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南・東南アジア洪水 緊急支援
アジア
(更新)
緊急支援2016年度活動報告
もっとも弱い立場にある人々に届く緊急支援を
「プランに支給されたシェルターキットで生活再建に」
イルシャドさん(パキスタンで被災した二児の母)
物資を受け取り、笑顔を見せる住民(パキスタン)
イルシャドさんは、パキスタン中部レイヤ県の町で小作農家として働き、女手ひとつで2人の子どもを育てていました。ただでさえ生活が苦しい中、洪水が家を襲い、住むところすら失ってしまいました。しばらくは子どもたちを連れて避難所で暮らしましたが、あまりの環境の悪さに兄の家に移ったと言います。「兄は障がいがあり、日々の生活にも困っている状況だったため、彼の家にも長く滞在することはできませんでした。仕方なく自分の住んでいた地域に戻りましたが、家は壊れていて住むことができず、どうやって暮らしていけばよいのかとても悩んでいました」。そのような中、彼女は地域の災害委員会によって、簡易シェルターや建築資材が含まれるシェルターキットの支援を受ける対象者に選ばれました。「このシェルターキットをもらって、家の隣に簡易シェルターを設置した時、『また家を建てよう』という希望を持つことができました」と笑顔を見せるイルシャドさん。今は、子どもたちと一緒に簡易シェルターに住みながら、家の修復を進めています。「シェルターキットは、私と子どもたちの命を救ってくれたのです」
実施地域 | (パキスタン)レイア、ムザファルガル、ラージャンプール、ゴートキおよびタッタの5県、(ミャンマー)ラカイン州 |
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実施期間 | パキスタン(2015年8月~12月)、ミャンマー(2015年8月~2016年3月) |
対象 | 洪水の被害を受けた事業地域の被災者 |
背景 | 2015年7月に降り続いた大雨の影響で、パキスタンとミャンマーで大規模な洪水が発生しました。その被害はパキスタンでは死者226人、被災者約180万人、ミャンマーでは死者132人、被災者約160万人にのぼりました。プランはこれら2カ国において、被災者の中でも特に困難な状況にある人々を対象に緊急支援を行いました。 |
今期の主な活動 |
パキスタン
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活動のハイライト | パキスタンでは、衛生状況の悪化を防ぐための衛生キットや、家を失った人の生活を支えるシェルターキットを配布。障がいや慢性疾患を持つ人、女性世帯主、高齢者、生活保護を受けている人など、災害時に弱い立場に陥りやすい人々を対象としました。ミャンマーでは、家財が流されてしまった人たちを対象に、衛生用品や学用品、サンダル、洋服などが入った子どもキットを配布しました。少数派で排除されやすい立場にあるイスラム教徒のコミュニティでも配布を実施し、被災した人たちがより早く通常の生活を取り戻すための支援を行いました。また、2カ国ともに、汚染された水に起因する病気を防ぐため、井戸や貯め池などの給水施設の支援も合わせて実施しました。 |