プラン・インターナショナルは、2023年3月から、ラオスで「女の子の衛生改善」プロジェクトを実施しています。現在までの活動の進捗をご報告します。
プロジェクト背景
ラオス北部の山岳地域にあるウドムサイ県では、貧困率の高さに加え、安全な水を利用できないことが大きな課題となっています。特にラー郡とナモー郡では、多くの学校に子どもたちが安心して使える給水・衛生設備が備わっていません。子どもたちは清潔な水を飲むことや、安心して手洗いや用を足すことが困難な状況です。また、月経に対処するための設備や、月経衛生管理について学ぶ機会も限られています。
活動のハイライト
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衛生習慣について保護者の前で発表する生徒クラブ
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完成した女子トイレとバリアフリートイレ
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ロールプレイでジェンダー平等について学ぶ教師たち
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支給されたゴミ箱を活用して衛生的な学校づくり
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完成した手洗い場にて、石けんを使って手洗い
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歯磨き習慣を少数民族の言語で説明する住民女性
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衛生啓発活動を行う生徒クラブ
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保護者の前で手洗いを実践する子どもたち
活動内容
3年間のプロジェクトの2年目となった今期は、小学校8校と中学校2校の衛生設備を改善しました。その結果、1,223人の生徒が学校衛生設備を利用できるようになりました。2025年3月に実施した調査では、対象校における衛生環境が大きく改善されていること、さらにジェンダーへの配慮が進んでいることを確認。
生徒クラブや衛生啓発活動の効果により、正しい衛生習慣も定着しつつあります。プロジェクト開始時、正しい衛生習慣を実践する子どもは18.6%に留まっていましたが、1年後には68.9%、2年後には82.3%へと改善されました。プロジェクト終了後も活動の成果が維持されるよう、最終年度では生徒中心の衛生啓発活動を強化していきます。
現地の声
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レンさん、10歳、5年生
僕は生まれつき足が少し曲がっていますが、このプロジェクトの活動に積極的に参加しています。衛生活動を推進する生徒代表に立候補し、4つの正しい衛生習慣をみんなに伝えています。水を大切に使うこと、トイレをきちんと使うこと、ゴミはゴミ箱に捨てること、そして石けんで手を洗うことの4つです。僕はみんなに良いお手本を見せられることを誇りに思っています。このプロジェクトで特にうれしかったのは、バリアフリートイレができたことです。とても便利で、助かっています。新しいトイレのおかげで、一人で安心してトイレを使えるようになりました。
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ペンシーさん、37歳、住民女性
村の女性たちを代表して、衛生教育の実践状況を確認するための学校視察に参加しました。参加者との会議では、生理に関する話し合いも行われました。実は私は市販の生理用品を見たり触ったりしたのは、この時が初めてでした。子どもの頃から、生理の時には布の切れ端を縫い合わせて使っていました。今回の視察で、生理用品の正しい使い方を子どもたちに教えている様子を見ることができたことは、とても興味深い経験でした。学んだことは、私の娘や村のほかの女性たちにも共有します。とても重要なことなのに、みんな生理に関する知識を十分に持っていないからです。
主な活動の成果
| 地域 |
ウドムサイ県 ラー郡、ナモー郡 |
| 期間 |
3年(2023年3月~2026年6月) |
2025年度
主な支援内容と対象 |
- 学校衛生設備の建設および修繕【給水設備、男女別・バリアフリートイレ、手洗い場、生徒寮用シャワー室を含む】(小中学校10校、男の子611人・女の子612人)
- 衛生設備の維持管理トレーニング(男性216人・女性118人)
- 衛生教育、月経衛生管理に関する教師トレーニング(男性24人・女性38人)
- 衛生用品および補助教材の支給(小中学校30校)
- 月経衛生管理に関する生徒クラブの活動支援(中学校6校)
- 住民や保護者向けの衛生啓発活動(30村、男性1,453人・女性1,630人)
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- ※このプロジェクトは、外務省(NGO連携無償資金協力)の支援のもと実施しています。日本人職員が現地に赴任し事業統括を行っています。