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(2018年07月13日更新)

広報マーケティング部の後藤です。この度の「平成30年7月豪雨」で被災された皆さまに、心よりお見舞い申し上げるとともに、被災地の一日も早い復興をお祈りいたします。

今回の豪雨を受けて、7月10日から緊急支援チームの一員として愛媛県西予市野村町を中心に活動しています。この地域では、肱川の氾濫により二階部分にまで水が及び、屋根の上で救助を待つ人々の映像が繰り返し報道されました。

写真:川の氾濫により被災した建物

川の氾濫により被災した建物

7月10日、松山空港に到着すると、約2時間かけて野村町にむかい、市の災害対策本部、各避難所、肱川流域の住民の方々から聞き取り調査を行いました。日没間際にたどりついた避難所は、住宅の倒壊など大きな被害を受けた被災者が多く集まっている場所でした。学校は閉鎖中で、親たちが昼間復旧作業などに忙しく、ケアがおろそかにされがちな子どもたちが多くいることを知った私たちは、「子どもひろばの設置を提案。運営責任者の方の賛同を得て開設が決まりました。

写真:水が引いた肱川の様子

水が引いた肱川の様子

遊びが子どもたちの原動力

避難所では、プランの職員が、小学校2年から中学3年生までの10人ぐらいの参加者と鬼ごっこ、ビンゴゲーム、ボール遊び、お絵かき、シャボン玉など、1日中一緒に遊んでいます。外の気温は30度を超え、湿度も80%~90%と、うだるような暑さのなか、クーラーもない体育館の避難所で汗びっしょりになりながら力の限り遊んでいる子どもたちのエネルギーは圧倒的です。

写真:熱中症予防の冷却シートが大活躍

熱中症予防の冷却シートが大活躍

私たちプランができることは、子どもたちが本来もつゴムのような弾力、弓のような復元力を引き出すことですが、「遊び」こそが、そうした力を発揮する原動力なのです。

そのようななかでも、スタッフや親御さんとの会話の端々から彼らの置かれている状況の厳しさを感じるときがあります。避難所の夕食時間が近づくと「ほかに行く場所がないから」とつぶやいた子ども、遊びのなかでつい寂しくなって泣いてしまう子どもなどを見るとハッとさせられ、個々の被災の程度を把握しながら楽しい場所を作って見守る大人が必要なことを実感します。

写真:ビンゴゲームに夢中になる子どもたち

ビンゴゲームに夢中になる子どもたち

今こそ求められる心のケア支援

私は7年前の東日本大震災の際に、専門家とともに、宮城県を中心にした地域の被災者の心のケア支援に携わりました。普段と変わらない様子の子どもたちが、内面には人に言えない不安や恐怖心を抱えているといったケースを多く見てきました。 今回の豪雨でも、発生から1週間を経て、子どもたちだけでなく、住民や行政職員も、心身のストレスと疲労がピークに達しています。「心のケア」というと、心理士や精神科の専門家に任せるべき難しい領域と思われがちですが、実は誰でも対応が可能なのです。

写真:「被災者の心をささえるために-地域で支援活動をする人の心得」

近年の、世界保健機関(WHO)をはじめとする国際的な災害支援の潮流は、年齢や性別、障がいの有無などさまざまに異なる背景を持つ被災者に対して、だれもが、一定の配慮の仕方、関わり方を意識して実践することによって被災者の心を支えることができるという考え方が浸透し始めています。今こそ、専門家でなく、誰もが被災した方に寄り添い、心のケアができることが求められています。

私たちは今後も、被災地のニーズを的確に捉え、子どもたち、そして住民の皆さまの心に寄り添った支援を行いたいと考えています。

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