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【経過報告】災害に強い学校づくりプロジェクト~バングラデシュ・中国・パキスタン~
パキスタン
バングラデシュ
中国
教育
(更新)
プラン・マンスリー・サポーター2017年度活動報告
自然災害が多い地域で安全に学べる学校づくり
プラン・インターナショナルが各国ですすめている「災害に強い学校」プロジェクトでは、「安全な学校施設の整備」「学校における防災管理体制の構築」「防災リスク削減教育」の3つの目標に取り組んでいます。プロジェクトで立ち上げた学校防災委員会が中心となり、さまざまな活動を進めました。2015年10月のプロジェクト開始から約2年が経過します。
バングラデシュでは、行政と緊密に連携して活動を進め、地元行政が主体性をもって学校における防災体制の強化、防災教育に取り組み始めています。中国では地域の災害リスクを反映させた防災に関する授業や避難訓練が、学校で定期的に開催されるようになりました。パキスタンでは、子ども防災委員会が中心となって防災活動に取り組んでいます。また、プロジェクト対象地域の受益者の声をプロジェクトの改善に積極的に生かすためのフィードバック制度を取り入れるなど、順調に活動がすすみました。
主な活動内容
地域 | バングラデシュ(北部ラルモニールハット県)、中国(雲南省紅河ハニ族イ族自治州紅河県)、パキスタン(南部シンド州) |
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期間 | 2年(2015年10月~2018年9月予定) |
対象と支援内容 | バングラデシュ(対象10校)
中国(対象6校)
パキスタン(対象15校)
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背景
過去10年に世界で自然災害の影響を受けた人の約90%、亡くなった人の約80%がアジア地域に集中しています。ASEAN(東南アジア諸国連合)加盟国だけでも、小学校に通う年齢の子ども1億人以上が自然災害の影響を受けやすい地域に住んでいます。子どもたちが、起きている時間の半分以上を過ごす学校での災害への備えが、途上国の子どもたちの命を守り、教育の機会を確保することに直結します。プランは、ASEAN防災委員会(2010年)で採択された決議に基づき、アジアにおける防災対策を推進することを決めました。本プロジェクトでは、プラン・アジア地域統括事務所と協力し、自然災害の影響を受けやすい3カ国で災害に強い学校モデルや防災マニュアル作り、防災に関する啓発活動などを行いました。
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現地の声
私は読み書きができませんが、自分の娘にはしっかり教育を受けてほしいという夢があります。でも村の学校には安全面を含め、いろんな課題がありました。プランはこのプロジェクトを始める前に、学校に関する住民の要望や意見を十分に聞いてくれました。個人が特定できないように配慮されていたので、勇気を出して、私も意見を伝えました。学校のトイレ、水道が壊れていて使えないこと、怪我をしたときの応急処置の用具がないこと、そして教師が授業をさぼりがちであることを正直に伝えました。私の意見が取り上げられた結果、学校のトイレが修繕され、手押しの井戸が設置され、応急処置用具が支給されました。
(ザーラさん 35歳 パキスタン)