庭内に隠されたり、地域でいじめの対象となったりしがちです。加えて、学校の設備は十分整っておらず、障害のある子どもたちへの教授法も導入されていません。こうした状況から、障害のある子どもの多くは一度も学校に通うことなく、教育を受ける機会を奪われています。そのため、多様性を尊重する「インクルーシブ教育」の普及が必要とされています。
活動のハイライト
活動内容
2つの小学校で、新しい教室と男女別トイレ、井戸(給水設備)を建設し、障害のある子どもが安心して学べる環境を整備しました。トイレの入口にはスロープを設置し、車椅子で使用できる広い個室も備えています。また、教師100人に手話と点字に関するフォローアップトレーニングを実施。教師同士で手話・点字の実践練習を行い、学校現場で障害のある子どもを受け入れる体制を強化しました。さらに、地域の障害のある子どもとない子どもが交流することを目的とした「子どもクラブ」を35村で設立。クラブメンバーたちは、クイズなどを通して楽しく子どもの権利や障害について学び、積極的に意見交換を行いました。障害のある子どもたちも参加し、子どもの権利は、障害の有無にかかわらず誰もが平等に有し、行使できることを理解しました。
そして、障害のある子ども77人(女の子27人)に補助器具を支給。昨年度に補助器具の支給やリハビリテーションを提供した子どもと合わせて、これまでに184人(女の子68人)の障害のある子どもが安心して学校に通えるようになりました。今後も障害のある子どもも安心して地域の学校に通うことができるインクルーシブな社会を促進していきます。
現地の声
ジェリさん、7歳、小学生
以前は家に一人きりで閉じこもり、さびしさを感じていました。このプロジェクトで補助器具を支給してもらい、外に出ることができるようになりました。今では、両親と一緒に畑で農作業をしたり、友だちと遊んだりして、元気に過ごしています。
ビトバさん、10歳、小学生
以前は歩く際に股関節に痛みを感じ、うまく歩くことができませんでした。補助器具を支給していただいたおかげで、痛みを感じなくなり、快適に学校に通えるようになりました。ご支援いただき、本当にありがとうございました。
ピオウさん、父親クラブメンバー
私には障害のある娘が2人います。1人は知的障害、もう1人は視覚障害がありますが、彼女たちも学校に通う権利があると考え、2人とも学校に通わせています。娘たちは勉強を頑張っていて、視覚障害がある娘はクラスで1番にもなりました。障害のある子どもたちを見捨ててはいけないと思います。彼らを侮辱したり、からかったりしてはいけません。父親クラブでは、障害についての正しい知識を学び、障害のある子どもが抱える問題について話し合いました。今、私の地域は変わりつつあります。障害のある子どもたちも徐々に学校に通えるようになりました。これからも、地域で障害のある子どもが学校に通えるようサポートしていきたいです。
主な活動の成果
| 地域 | 中央州モー県、カーラ州バサール県 |
|---|---|
| 期間 | 2022年3月~2025年2月 |
| 2024年度 主な支援内容と対象 |
|
- ※このプロジェクトは、外務省(NGO連携無償資金協力)の支援のもと実施しています。日本人職員が現地に赴任し事業統括を行っています。






