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【第2報】緊急支援チームを派遣、住民から聞き取り~「平成30年7月豪雨」緊急支援~
緊急支援
(更新)
寄付の募集を締め切りました。ご支援いただきありがとうございました。
現地では、引き続き活動を行っております。
プラン・インターナショナルは7月10日、河川の氾濫による被害が伝えられた愛媛県西予市野村町に緊急支援チームを派遣。市の災害対策本部などを訪問するとともに、避難所の運営にあたっている職員や、大きな被害を受けた区域に暮らす住民の方々から被害について聞き取り調査を行いました。
大きな被害を受けた人々が集まる避難所で調査を行う緊急支援チームの職員
2階にまで大水が襲った午後7時49分
野村公民館の近くで理容店「理容オカザワ」を営む岡澤司朗さんは、ごく短時間に2階部分を覆うほどの浸水被害にあいました。「食事時に床下がふわりと盛り上がったのに異常を感じた」という岡澤さんは、急いで店先に土嚢をつんで、公民館に避難しました。「水が引いて戻ってみたら、時計の針が7時49分で止まっていました。私たちが避難したのは7時35分ごろ。短時間で、これだけの水位に達したのは信じられません」と語りました。
「理容オカザワ」は大きな被害を受けました
2階の窓枠まで浸水した跡
同じ肱川沿いの地区で写真館「大塚写真館」を営む大塚晶司さんは、酷暑のなかで大量の泥をかきだす作業のなか、大量の水が押し寄せた店舗の2階部分の浸水した痕跡や、土砂によって破壊された住宅について説明してくれました。「今日、午後7時49分で止まっていた時計が動き出しました。自分のペースで再生にむけて、新たに始めるよいしるしです」と笑顔もみせてくれました。
住居に押し寄せた大量の土砂
ゆっくりと前向きにすすめると語る大塚さん
現地入りした馬野職員のコメント
「市の災害対策本部や避難所の担当者、大きな被害を受けた区域に暮らす住民の方々から被害について聞き取り調査を行いました。その結果、西予市のなかでも、地域によって被害の規模や通常の生活に戻るまでの見通しも大きく異なることがわかりました。電気が復旧したことで、自宅に戻ることのできた方々も多い一方、住宅の大半が浸水の被害を受けたり、土砂崩れなどの影響を受けたりした局所的な地域では、当面避難所の運営が続くことが予想されます。
氾濫した肱川の橋の上にたまったがれき
そうした避難所では、子どもたちが学校再開までの間に過ごすことのできる場所がないことが問題となっています。プランはこれまでの実績や経験を生かし、子どもが災害体験を乗り越えるうえで重要な役割がある、遊びを提供するために、「子どもひろば」※を運営します。
今後も、避難されている方々の声を細やかに聞き取り、行政、避難所を運営している方々、ほかの支援団体と調整と情報交換を重ねながら、活動をすすめていきます。」
がれきの集積
- ※「子どもひろば」
災害・緊急時に、子どもの保護と心のケアのために設置・運営されます。子どもたちが一日もはやく日常を取り戻せるよう、遊びや学習を取り入れることで、子どもたちが抱えるストレスを軽減させ、自尊心を育み、自分を守れるようになることも視野に入れて活動します。また、保護者も含めた子どもの保護への理解を深める場としても重要です(詳しくはこちら)
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